2004年物理教育研究会(APEJ)夏季大会におけるYPCの活動

2004年8月17日〜18日、工学院大学新宿校舎で開かれた物理教育研究会(APEJ)の夏季大会で
YPC(横浜物理サークル)は研究発表や物理工作コーナー担当で活躍した。ここではYPCの活動に絞って紹介する。


 1日目の研究発表の冒頭を飾って、港北高校の宮崎さんが横浜でのアドバンシング物理研究会の活動報告を行い、英国の新しい物理教程AdvancingPhysicsの特徴と概要を紹介した。

 続いて、横浜桜陽高校の右近さんが、「磁気回路」に特徴づけられるAPの電磁気学の単元の内容について、やや詳しく語った。このあと、京都グループの笠さんらの報告もあり、AP研究東西そろい踏みとなった。

 16:40からの物理工作では、「YPC特製簡易真空実験器」を参加者全員で製作した。

 材料はこれだけ。百円ショップのシール容器、50mlディスポーザブル注射器、ビニルチューブ、ビニルテープ。

 注射器に排気用の穴をあけ、ビニルテープで内外に弁をつけると簡易真空ポンプのできあがり。チューブは容器側面にあけた穴に「引きばめ」によってはめ込むだけで気密構造ができあがる。詳しい製作マニュアルここ

 招待講演のため、ハンガリーからはるばる来日されているエステル・トス教授(「トス先生の物理教室」シリーズ(丸善)の著者)も工作に参加。楽しそうに実験しておられた。この実験はハンガリーでも流行るだろうか。

 後半は「ゴムピタ君」(埼玉県立北本高校・石井登志夫さん考案)の製作会。ゴムシートの中心にポンチで穴をあけ、百円のなべつまみをとりつけてできあがり。

 たったこれだけの装置で、机が持ち上がる。粘着するのではなく、ゴムと机の間の空間が減圧されて、大気圧の差で机が押し上げられるのである。


BACK一つ前のページへ

天神のページ・メニューへ戻る

To HOMEホームページに戻る