立体写真を作ってみよう  2003/10/12 藤沢市教育文化センター

10月活動は、鎌倉六国見山方面での自然観察の予定でしたが、昨夜来の大雨で足場が
悪いため雨天メニューに切り換えて、教文センターで「立体視」に挑戦しました。


 教文センターの大会議室に集まり、小野団長のお話を聞きます。

 小野先生は「マジカルアイ」などの立体視の本をたくさん持ってきて見せてくれました。絵が浮き出して見えます。

 川地先生が視差と立体視の原理を教えてくれました。右目で見るのと左目で見るのと、自分の指の位置が背景に対して変わるのがわかります。

 片目をつぶって、両手の指先を合わせます。片目では距離感がつかめないので、合わせにくくなります。二つ並んだ目の役割がよくわかります。

 一見サイコロに見えるこの立体。実は中央がへこんでいて、内壁に模様があります。片目だとサイコロに見えるので妙な立体感が生じます。

 これも片目で見ます。こちらは一見和室風ですが、実は中央の頂点は出っぱっていて、絵は外側に描いてあります。錯視と言って人間の目はだまされやすいのです。

 うわー、回した方と逆に動くみたいで変な感じ。ちょっと酔いそう。

 続いて「立体箱」の製作にとりかかります。型紙を切り抜いてサイコロのような立方体を組みたてます。

 完成した立体箱。角の三角の穴から中をのぞきます。上の穴は明かりとりです。

 穴からのぞくと、高層ビルの屋上から見下ろしたような光景が広がります。わずか10cmの高さですが、ずーっと下まで続いているような錯覚を受けます。これも錯視です。

 いよいよ立体視メガネ(ステレオビュアー)を作ります。厚紙の型紙を太い線に沿って切り抜きます。細い線は折り線です。

 立体地形図などでトレーニングを積んでいるので、紙工作はお手のもの。みんなたちまちのうちに組みたててしまいます。

 二枚のプラスチックレンズを紙の間にはさむようにして、接着剤で固定します。仕切り板を折りあげてフックを引っかければできあがり。

 立体視できる一組の写真(ステレオペア)の上にこのように立てて、レンズに目を寄せてのぞきます。正しくピントが合うように、紙を切って高さを調節します。

 どれどれ見えるかな。おお、とび出して見えるぞ。わーすごい。

 写真は小野先生が撮った少年団の活動の写真。自分が立体的に見えるのはちょっと不思議な気分。

 小野先生が上の写真を撮るのに使ったのはこういう専用のカメラです。普通のフィルム上にステレオペアを同時に写すことができます。

 右が平行法用、左が交叉法用の専用カメラ。それぞれビュワーがついてくるそうです。初めて見る珍しいカメラですね。

 特別なカメラがなくても、普通のカメラやデジカメでも立体写真は撮れます。カメラの上下位置を動かさないように注意しながら、一枚写真を撮ったら、一歩右に移動してもう一枚の写真を撮ればよいのです。上はそうしてとった写真。二枚撮る間に写されるものが動くとうまくいかないので、みんなには「凍って」もらいました。パチ、パチ。はい、「とび出す少年団」のできあがり。立体的に見えるかな? 

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