2006年2月18日の例会の記録の第2ページです


防災ボランティア
(戸田さん)
 東海豪雨以降、防災に強い関心を抱いている戸田さん。現在地域の防災ネットワークに携わっているそうです。愛知県の防災カレッジを受講し、そこで得た知識を皆の役に立てようと貴重な映像を持ってきてくれました。が、残念。
コンピュータのソフトの不具合で映らず。
 誠に残念。
 次の機会にお願いします。

カーボンミュージック
(奥谷さん)
 学研1月号の付録だそうです。
 紙の上のギターの弦に端子を接触させると、位置によって違う高さの音が出るというもの。
 発振回路の周波数を端子間の抵抗値で変えているのだろう、ということで、昔のファックス原紙や黒い紙(カーボンを使って黒くしてある紙)をつかって大きめのギターの弦(?)を作成。これなら音程を間違えずにすみそうです。
     
 抵抗値が長さに比例していることはテスターで簡単に確かめられます。

アイウエオ
(山本さん)
 アイウエオの発音をする時の口の形を発泡スチロールで作りました。これにストロー笛で音を送ると、アイウエオに聞こえます。
 写真から判るように、アとオ、イとエの形が似ていますので逆順に吹いてもアイウエオに聞こえます。
 先入観のなせる業か、一同爆笑。

 次に、ストロー笛を風船で鳴らしながら口に入れ、口の形をアイウエオにすると、今度はしっかりアイウエオに聞こえます。ならば音さで同じ事をしたらアイウエオに聞こえるでしょうか・・・・。

 ぜひ試してみてください。
 ブロワ−で吹いたらどうだという声あり。やってみるとブロワ−の音がやかましくわからず。
 それではと手をたたいて空気を送り込んでみましたがよく聞こえず。
 機械的にアイウエオの発音をさせるのはなかなか難しそうです。

比誘電率から電気陰性度へ
(林 正さん)
 コンデンサの極板間に誘電体を入れると、容量が変化します。

 入れる誘電体が極性分子だと容量は大きく増加し、無極性分子だと容量の変化は小さい、ということで、分子の極性、無極性を理解させようという試み。
 
 実際にステンレス極板間容量を測ると空気コンデンサの状態で0.14nF。 間に水を入れると0.21nF。

 水の比誘電率はもっと大きいのですが、接触防止用のアクリル材等の影響が初めからあるのでやむを得ないか・・・・。
 
 水の変わりにノルマルヘキサンを入れると0.16nF。
無極性分子だと実際変化は小さいですね。
 
 この事実から電気陰性度の理解へつなげたいというのが林さんの目論見。
 さて次のステップは・・・・

PIC速度計
(船橋さん)
 熱田高校の勝野先生の指導のもと、EHCの例会で作ったPIC速度計を紹介してくれました。簡単に速度を測るのにビースピーというものがありますが、精度はいまいち。
 この装置は十分な精度を持っているすぐれものです。

<参考>
  PIC(Peripheral Interface Controller)はその名前の由来どおり、コンピュータの周辺に接続される周辺機器との接続部分を制御するために開発された「マイクロコントローラ」と呼ばれる領域のICです。つまり、それほど高機能、高速性は必要としないが、周辺機器を制御するのに便利な機能は内蔵しているといった、使用目的が比較的明確な範囲に限られているマイクロコンピュータの1種です。
 2台の台車の衝突合体による速度変化を見ます。
 合体時の速度がほぼ半分になっています。運動量保存が確かめられます。
 
 台車の分裂もほぼ等速になることが確かめられます。

科学手品18
(前田さん)
 右のお面を手に入れたいがために、科学手品18を購入してしまいました。3150円。
 お面のほかに、科学マジックと錯視マジックの楽しい物がたくさん入っています。

 人の顔が出っ張って見えますが、実はへこんでいます。

 ¥3150。パーティワールドで検索してください。
 ご存知、アヒルとウサギの錯視です。
透明円筒を通してみると、上下がさかさまになってみえます。円筒をはずしたらどんな文字が見えるかわかりますか。

OHP装置で発火実験
(前田さん)
 古くなったOHP装置を分解して、光源とフレネルレンズを取り出しました。
 光源とレンズの位置を調整することで、レンズの焦点に置いた黒い紙の発火を見ることができます。
 
フラッシュペーパーという手品などに使われる特殊な紙を使うと、もっと迫力がある実験になります。
 これに黒くしるしをつけて焦点付近に置くと、瞬く間に大きな炎をあげて燃え出します。
 これは迫力があります。危険も少なく、レンズのはたらきを実感する面白い実験ですね。

虹の見え方観察装置
(井階さん)
 先の例会で話題になった虹の見え方を検討してみようと、図のような道具を作りました。
 虹シートはOHPシートに虹ビーズを撒いたものです。水滴が空間的に厚みをもって分布している様子を表すために、透明虹シートを重ねてみたらよりはっきり虹が見えるのではないかと思いました。
 また、実際の空では背景(虹の向こう側)が明るい場合があるので、どれくらいの背景の明るさで虹が見えなくなるかを確かめることも興味がありました。
《実験結果》
 @虹シートを3枚、5枚と重ねると全体がかなり不透明となり、光の透過、反射はきわめて困難となる。多く重ねることによってよりはっきり虹が見えるということにはならない。
 Aたとえ1枚のみであっても稠密にビーズが分布したシートを使えば明るい虹を見ることができる。また、背景はかなり明るくても観察可能である。  
 実験結果からは、 「奥行き方向のたくさんの水滴から観察者方向にやってくる屈折・反射光が強め合って明るい虹が見える」という考え方よりも、「空間的に分布する水滴層の表面が大きく寄与している」という考え方の方が正しいように思われますね。

水波の速さと深さの関係
(川田さん)
 水槽に浅く水を入れ、ゆすると波が発生します。この波が往復する時間をはかり、波の速さを出します。
 水の深さを変えて測定。
 こうして深さと速さの関係が求められます。
 
 横軸を深さに縦軸を速さの2乗にとると、見事に直線に載ります。
 つまり波の速さは深さの平方根に比例するという関係が確かめられます。
 
 水槽と定規と時計だけでできますね。

剛体振り子と打撃の中心
(川田さん)
 バットの重心に赤い印、そしてバットの芯(ボールを当てると最も飛ぶ点)に黒い印がうってあります。
 グリップに穴をあけ、グリップから芯までの長さの単振り子とバットを振らせると同じ周期で振れます。
 面白いですね。

 川田さんは理論的にこれを導きましたが、簡単ではありません。

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