2006年7月8日(土)の例会の記録第3ページです


原始・火起こし
(山本さん)
 マッチが、ライターがないとき、火をどうやって調達しますか?

 原始人になったつもりで火起こしです。
 これは弓ぎり式。弓を前後に動かすと、ひもが巻かれた縦棒が回転します。

 火種ができたら火口に移し炎にします。

 煙が出ていますが、うまく写りませんでした。
 これは舞いぎり式。円盤の回転慣性を利用して横棒の上下運動で、中心縦棒を回転させる方式。

 ちょっと現代的に。
 スチールウールを軽く引き伸ばし、3V(乾電池2個)の電圧をかけます。簡単に発火します。
 もっともここから炎を得るにはまだ一工夫いりますが・・・。

浮沈子の不思議
(佐野さん)
 1気圧の大気圧の元で沈む浮沈子、中間に浮く浮沈子、浮く浮沈子を用意します。瓶の口をフィズキーパー(炭酸抜けま栓)でふたをし、内部の圧力を上げていきます。
 どの浮沈子も沈んでしまいました。

 ここで瓶の口を空け、一気に減圧します。
 浮沈子達はどうなると思いますか。
 何と瓶の口を開けた瞬間、3つの浮沈子は全部水面まで浮きました。
 しばらくして最初の状態に戻りました。

 なぜだ?

 議論沸騰!
 瓶の口が開いた瞬間、水面の圧力は1気圧より低下したということになりそうですが、本当でしょうか。
 ほんの短い時間の圧力変化で浮沈子が浮くでしょうか?
 
 結論はでませんでした。不思議ですね。
 

物理実験映像DVD作成
(前田さん)
 数々の大型実験装置を開発してきた前田さんが、開発の記録映像、実験映像をDVDにまとめました。
 内容の一覧は後日発表する予定です。
  これからの時代、映像で記録することも必要ですね。
  愛知物理サークルも、例会の記録を・・・・。ビデオカメラが必要でした・・・・・(^^;)
 

「考える実験」は面白い
 (伊藤 昇さん)
 奥村さんの「考える実験」に興味を持ち、やってみました。
 テーマは「30gのおもりとばねがある。この2つをつかったばね振り子の周期はどれだけになるかを計算して予測し、実際の測定値と比べなさい」
 事前にばね振り子の周期の式は学習済みでした。

 用意したのは、ストップウォッチ、メジャー、電卓、スタンド、分銅。

 グループによって使うものが異なり、用意したものを何も使わないグループもあったようです。(自分の時計や定規を使ったようです)
 
 レポートもしっかり書かせると面白くなりそうだと感じたそうです。

モンシロチョウの模様
(鈴木さん)
 紫外線で見るモンシロチョウの模様が、雄雌で異なるという話を聞き、早速10匹ほど捕まえてブラックライトを当ててみた所、皆同じに見えたそうです。
 どうしてだろう?
 
 ブラックライトは可視光もかなり出ている。可視光カットフィルターで包んでチョウにあててみたら、というアドバイスあり。
 羽の表裏で模様が違うのでは、という声もあり。3人寄れば文殊の知恵ですね。

風船の入った容器の重さ
(林さん)
 水の入った容器の中に、糸で固定された500mlの風船が入っている。容器全体の重さは7kgwを指している。
 ここで糸を静かに切る。切れた直後計りの目盛りはどうなるだろうか。
予想  @7kgwより軽くなる
     A変わらない(7kgw)
     B7kgwより重くなる

 さらに、風船が水面に向かって加速度運動をしているとき、はかりの目盛りはどうなるだろう。
  予想  @7kgwより軽くなる
     A変わらない(7kgw)
     B7kgwより重くなる

 検証するのは難しいですが、林さんがやってくれました。
 
 風船の代わりにペットボトルを使います。羽をつけて真っ直ぐ浮くようにしてあります。
 切り離しは電磁石を使います。電源を切るとボトルは底から離れます。
 
 ペットボトルをセットし、水を入れ、全体の重さが7kgwになるように装置を調整します。

 ここで電磁石の電源を切ったら計りはどうなるでしょう。








 計りの目盛りは減りました。ペットボトルが上昇している間7kgwより小さい値になりました。

 
 ボトルはどんな運動をしているのか調べるために、定規と一緒に動きをビデオで撮影しました。
 1コマずつ再生し、ボトルのv−tグラフを書いてみると、ボトルは約13m/s2の加速度で上昇していたことがわかりました。しかもほぼ等加速度運動です。

 速度に関係する水の抵抗があると考えられるので、加速度は減っていくことが予想されるのですが、どうもそうなってはいないようです。

 結果についての考えが出されましたが、結論の一致はできませんでした。
 つまり、よくわからない・・・。
 

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