2006年10月29日の例会の記録の第3ページです


空気砲
(児島さん)
 トイザラスで手に入れた空気砲です。もう売っていないようです。
 顔に向けて撃ってもらうと結構威力があります。
 最近は「ドラえもんの空気砲」という小型のつくりのしっかりしたものが売られているようです。¥1500ぐらいとか。
 筒が小型のせいか、威力は今ひとつ。
 狙いはよくなっているかもしれません。

 初期のものの方が原理的にも動作の上でも役立ちそうですね。

アルコールロケット
(児島さん)
 アルコール爆発を利用してロケットを飛ばすというものです。
 ステンレスパイプを利用して、軽いストローロケットを遠くまで飛ばせます。
 アルミ缶に小さな穴を開け、蓋にコルクをつけてステンレスパイプを通します。
 ロケットはストローで作ります。ストローの先はホッチキスなどでつぶします。

 穴からアルコールを少量入れて後、点火。

 ロケットが勢いよく飛び出します。

 蛇足ながら、炎の逆流やロケットの進行方向などに注意!。
 

  燃料充填用、着火用の穴(直径3mm程度)

ベルベットハンドイリュージョン
(杉本さん)
 金網を両手ではさんで、両手を動かしてみてください。何とも表現の仕様がない変な感触を得られます。
 ぜひやってみてください。

 桜台で行った出前授業で、名工大の先生から学んだそうです。ベルベットハンドイリュージョンというそうです。
 サンフランシスコの科学館では、デモンストレーションにこれを行っているそうです。
 
 何でも触ってみると、別の面白い感触が得られるかもしれませんね。
 

腕の角度をどう知るか
(杉本さん)
 腕がどのぐらい傾いているかを何で知るのだろうというお話。

 片腕を水平に、他方を45°傾けて、目をつぶって30秒数えます。
 その後、ゆっくり上げていた腕を水平にします。

 目をあけたとき、両腕が平行になっていないことが判ります。

 脳は腕の角度を筋肉の緊張で測っているらしい、ということを支持する結果のようです。

ケロぴょん
(緒方さん)
 初参加の緒方さん。豊田から参加してくれました。
 板磁石を使ったケロぴょん。カエルを滑らせると、カエルの頭がパタパタ動きます。

 板磁石はNSが交互に帯磁されているので、2枚を重ねて滑らせると、くっついたり反発したりします。
 2枚を並べて、片方が上がったときに片方が吸い付くようにします。これにおたまじゃくしのフィギアを載せて動かすと、尾をふりふりします。かわいいですよ。

 一匹では寂しかろうと、たくさん作っちゃいました。
 カエルの学校の幼稚園版ですね。どこにでかけてもやがて帰る・・・・・。
 
  振動するなら、回転させられるだろうということで、発泡スチロールの球を釘で支えて、ゆっくり滑らせると、ガタガタいいながら回ります。 これはアクロバットカエルでしょうか。
 カエルのフィギアは女の子に人気がないそうです。カエルが嫌いな子のためにペンギンのフィギアも作りました。
 自分の好きな形で考えた方がよく理解できるでしょう。
 

miniピーク
(緒方さん)
 いろいろ試みた所、豊田市役所のトイレットペーパーの芯でつくったminiピーク(小型Xジャイロ)がよく飛ぶ(?)とのことです。
 3cm幅にきった芯の片端からテープを3回巻く。
 これでできあがり。
 
 写真のようにもって指を弾きながら中心軸方向に投げると、真っ直ぐよく飛びます。
 発射機も作りました。先端にジャイロをつけて棒を引き、90°ネジって離すと勢いよく飛びます。
 ゴムは細長風船のゴムが一番いいとのことです。たくさん作ると、何が適しているかわかってきますね。

とうめいコマ
(緒方さん)
 右の写真のようなコマを回すと、何と富士山が見えます。面白いですね。
 山形県の博進社の民芸品です。

色コマ
(緒方さん)
 鉛筆のキャップーを軸にして作ったコマに3原色の色紙を貼ります。
 回してやると、白(?)くなりますね。理論的には・・・。

 このコマに黒の紙でカバーをしてやります。黒で隠れた部分に色は重なりませんから、紙の位置で様々な色が見えます。

 回しておいて、コマにちょっと触ると、色が変わります。これも面白い工夫ですね。
 
 さらに、キャップに磁石をつけると、蛇ゴマに変身。一つのコマでたくさん遊べますね。



 電気回路いろいろ
(臼井さん)
 物理の電磁気分野で使う手作り装置を紹介してくれました。

(1)抵抗率の温度変化
 電球のフィラメントを剥き出しにして、電池と豆球とつなぎます。

 フィラメントが冷たいときは豆球は明るく、フィラメントを加熱すると豆球が暗くなります。
 フィラメントの抵抗値が温度によって変化するというわけです。
                                                                                  
(2)モーター、回れば発電機

 電池と豆球とモーターを直列につなぎます。
 モーターが回っているときは豆球はつきません。
 モーターの回転を止めてやると豆球は点灯します。
 モーターの回転中には逆起電力が発生しているので、電流が少ないわけですね。
(3)平行電流間にはたらく力
 エナメル線を動きやすいように平行に張ります。反対向きに電流を流すと反発します。
 同じ向きだと引き合います。力の方向を簡単に確認できます。
(4)連成コンパスによるエルステッドの実験
 電流の周りに磁場ができることを確認する実験ですが、普通1つの磁針で行っています。たくさんの磁針が、同時に動くとなぜかすごい!という感じを受けます。授業ではこういう効果も考える必要があるかもしれません。並べるだけで感動が増します。

震源くん
(鈴木さん)
 日本地震学会の一般公開セミナー「南海トラフの巨大地震を解き明かす」が28日の土曜日に科学館で開催されました。 参加した人は、写真のような日本の地震の震源分布がわかる「震源くん」がもらえたそうです。 水平分布だけではなく、垂直分布も見られるように工夫されています。  授業中に作成すると生徒の理解が深まりそうな予感。

 震源くんはここでダウンロードできます。
 http://www.hinet.bosai.go.jp/Shingenkun/

物理サークルの記録を整理しよう
(奥村さん)
 物理サークルの歴史は長いのですが、これまで発行したサークルニュースなどの整理がついていません。特に初期の頃の資料が散逸しているようです。
 何とか資料を集めて、記録を残したいので、ひょっとして、こまめな人でいままでのサークルニュースをきちんと とってあるという奇跡の人(?)がいたら、ご連絡ください。


科学技術論
(林さん)
 愛知教育大学で、教師の卵たちに、科学技術論を実験を交えて教えています。
 その内容をかいつまんで話してくれました。

 一例として火起こしの歴史。
 火打石での着火方式の歴史は意外と新しく江戸時代とか。
 実演を交えて説明してくれました。
 火打石に打ちつける金属は,鋼鉄です。Fe単体ですので,こちらが欠けて燃えるのです。金のこ(金属用のこぎり)とチャートを使って火花を飛ばします。

 鋼と火打石

 うまく火花が写りませんでした。

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