2008年9月27日の例会の記録の第2ページです


 JAXA製スターリングエンジン (山本さん  
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)で紹介されているスターリングエンジンです。
 上部に氷を乗せ、容器にお湯を入れると温度差で往復運動をします。非常に滑らかにピストン運動をします。動きはさすがという感があります。値段は1260円とのこと。

 JAXAのホームページには値段の高いタイプが紹介されていますが、このエンジンは、山本さんが特別ルートで安く仕入れたそうです。

 顔面プロジェクター (伊藤さん  

文化祭の発表でお化け屋敷をすることになりました。が、普通のお化け屋敷ではつまらないということで、実物の顔を映写する装置を製作しました。
 箱の入り口に顔を置くと、スクリーンにその顔が映ります。周りを暗くしてお化けらしい化粧をすれば、映った顔は怖さを倍増(?)させてくれます。

 ダンボール箱の中には
150Wの電球があり、大きな凸レンズで顔の実像を映します。原理はフィルムの映写機と同じですが、実物を投影するという点が面白い!。

 お化け屋敷にも科学を! ですね。


 顔役(!)の人は、長時間電球の光をあびて、きっと暗い世界に戻りたいと思うのでしょうね・・・・。


 音の回折格子 (井階さん  

 音の干渉を明らかにするために右写真のような装置を作りました。

 横に並べた5個の超音波発信器の干渉音を、移動可能なセンサーで感知し、その出力をオシロで見ます。
 すると、回折格子のように、角度によって音の強めあい、弱めあいが起こっていることをはっきり確認できました。

 音でも光同様干渉の式が使えることがわかります。






 サイコロの積み上げ (船橋さん  

つぼを振りながら、その中に次々とサイコロを入れていきます。微妙な手さばきでつぼを振ると見事にサイコロタワーが出来上がります。田中さんが原理と振り方の基本を聞いて試してみたところ、2分で出来るようになったそうです。
 つぼ(コップ)を振りながら、つぼの内部でサイコロが遠心力で壁にへばりつくようにするのがコツのようです。
 市販品もあるそうです。でも、サイコロとコップがあればできます。

 教室でやってみせたところ、生徒が夢中になって放課まで練習していたそうです。面白いものは生徒をひきつけるのですね。

 夢中になりすぎて、サイコロに人生をかける事のないようにしてもらいたいですね。


 Xジャイロ2 (児島さん  
 前回の例会で紹介してくれたXジャイロです。今回は弾(リング)を工作用紙で作ってみました。(もちろんトイレットペーパの芯でもOKです。)

 棒をひいて弾をこめ打ち出しますが、棒をまっすぐ引いて打ち出すと、弾は回転しないので遠くへ飛びません。棒をねじりながら引いて打ち出すと、弾が回転しながら飛ぶので安定した飛び方になります。

 角運動量という言葉を導入しなくても、コマ、自転車などで、回転が安定な運動に寄与している事は知っておきたいですね。

 玉の道 (緒方さん  

ストローで柱を作り、トイレットペーパの芯で道を作っています。道には穴をあけておきます。
 一番上にプラスチックの球をおくと、下の道へと玉は転がっていきます。穴に落ちたり、端から飛び出したり・・・
 最後までうまく転がっていくときもありますが、なかなかうまく下まで行ってくれません。

 ストローの柱の下にはネオジウム磁石が取り付けてあり、それで立っています。手に入りやすい簡単な材料でできるのがいいですね。

 穴に落ちたり、飛び出したり・・・、私達の人生を表しているような気もします。


 玉の道黒板版 (緒方さん  

玉の道の黒板バージョンです。
 100円ショップで購入した厚さ約1
cmスポンジ状の板を磁石で黒板に貼り付けます。板に半円形の溝をつけこれに玉を転がします。
 これも板の配置により、うまく下まで玉が転がる場合もあれば飛び出してしまう場合もあります。


 どんな配置や角度がいいか、試行錯誤で決めていきます。


 ペットボトルでコマ (緒方さん  
 ペットボトルで作られたコマです。手で回すタイプと紐で回すタイプがあります。
 
 手で回すタイプは、表面に穴を開けてあり、回すとヒューヒューと音がします。本格的なものです。
 紐でまわすタイプは、周囲にアルミテープを巻いて錘の役目をさせています。

 手近な材料で作ることができます。何でも工夫すれば面白いものが作れますね。

 ゴムピタ逆さ版 (杉本さん  
 大気圧を実感できる教材「ゴムピタ」ですが、天井におしつけると、端のほうがたれてうまく吸盤状態になりません。そこで、厚めのゴムを使って天井でも使えるようにできないかと工夫を重ねてきましたが、ついにできました。ゴムは厚さ5mmの物(3mmではダメ)。

 一番ネックになっていた端の垂れ下がり防止は、なんとポリバケツの蓋で解決しました。(ポリバケツの蓋は蓋だけでも販売しているそうです。)
 天井でも、表面がしっかりしていてつるつるならバッチリです。
 マグデブルクの半球実験もできますよ。

 


 2つ作っておけばマグデブルグの実験もできます。


 天井からの吊り下げ実験は、万が一を考えて危険のないように行ってくださいね。

   [前ページへ]