2009年12月12日の例会の記録の第2ページです


 ケルビン発電機 (林さん  
  廃物(?)利用のケルビン発電機です。
  ペットボトル内の水が、釘を伝わってぽたぽた落ちるように調節してあります。2つの釘を針金でつないであるのが新工夫です。このため2つのボトル内の水が同電位に保たれます。
 
 水滴を受ける缶に箔検電器をつなぐと、缶が帯電していることがわかります。
 部屋を暗くして、ネオン管が光るのも確かめました。

 ずっと滴下させ続けたら、何Vぐらいの電位差が発生するのでしょうか。これも調べてみると面白そうですね。
 市川さんが、この発電機の原理を説明してくれました。
 一度電位差が発生すると、それがどんどん拡大していくことになります。
 最初の電位差の発生は、放射線による電荷の移動により起こるようです。

 走馬灯を作ろう (メイトウサイエンス  
 写真のようなきれいな走馬灯が作れるよう、部品がそろった科学工作キットを販売しています。1台¥3、675です。
 原理は、前田さんの発表と同じです。
 原理を理解する教材としても、心の安寧を求められる癒しの一品としても使えますね。

 希望者は下記のページから申し込んでください。
 http://www.meitouscience.jp/ 

 アンチエイジングパイプ (伊藤昇さん  
 パイプに鉄球を落とします。しばらくしてから底に落ちてきます。どうしてでしょう。
 球形の磁石を使った渦電流の実験と思わせるのが狙い。渦電流の実験を知っている人ほど引っかかる問いです。

 底にゴム栓をしてあるのが注目ポイントです。
 鉄球と管がほぼ同じ直径で、空気流ができにくいためゆっくり落ちてくるのです。
 渦電流の磁石の実験もこの実験も、実物を触りながら理由を考えると理解が深まります。  

 ミニ検電器 (伊藤昇さん  
 ミニ検電器を作りました。
 小さな瓶に、コルクで栓をし、クリップを通し、その先に細い銅線の輪を2本つけてあります。
 コルクの上の金属は10円玉。大きさがわかりますね。
 した写真は帯電体を近づけたときの拡大写真。
 2本の細い銅線が開いているのがわかります。

 でも、こんな小さな検電器を使わなければならない場面ってあるんでしょうか・・・・・。

 空気の浮力 (伊藤昇さん  

 空気の浮力の存在を明らかにする実験のビデオを見せてくれました。
 空のアルミ缶を天秤に載せ、空気中でつり合わせます。
 このまま大型の真空容器に入れ、空気を抜いていきます。
 抜けるにつれ、天秤の針がアルミ缶のほうに傾いていきます。
 真空中では浮力がなくなるので、空気中より重くなることがはっきりわかります。
 
 生徒の目の前で実物で見せられるといいですね。
 

 重力ポテンシャルモデル (伊藤昇さん、奥谷さん  
 ビー玉が回転運動をしながら落下していく重力ポテンシャル模型です。ビー玉は結構速く回り、うまく写っていませんが、2個のビー玉が回っています。
 奥谷さんが持ってきてくれたのは、側面が透明なので横からも動きがわかります。
 ツイスターコインバンクというそうです。
 上からコインを落とすと、うまく回りながら中心部へ落ちていきます。
 

 新3原色装置 (飯田さん  
 3原色装置の色をくっきり出すには、線光源がよいのですが、とうとうぴったりの光源を見つけました。インバーターの蛍光灯で、3原色の蛍光管がそろっていました。
 
 半透明の紙を通すと、近くでは色が出てしまいますが、離れるにしたがって、3色合わさって白色光になります。   
 光源と半透明の紙の間に棒を立てると、色の重なり具合でシアン、マゼンタ、イエローがでます。
 くっきり鮮やかに色が出ますね。
 マゼンタの色の部分に、さらに別の棒を立てると、赤と青が出現します。
 
 ほかの色のところに棒を立てると何色が見えるか、予想させると楽しい色の授業ができそうですね。
 インバータ蛍光灯はちょっとお高いですが、色がくっきり出ます。

 鏡の像 (鈴木さん  
 半透明鏡を使って、鏡の像を理解しようという教材です。
 鏡を見ながら向こう側にあるペンと手前のペンを重ねます。
 上から見ると写真のような位置関係になります。
 鏡の像が鏡面に対して対称の位置にできていることがわかります。

 水中の物体−屈折 (鈴木さん  


 水槽の底の50円玉。
 これを筒を通して見たとき、筒の延長はどこに行くかを確認した実験です。

筒に平行にレーザー光線を出すと、レーザー光は50円玉の近くに当たります。
 しかし、筒からまっすぐ出た棒は50円玉から離れた所に当たります。
 50円玉から出た光が屈折して目に届いていることを確認できます。

 水の浮力 (鈴木さん  
 浮力の大きさを求める新しい方法を考えました。
 満水にした容器に錘を入れると、錘の体積に等しい水があふれます。この水の重さを量れば、これが浮力の大きさになります。
 あふれた水をもれなく集めるのは、実際には困難なので、代わりに、水面の下がった容器に水を入れていき、あふれるまでどれだけ入りうるかを調べます。

 この方法なら、あふれた水をもれなく集める必要もありません。
 浮力の大きさが、その物体が排除した水の大きさになっていることが確かめられますね。

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