マヨネーズやバターで進む船
                                                  川 村 康 文(2004.11.17)


 水面の上で,すいすい浮かんでいるアメンボ。どうしてアメンボは,水面に浮いていることができるのでしょうか?水には不思議な力があります。例えば,1円玉やゼムクリップは,水の上に浮かびます。表面張力のためです。
 お風呂でしても楽しいし,台所でして楽しいです。


 Science &Technology Journal 2005年7月号 pp.38-39 に掲載されました。

 準備するもの

・大きな洗面器
・ゼムクリップ
・水
・中性洗剤
・マヨネーズ,バター,マーガリン,牛乳など
・アルミ箔
・はさみ


 注意事項!

 ・湯船のなかではしないで,洗面器のなかでしましょう。

 さあ,実験開始!!

1.洗面器に水をはり,水面にゼムクリップをそっとおいてみましょう。
2.ゼムクリップは,水面に浮かびます。同じく1円玉も同じように浮かせることができます。
3.2の状態のままで,中性洗剤を数滴入れてみましょう。どうなりますか?ゼムクリップも1円玉も,沈んでしまいます。
4.では,アルミ箔を1cm×3cmぐらいの長方形に切って,水に浮かばせてみましょう。これを船としましょう。アルミでできた1円玉も浮きましたから,アルミ箔の船も水に浮きます。
5.アルミ箔船のうしろに,中性洗剤を少しだけつけてから,水に浮かべてみましょう。スイスイと水の上を進んでいきます。
6.中性洗剤のときは,スイスイと船が進みますが,1回おわると,中性洗剤が,水面の上全体に均一にひろがるので,もう船は進みません。次にするときは,水を取り替えて下さい。
7.中性洗剤のかわりにバターやマヨネーズをつけてみましょう。
 バター船,マーガリン船,マヨネーズ船,ワイン船。すべて水の上をスイスイ進みます。どれが,一番長持ちするでしょうか?

 「動画です!」

   バター船の進むようす (17秒 6Mb) 
  
      
long Versin  (29秒 10.6Mb)


くるくるまわる3枚羽根

1.アルミ箔を,3枚羽根の形に切ってみましょう。同じくかとり線香のようにぐるぐると巻いた形に切ってみましょう。
2.3枚羽根の方では,3枚の羽の同じ側にバターを少しずつぬります。かとり線香型では,開いたその一番先に,バターを少しぬります。どちらもコマのようにくるくると回ります。

 「動画です!」

    3枚羽根のくるくる回るようす (12秒 4Mb)


 工夫した点!

 本実験で工夫した点は,
 身近なものを使って,子供たちがよりたのしくできる実験にすることです。
 
 マヨネーズやバターで船が進むというは,楽しいと思います。

 また,大人向けとしては,「ワインで進む船」がいいです。
    船にワインをつけると,船はスイスイ進みます。