日時 | 平成17年2月5日(土)15:30から |
場所 | 信州大学教育学部 |
内容 |
長野県下の高校2年生を調査の対象に,小中学時代の理科(生活科を含む)の好嫌度調査の結果の報告であった。この調査は生活科が始まってからのものであり,生活科が始まる以前の川村(1997)に比較して,理科嫌いが減少していることがわかった。スーパーサイエンスハイスクールでは,理科好きの生徒が集まってきていることがわかった。
エネルギー問題の分野において,現在の進行状況の報告と制作していく上で気づいた問題点。
「STSとは何か」のコンテテンツの進行状況の報告と制作していく上で気づいた問題点。
善光寺地震の実態,地層でみる地震の歴史,善光寺地震での行政の対応。
「初等理科指導法基礎」を受講する学生(模擬授業をどしどし体験する授業を受講)を対象に,授業を受けるなかで,彼らの理科授業への自信や理科実験への自信がどのように推移したかのアンケート調査を行っている。
理科の授業を行うにあたって大切だと思うことが,どのように推移したかの調査を行っている。そのデータ集計の途中経過の報告。
川村康文
調査対象は高校2年生でした。4学区制になる前の塾の資料がちょうどいただいたありました。高校2年生が受験した時の受験制度に当てはまるランクです。
・高校合格の目安−塾の資料より−
N高 得点 410点 以上 点差プラス140点
NY高 得点 380点 点差プラス110点
Y高(理) 得点 390点 以上 点差プラス120点
Y高(普) 得点 380点 点差プラス110点
注)「得点」は学校平均点270点の時を基準とした。「点差」は平均点とのプラス・マイナスを示す。
となっており、昔からずーと同じイメージとして長野市民は抱いていますが、N高の方が、塾の入試の選抜時点の資料によると、点差プラスも考慮しても学校実力テストの得点はY高(理)より高いと思われます。
・7分の発表時間に自分の研究の発表成果をまとめる手立てとしてのアドバイスが他の学生さんから、建設的にだされていました。例会の中で、ディスカッションの中味がとても、意味があるのだと気づきました。
・生活科で「大きくなった自分を確かめよう」と言う単元は、家での聞き取りもあり、また、写真とかも整理して、学校に持っていって自分史を作りあげます。親の思いとしては、きっかけとして、「生まれてきてありがとう」と言う愛のメッセージを贈る機会にもなります。
また自分自身が自己を振り返り、それをまとめる作業の中で、「自分は生まれてきてからいろんな人に支えられて生きてきた」ということとを改めて認識することとなるのでとても意義あることと捉えていました。しかし、結果を聞き、少々がっかりです。日本人らしいという気もしますが・・・。
意識調査の中で何故なのか理由を踏み込んで聞いてみたいところです。
・未来を切り開く子どもたちには「自分のことが好き」と思えて、自尊感情があり、前を向いて命輝かせて生きて欲しいと願っているのに、残念でなりません。理科の教科も同じです。確かに、理科には難しい物理、化学的な分野もあります。しかし、まずは日常生活の中で興味関心に基づいて課題意識を持つこと。その好奇心が学ぶ意欲に結びつき、楽しく取り組め、夢も育み、「理科大好き」と言える子を育てる意義で川村先生が取り組まれたジュニアサイエンスや親子実験教室があると思います。
教科書に書かれていない大事な部分を一杯先生から教えていただきました。ありがとうございました。今後保護者の皆さんにも、伝えていきたいと思っています。
長野市PTA連合会 副会長 塚田和子