第45回例会

日時 平成17年2月11日(祝・金)21時〜深夜
場所 東大前『そばどころ』
内容 参加者(18名:敬称略)
尾崎あけみ・川井和彦・金丸弘美・川村康文・北澤宏一・北澤邦子・月僧秀弥・鈴木(筑波大附属高)・角川佳久子・次田彰・長嶋淳・樋口智弘・福井麻衣子・舩田優・間々田和彦・間々田理彦・八島央彦・松井真由美

例会発表者(敬称略)
松井真由美:さわやか福祉財団「わくわく!実験教室」説明
      〜(キット:カリンバ)を使って〜
      エアーポール・地球(ビー玉の紹介)
      ・宇宙からのメッセージ(ばね電話)
舩田優:『ワンダーボックスの工作』
金丸弘美:「イタリアスローフード」のスライドショー
川井和彦:実験を見せる工夫ができる「ReKOS Cam」
       (開発中のソフト)の紹介
川村康文:「偏光サングラス・ショー」「手回し発電機で,テレビをつける!」

お蕎麦を頂いたあと座談会

全体報告

報告

さわやか福祉財団「わくわく!実験教室」ももうすぐ2年を終えようとしてます。昨年に研修会があり、その時に頂いたデータの紹介、と拠点としては京都ですがEネットのメンバーであれば全国での出来ることを説明させて頂きました。カリンバについてお問い合わせがあったので、実際のキットを見せてキットの内容・音を聞いて頂きました。2時間の実験メニューの中で子供たちとの問いかけや工作を通してサポーターの役割などを説明しました。あとオリジナルのメニューでは音の説明にバネ電話を取り入れることもあり声を通して貰いました「宇宙からのメッセージ」と名前をつけてます。
そのほか、お土産用にエアーポール・地球が描かれているビー玉などを紹介しました。説明が長くなり、皆さんへご迷惑をおかけしたことお詫びします。※時間厳守ですよね。すいませんでした。

感想

ワンダーボックスはとても神秘的で美しい工作でした。ミラーに線を描くところが各自オリジナルがあり、それぞれ個性あるものが出来上がりました。出来上がりをそれぞれの良さを語っているのが良かったですね『失敗ではない。これもあり?これも個性』(笑)

「イタリアスローフード」のスライドショー
美しい・美味しい写真をたくさんありがとうございました。イタリアの人に学ぶこともたくさんあったように思います。チーズの展覧会に700種類ほど集まり、ブランドでないものは費用を出し展示即売する。企業も共催(日本の企業もあり)して互いにお金を出し合い得る物がある。美味しさの中に楽しさや面白さがあることは、すべてのことに共通ですよね。一度参加したいと思いました。

「ReKOS Cam」(開発中のソフト)
実際にしていたことがすぐにその場で見れるソフト。言葉で理解できないことが「もう一度」ってすぐに映像で見せてもらえる。それもいくつも分割して確かめられる。とても優れもの。操作方法さえきちんと教えて頂ければ、楽しさが何倍にもなりますね

「偏光サングラス・ショー」
川村先生の見せ方がいいのか、私が騙されやすいのか、とても驚きました。その時の様子を言葉にすることはなかなか難しい。偏光板とセロテープを使っての不思議でした。

松井真由美


発表報告

1.「偏光サングラス・びっくりショー」

偏光サングラスをかけてもらいます。偏光板にセロハンテープを貼って,ステンドグラス状態にしておきますが,セロハンテープを,サングラスの向こう側にしておくと,偏光板が,そのままみえ,「なんだー。べつになんともないじゃないか,,,」となるのですが,その人の前で,偏光板を手でもみもみしたあと,「ぱっと」見せると,,,,,

松井さんの場合:「うわー!!」と大感激をして頂きました。月僧先生の場合:「・・・・・・・・・」と沈黙が続きました。そして,すごい!と納得をして頂きました。ありがとうございます。

うーーん。なんともいえない快感!!科学って,面白いんですね。

たねあかし・・・手で偏光板をもみもみしながら,裏返し,再びみせるときには,セロハンテープが,サングラスとの間に入り,色づいてみえる!というわけです。

報告日(2月14日)にも,研究室の学生の島田君に,この実験をしてあげました。面白がっていました。月僧先生と同じく,すこし悔しがっていました。確かに,単純な発想ですが,見せ方の問題だったと思います。

科学の鉄人のステージ型ではないけれど,ブース型でなら,つかみに使える実験だと思っています。

2.「手回し発電機でテレビをつける!」

今回は,移動バージョンで,液晶携帯型テレビと手回し発電機を1台もっていきました。電波の状態がいま1つでしたが,音声も聞こえ,画面もぼんやり写りました。移動バージョン出ない場合で,発電機を手作りする実験教室の場合は,手回し発電機を3台直列につないで,3人がいっしょにタイミングをあわあせて回せば,液晶携帯型テレビはみれます。

少し大きくなると,以前,クリスマス京都レクチャーで行いましたが,自転車をこいで,普通のテレビをつけるというものです。これは,こぎ手が,めちゃくちゃ疲れますが,やりがいのある面白い実験です。こうなると,ステージ型実験です。

川村康文

3.イタリアスローフード

金丸です。東京例会は賑やかで楽しいひと時でした、みなさんのおちからに感謝申し上げます。
さて、当日は私はスローフードと味覚教育について話させていただきました。それで質問をうけました伊東市の小学校で行った「食育」のお米のティスティングの授業『きてきて先生プロジェクト』ですが、詳細は、以下のサイトで見ることができます。
http://www.nouson-houchi.com/column/chisanchishoku/chisanchishoku08.html
■伊東市の「きてきて先生プロジェクト」は、フジテレビ11月25日(木)11:30〜12:00NEWS「FNNスピーク」にて紹介されました。
■きてきて先生プロジェクト http://www.kitesen.org
またスローフードに関しては、農水省の番組で「美味しいイズム」という番組があります。「スローフード入門」があります。番組がそのままインターネットで観ることができます。
http://agrinet.tv/oishiism/c001/top.htm
また、全国の学校給食の取り組みは雑誌『ソトコト』(木楽舎)誌上で紹介をしています。
http://www.fujisan.co.jp/product/1281680136
また、他の地域の給食の食の取り組みとしては『本物を伝える 日本のスローフード』(岩波アクティブ新書)で紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。本はインターネットで購入できます。
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054023126/249-1566876-8006749

金丸弘美

感想など

初めての人あり、久しぶりの人ありで楽しいひとときを過ごさせていただきました。

松井さん紹介のカリンバキットは抱いていたイメージと少し異なりましたが素晴らしいものでした。使わせていただくか、検討したいと思っています。イメージしていた(舩田がキットとして作ろうとしている)ものは共鳴箱付きです。共鳴箱の工作がない分、子どもたちには作りやすいと思いました。

舩田が材料セットを持参したワンダーボックスは、昔からあるもので出所はもはや辿れません。舩田の工夫は限界まで小さくして実験教室の予算で実施可能にしたことです。簡単に紹介しますと、立方体の隣り合う3面を工作用紙でつくり、残る3面をミラーで作るものです。工作用紙で作った3面の頂点にのぞき穴を作り、ミラーで作った3面に好きな図をけがきます。見本は3本の直線です。けがいた線から光が入り、鏡に反射しながら万華鏡のように見えます。

プラスアルファ(着色)、プラスベータ(回折)をして今年の科学の祭典に出展をと考えています。通りましたらぜひ作りに来てください。

舩田

 東京例会に参加させて頂き、楽しい時間を過ごさせて頂きました。私は終電で帰ってしまったのですが、その後3時半までやられていたとは、始発で帰れば良かったか... 。

 さて、発表させて頂いたReKOS Camですが、簡単に紹介しますと、ビデオカメラやWebカメラ等PCにつなげるカメラから、映像をリアルタイムにPCに取り込んで、すぐに再生ができるというものです。授業の際の演示実験や、児童生徒が行った実験、実験ショーなどでやった実験をその場でもう一度見せる等々、使い方は色々あるのではないかと思っています。時間があれば、どんな使い方がしたいとか、そんなご意見も伺いたかったのですが、また次の機会にお願いします。公開するにはもう少し時間がかかりそうです。公開しましたら、アナウンスさせて頂きます。

 どうもありがとうございました。

川井和彦

 あの瞬間(酔っていましたが覚えています)、とても悔しかったです。実験は、分かり切っていることです。ただ、あのようなやり方をするとは・・・・。実験をしっかり見せる時には、相手を驚かせたり、相手の予想を外す事を考えています。見事に予想を外されました。いつも自分が実験をする時に考えていることをされると・・・・、悔しかったです。

 次は、僕が・・・・と思ってしまいます。

月僧秀弥


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