素焼きの容器に入れた水の温度は?(桜井昭三)

今年の冬、アイスクリームと扇風機のことから素焼きのツボまで発展した、一連の蒸発実験です。夏になったので、早速扇風機の前でアイスクリームを食べました。気温30℃、風を当てると見る見る溶けていきます。もったいないので、大急ぎで食べました。よって写真を撮るヒマ無し。ゴメンナサイ。

一方素焼きの容器の方は、屋根裏の気温が30度まで下がったので実験しました。(実は最高38℃まで上がったのですが、この温度では扇風機を回しても5分もいると熱中症にかかりそうなので、実験室はお休み。やっと生存可能のレベルになったのでやってみました。
実験装置

気温29.5℃、水温27℃で開始、30分後23.5℃まで下がりました。湿度は55%です。といいつつ実験装置を眺めていてハタと気がつきました。これは乾湿球温度計(湿度計)そのものではないかとね。
温度計目盛  湿度計

砂漠地方のように気温が高く、湿度が低い地域では、この冷却方法は非常に有効でしょう。日本の場合、梅雨時はあまり有効ではないかも知れません。ベルト状の布に水を含ませ、ファンで送風する、冷風扇というのがあります。あれはこの原理そのものです。まだ使ってみたことはありませんが、湿度の少ない時は加湿作用もあるし、そこそこ有効なんではと思ったりした次第です。

PS:温度計の目盛を撮すのは大分苦労しました。