台北通信 第1回 
                          台北日本人学校  能戸 敬久

1 人口密集の島!

台湾の人口は2200万、台北市の人口1平方キロメートルあたりの
人口密度は600人を超え、日本の2倍近くで、アジア第3位である。
人口密度は1
ku当たり627人で世界第9位の人口過密地域であ

    

 まず驚くのはバイク(スクーター)の大移動でしょうか。信号が変ると同時に
発進するバイクは壮絶とすら感じます。渋滞状況と駐車スペースの問題など
を考えると気軽に手に入れるバイクが台北市では馴染まざるをえません。

 5人乗りスクーターは今では見かけなくなりつつありますが、4人乗りは国際
感覚と法意識を狂わせますので要注意です。

2 亜熱帯気候は…

一般に高温多雨で、5月〜10月までと夏期は長く、7月〜8月には最高
気温が30度を超す。冬期は南北の気温差が大きく、もっとも寒い1月〜2
月の月平均最低気温は北部では16℃前後、南部では20℃。また冬期は
南部が乾季であるのに対し、北部では雨の日が多い。

 北海道に11年いましたので、まず朝の陽射しのきついこと…。南中高度90度は
体力だけではなく気力も低下させていきます。クーラーはあるのですが、その威力
に体調を壊してしまうこともしばしば。12月まで暑い日が続いていたと思ったら、急
に真冬の寒気が入り込みます。

      

 笑われるかもしれませんが、16℃といっても毛穴の開いた身体には零下にすら
感じました。16℃なのに北海道並の防寒着を羽織っている自分を不思議に思った
ものです。

3 日本の情報は?

地上波テレビは台湾テレビ(台視)、中国テレビ(中視)、全民テレビ(民視)
の4局でいずれも民放局。1998年の7月に開局した公共テレビ(公視)が
参入で現在5局になっている。ケーブル(有線)テレビは1993年7月に有線
電視法成立し合法化されたため、急激に増えた。

 NHK以外に、日本の番組が流れるチャンネルが5つぐらいあります。アニメは、
「ポケモン」「テニスの王子様」「ちびまるこちゃん」「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」と
いう定番から、20年前にやっていた「忍者ハットリくん」までやっています。
 日本の人気ドラマは半年ぐらい遅れてだいたい放映されます。根強い人気なのが、
「仮装大賞」「どっちの料理ショー」「筋肉番付」「テレビチャンピオン」「学校へ行こう」
などです。プロレスチャンネルがあり、数年前の放送をやっていたと思ったら、ジャイア
ント馬場やデトスロイヤーが突然登場して1人で感動しています。

             

4 豊かな食文化

一口に「中華料理」とまとめられるが、日本でよく知られている小籠包は
上海料理、麻婆豆腐は四川 料理、飲茶は広東料理等さまざまである。
食材、調理法、味付けなど種類豊富で、麺だけでも牛肉麺、トマト麺、
担仔麺などいろいろある。

       

 最初に驚いたのは、餃子を個数で頼むという方式。値段が1個7元(約20円)という破格。
今まで自分は何を食べていたのかと思ったものです。フルーツもバナナ、パイナップル、
マンゴーのほかに、枝になった茘枝(ライチ)、芭楽(グアバ)、蓮霧(レンブ)、火龍果
(ドラゴンフルーツ)、楊桃(スターフルーツ)と輸入物とは明らかに違う味を楽しんでいます。
 かつては、目一杯油を使った料理や臭いのキツイ料理の数々に食欲を失った日々もあり
ましたが、いつの間にか食べずにはいられない体質に変っています。

   

5 交通事情

 交通渋滞の緩和を考え、陳水扁総統が台北市長のころの1995年に開通した
地下鉄(モノレ−ルのところもある)「MRT」は、台北市内の東西南北を結ぶ重要
な交通手段となっている。 どんなに長い距離を利用しても、料金が30元程度
(日本円で100円程度)と格安。

    
 
 これによって、交通渋滞を解消できたのかどうかはわからないが今では私たちに
とっても欠かすことのできない交通の中心となっている。現在も路線拡大工事が
続いており、そのお陰で渋滞になっているところもある。
 バスは市内各地を拠点に、1区間15元(50円程度)で乗ることができる。
 タクシーは、12キロメートル程度でも、250元程(800円以内)です。しかし、
バス・タクシーともに運転が大変荒いので十分注意して乗らなければなりません。
 今回はこの辺で…