台北通信  第6回 

台北日本人学校 能登 敬久

はじめに

 北海道での竜巻や地震などの災害情報が続いていますが、皆様お変わりは
ありませんでしょうか?初雪も16日遅れで初雪も到来したそうで、いよいよ
本格的な冬支度に入るころですね。台湾は朝夕が冷え込み始めていますが、
それでも20℃くらいでしょう。昼間は相変わらず30℃近くまで上がりますから、
半袖、短パンの子どもたちが走り回っています。今回は、台湾の観光名所の
いくつかを紹介してみようと思います。


1 日月潭

周囲24km、面積11.7ku、水深30mの天然湖で、海抜748mに位置し、周囲を2000m
級の山々に囲まれ、北海道の雰囲気を味わえる。清朝の将軍が、「北側が日輪の如し、
南側は月輪の如し」と語ったところからその名がついた。

               

近くに九族文化村があり、台湾の先住民の文化や民族、習慣などを紹介するテーマパーク
があります。小学部の修学旅行のコースにもなっています。ちなみに、アミ族、タイヤル族、
サイシャット族、ツォウ族、ブヌン族、ピナン族、ルカイ族、パイワン族が、九族の由来です。

2 阿里山

台湾最高峰の玉山3952mの西方に位置し、嘉義からディーゼル機関車で3時間半
かけて登る。日本人技師に発見された神木は、幹の直径4.66mもある。ここで日
の出を見るためにたくさんの観光客が訪れる。

            

嘉義駅からの機関車では、熱帯林〜冷帯林までさまざまな植生を車窓から見ることが出来ます。
真夏でも、山頂は20℃以下ですので、日本の空気?を味わったような気分でした。暑さで弱って
いた脳を目覚ましてくれます。ちなみに、ご来光を見に2日にわたって午前4時に起きて行ったの
ですが雲に阻まれました。

3 太魯閣

立霧渓の流れによって侵食された大渓谷は、20kmにわたる。石灰岩質の地層
からできている断崖絶壁は圧巻である。たくさんの人命を犠牲にして作られた
道路は、今でも台風などの災害で被害を受けている。

                   
北海道の層雲峡に似ているという印象でした。岩をくり貫いてつくった九曲洞や峡谷がもっとも
狭まった燕子口などの名所が続きます。花蓮から太魯閣までには、大理石の加工工場が数多
く存在し、重要な産業となっています。

4 墾丁

台湾最南端の半島で、東の太平洋と南のバシー海峡、西の台湾海峡がぶつ
かるところである。熱帯植物に囲まれた墾丁森林遊楽区や墾丁海岸などの
マリンレジャーが楽しめる台湾のリゾート地である。

熱帯魚が泳ぐ台湾で最も美しいビーチと言われている。近年は人が集まりすぎて、環境問題
なども出てきているようです。ここは、熱帯の艶やかな蝶が多いことで有名なのだが、私はこ
こで毛毛病というじんましんになって大変な思いをしました。(苦笑)

5 野柳

亀の形をした岬で、海岸線は波の浸食によってできた奇岩が連なる。岬には、
クレオパトラの横顔に似ていることから名づけられた女王頭をはじめ、豆腐岩、
ラクダ石、竜頭石、象石などがある。

                         

奇岩の数々はとても衝撃的でした。これは日本でも見られないと思います。ただの岩なのですが、
一つ一つが彫刻のような仕上がりで驚くばかりです。近くの学校もここに見学に来ていました。

ここで紹介したものは、ごく一部にしか過ぎませんが、まだまだたくさんあります。台東の海岸線や
知本の温泉、またポンフーなどの島々もとても有名です。環太平洋造山帯に属していますから日本
の自然風景に似ていると言えますが、富士山より高い玉山などの存在からも、そのスケールは計り
知れません。亜熱帯ならではの植生や高低差が生み出すダイナミックな地形は、どれも目に焼きつ
けておきたいものばかりです。台湾に来ることがありましたら、ぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか?
台湾観光担当能登でした。(笑)それではまた。