台北通信  第8回 

台北日本人学校 能登 敬久

はじめに

 台湾は今日が旧正月の大晦日で明日が新年です。3回目の春節を迎えました。
夜中ずっと花火が鳴り続けています。二度も正月を味わえる台湾はとてもおも
しろいです。コンビニやデパートはやっていますが、ほとんどの店は閉まって
しまいます。幼い頃の正月を感じることができます。
 今回は台湾のちょっとびっくり?アラカルトを紹介してみようと思います。

          

1 カブトガニ

「生きている化石」の代表的なものである。。国内では、瀬戸内海沿岸の笠岡市
辺りから西の地域、大分の中津干潟など、北九州の伊万里に生息しているが、
沿岸の開発が進み、最近では生息できる海岸が減少しほとんど見ることができ
ない。日本では一部の生息地において天然記念物に指定されている。

               

 台北の東北海岸のとある魚市場を眺めていたところ、売っていたのがカブトガニでした。
台湾では鍋や炒め料理として食用にするそうです。食べてみたい気持ちもあるものの、
絶滅の危機と聞いている私は通り過ぎるしかできませんでした。

2 金門の包丁

中国の廈門市と海を隔てて接し、最も近接するところで2.1kmしか離れていない。
中国国民党が台湾へ移って以降は中華民国軍の軍事的拠点となり、1956年より
軍政がひかれ、一般観光客の出入りは厳しく制限された。しかし1992年に軍政が
解除された後は、観光客で賑わうようになった。

                      

金門には現在もその名残が残っており、砲弾が撃ち込まれた建物、地雷注意の警告、
海岸線の鉄柵や杭などを見て、国際関係の難しさを感じずにはいられませんでした。そ
んな中で島に残る砲弾を再利用した包丁が、金門の有名な名産品の一つになってい
るのです。

3 セーラー服の軍事訓練

満19歳の男子は二年の兵役の義務がある。大学・専科学校在校生は徴兵延期
が許されるが、卒業後に必ず服役する。高級中学 設置教科は、高級中学、高級
職業学校共に「三民主義」および軍事訓練が課せられている。

     
      

満19歳の男子は二年の兵役の義務がある。大学・専科学校在校生は徴兵延期が許されるが、
卒業後に必ず服役する。高級中学 設置教科は、高級中学、高級職業学校共に「三民主義」
および軍事訓練が課せられている。

4 猫喫茶

台北市内には「猫カフェ」とよばれる喫茶店が10軒ちかくもある。ここ数年で日本
での知名度も上がり、女性誌で特集記事が掲載されたり、猫カフェを訪問するツア
ーも計画されている。

 忘れていましたが私は猫好きでしたので行ってみました。文字通り喫茶店に猫がたくさんいます。
子どもが行けない店がほとんどです。まったりとした時間を過ごすにはぴったりですが、台湾にツアー
を組むほどかどうかは…。

5 学力向上

カリキュラムは日本と大きく変わるものではないが、週単位の授業時数は國民中学
1・2年32〜34時間、3年33〜35時間、高級中学で33〜37時間、高級職業学校
では1・2年が37時間、3年が34時間である。

                         

45分授業が基本であるが、時間割を見てぎょっとした。國民中学では7時間授業、高級中学では8時間
授業までます。部活はありませんのでたいていの生徒は放課後残って自習をしていきます。受験生になる
と21時まで学校に残って勉強するそうです。主要教科の授業はマイクを使って行う一斉講義型ですが、
生徒はその話を必死に聞いて教科書にメモをとり続けているのが印象的でした。

世界的に異常気象の影響が続いている2007年。暖冬の影響は北国北海道だけではなく、南の
島台湾でも起こっています。今年の冬は、凍えるような日がやはりほとんどなく、1月の中旬には
本校の桜も開花してしまったほどです。私たちはこのような現象を環境破壊の兆候ととらえて、地
球市民としての行動を開始していかなければいけません。さまざまな違いをまず受け止めるところ
から物事の解決も始まっているのでしょうね。