2004年6月12日(土) 目の感覚を利用しよう   河崎 哲嗣先生 「京都教育大学附属高校」


講演者が小学生の頃、「図画工作の授業で写生(遠近法・グラデーション)は「黄金比」を用いるとうまく表現できる」ということを学んだ回顧録から、
やや早急でしたが、黄金比の紹介(生活につながるフィボナッチ数)から遠近法のトピックスを盛り沢山に掻き集めました。


       
  木の生長とフィボナッチ数                     松かさ         

       

葉序(葉のつく順序) 大凡5角形          「じゃがいも」はどちらが上?下? →芽のある方でしかも螺旋。葉も芽も互いに光を遮らないように生きているんだ。

              

正5角形は、黄金数の宝庫。       平面上での正多角形の「敷き詰め」。物質間で最も安定しているような正6角形。 しかし、立体(生物の生長点のような)にすることはできない。

                  
「フラーレンC60」の紹介→6角形に1つ5角形を混ぜると立体になる。        カーボン・ナノチューブの模型

                                         
ウィルスの増殖(正20面体)これも黄金比(5角形)らしい。→菱形多面体による空間敷き詰めの局所部分
                疑問だったので、右上のようなパズル型立体模型を作りました! 「名刺」・・・(黄金長方形)3枚準備して作り角を竹籤で接着。
                                                                  ほら!5角形があるでしょ!
    
   正4面体3個を組み合わせたクリスタル型。ここにも黄金長方形がでている。

 今回は作業が多くて申し訳なかったなぁ〜。
                    パズル製作、1等賞(どこかのお母さん)は、パイナップルをあげました。ゲット。(これが一番嬉しかったかな?)

 さて、後半戦。

 図画工作の授業「写生の遠近法」のコツ(黄金比分割)について当時小学生の講演者に伝授された工夫は、当時良かったことでした。
しかし、本来の原理はどうなのか簡単にレクチャーをして、その後生活の中に介在するトリックアートの紹介と「エイムズの部屋」を作成してみました。

    
 通勤途中の自転車・歩道                                                                      射影幾何の実験
      
                                      エイムズの部屋(目の錯覚)                最後は、時間延長して作ってくれました。                                                      終わり  お疲れ様でした。