なんでも 理科室
NANDEMO RIKASHITSU
ひとこと


     双葉と子葉   そして               Aug 12,2001


 2002年度から,小中学校は完全に週5日になります。これにあわせ,学習指導要領がかわりました。
授業時数は実質5%減。その中で,理科の内容は20〜30%も減っています。
教科書もそれにあわせ,書き換えられ,文部科学省による検定を受けています。

 検定基準の中に
      3.正確性及び表記・表現 ・・・用語などの表記は適切であって・・・表記の基準に
       よっていること。
というのがあります。用語は『学術用語集』に従え,ということだそうです。
 具体的には
      「本葉」「ふた葉」「虫」「たね」
です。これらは正式な理科用語ではないということでしょうか。

 私たちのころは,小学校1,2年生にも「理科」がありました。
 初めて覚えた「理科用語」が,「ふたば」でした。とても思い出深い名前です。
         
 今年の教科書をみると,「ふた葉」「本葉」とあります。来年度用の見本本では「子葉」「葉」となっています。
 たねをまいて,芽が出るのを楽しみにして水をかけ,そっとひらいた小さなみどり色を見て「子葉」と言う小学
生は,私の心には,どうにもなじみません。
 この感覚こそ理科になじまないと言われるかもしれません。
 それでも,やはり,そう思います。

 1学期,黒板に「双葉」と書いたとき,5年生の子どもたちが「ヌ ヌ 葉」(ぬぬば)と読みました。これもまた,
いいなと思います。子どもたちも私も,「ぬぬ葉」という読み方をしつつ,「双葉」という言葉を確実に覚えていま
す。・・・今年のちょっとした出来事です。

 教科書の用語として「子葉」「葉」という言葉は使うことになるでしょう。
 それでも,それと同時に,「双葉」という言葉を何らかの形で使っていくだろうと思います。
            


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