21世紀の 教師のための情報学入門
情報収集術
/// 教師にとっての「情報」とは  ///


【 寄生 から 共生 へ 】

 私にとっての「情報収集」は,人とのつながりそのものです。「法則化理科研究会」「理科の部屋」を通して知ることのできた人たちから,たくさんの情報をいただいてきました。

 振り返ってみると,寄生そのものです。それでも,10年して,少しはお返しできないかと,やっとこうしてホームページという形ですこしずつ「発信」しています。共生へのみちが少しはできたでしょうか。

 個人的記録という意味合いも持ったこのページ(でよっかったでしょうか,楠田さん)ですので,このことからはじめることにします。

 情報収集のためにもっとも大切なこと ・・・ 簡単です。思ったことを行動に移すこと。

1. 理科の先生になりたかった少年

  少年とは,もちろん,ボクの二十数年前のことです。中学校の理科が楽しくて,理科の先生になりたいと思っていました。数学(というより,算数)ができなかったので,中学校理科ですでに計算問題に手が出ず。高校に入ったものの,物理も化学も意味不明。加えて,英語もできなかったので,高校の理科を楽しむということはできませんでした。

 当然の結果として,入れてくれる大学はありませんでした。両親に無理を言って予備校に1年間。ここで,中学校の数学と英語を見直すことができました。英語など,本当に高校入試用の問題集を使ったのです。そして,化学の授業で,「やっぱり,理科は面白い!!」と思うことができた。これが幸いしました。

 高校入試レベルの英語では,さすがに,教育学部には入れませんでした。ここで「理科の先生」はあきらめていたのですが,ボランティア活動の中で子ども会のお手伝いをするうち,やはり子どもはいいなと思ったのです。もう一度,「理科の先生」を目指すことにしました。このあたり,今にして思うと,単純に考えていました。幸い,農学部にいたので,理科関係の単位は取ることができました。通信教育も受講し,小学校と中学校理科の免許がそろいました。

2. 理科の先生第一歩 

 ずいぶん長い前置きになってしまいました。さて,教員採用試験では何度も不合格通知を受け取りました。その間も産休補充の講師をさせていただいていました。・・・さあ。そろそろ本題。・・・「理科」の免許で仕事をしているのですから,何か理科らしいものをと思い,「教育科学 理科教育」 明治図書 を買い始めました。読むというより,とにかく買う。そんな状態でした。

 いつか,一度でいいから,この雑誌に載ってみたいな。そんな<夢>をもっていたころです。

 そうこうしているうちに,とにかく合格。そして,結婚。「理科教育」誌は,1988年8月号になっていました。

3.「法則化理科研究会」との出逢い      

 雑誌の中に「法則化理科研究会 参加しませんか!!」という見開き2ページがめにとまりました。夕食のとき,「これ,だしてみようかなあ」「だしてみれば」のふたこと。人の同意を得ようとするときは,もうそうしようと決めているときです。思ったことをすぐに行動に移すことにしました。次の日,早速封筒と切手を買い,住所を書いて,投函しました。

 まもなくして,事務局小森さんから封筒が届きました。これが,私と法理研,小森さんとの出逢いです。これがなかったら,今こうしてHPを作っていることもないし,理科についてこれほどの情報を得ることはできなかったでしょう。

   教師にとっての「情報」 それは,人との出逢い !!

 これでは,このページにきていただいた方への「即効性のある情報」にはならないかもしれません。しかし,インターネットでさまざまな情報が検索でき,即座に入手できる時代です。「メダカについてはこのページを」というような情報とは違った視点がほしいと思っています。                                          <ここまで Sep 10/1999 >    

 

 


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