なんでも 理科室
NANDEMO RIKASHITSU


授業ノート
NOTES OF WORKS


川や池の生きものしらべ  -- 指標生物,それとも水中撮影 --

                             「授業のネタ 教材開発」 (明治図書)
                                         No.152  2000/8  p.36
                             


総合的学習を発展させる

夏休み自由研究「究極のネタ」 4 生きものしらべのネタ

   A 川や池の生きものしらべ  ---指標生物、それとも水中撮影---

                                  愛知県蒲郡市立中央小学校

                               小 田 泰 史 

1 川や池を好きになる

 学校の横に川が流れています。向かいには染色工場があります。色のついた排水が流され、
時おり,川の色が変わります。

 でも,その川にもたくさんの魚がいます。その魚を目当てに鳥が飛んできます。 川や池の
汚さが気になってしまうと、そこで学習しようという気持ちにはなれません。ところが同じ川
でも、そこに住む魚に目が向けば、ほかにどんな生きものがいるだろうかとか発想が広がるこ
とでしょう。

 まずは、自分の近くの川や池を好きになる。ここから始まるのではないかと思います。

2 視点をしぼる

 池や川の生きものを調べはじめるとあれもこれもと気になることがたくさんでてきます。でも
「調べる」ときには視点を絞るようにします。そうすることで、何を調べているのかわかりやす
くなります。調べる方法もここで考えることになります。

3 その場で見るか、歩いてみるか

 さて、生きものをどこで見るかです。
家や学校の近くに川があるのなら、一か所場所を決めて、時刻や天気による変化をおってみる。
短い川なら、下流から上流へ(またはその反対に)歩いて変化を観察することもできるでしょう。

4 しらべるものには何があるか

 魚を見ているだけではどうも「自由研究」になりにくいと思ったら「指標生物」についてしら
べてみます。川の生きものしらべの定番です。市役所などの下水道を扱っているところに問い合
わせるところからはじめてみるといいでしょう。調査結果を入手できれば、それと比べながら自分
で調べてみることもいと思います。全てを自分でしらべようとすると最後までつづかないかもしれ
ません。それに「くらべる」ということは「しらべる」ときのとても大切な方法のひとつです。

5 やはり魚というとき

 サワガニ、カワニナくらいなら、学年の小さい子にもなじめるかもしれませんが、指標生物は、
どうもかわいらしさにかけます。

 やはり魚を調べたいというとき、見る場所を変えてみます。これは、きれいな川や池が近くに
あれば、ぜひやってみたいことです。

 水の中から見てみます。「箱眼鏡」を使ってみます。水中眼鏡でも、空き缶を筒にして片方に
ビニルなどを張ったものでも見ることができます。ひざくらいまで水につかって、水中を見てみ
ます。水の上からとはちがった世界があります。

 レンズ付きフィルムの水中撮影ができるものを一緒に持っていき、写真を撮ってみることもいい
でしょう。川底にいる魚にそっと近づいたり、カメラの前に魚が来るのを待ったり、いろいろと試
してみます。カメラだけを水中に入れて撮影します。天気のよい日中を選んで撮影するといい結果
が出ます。

6 安全に調べること

 これを忘れるわけにはいきません。
水が相手のことだけに、気をつけることがたくさんあります。


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