'98科学の祭典・YPCのブース紹介


 98/07/25〜29、東京北の丸の科学技術館で行われた「’98青少年のための科学の祭典・全国大会」でのYPCブースのようすをご紹介します。昨年と同様、テーマは「光」です。祭典の記録CD−ROMにも「虹のトンネル」を主題として収録される予定です。

光は分かれる 喜多さんのブース

 このごろ3Dメガネ、ChromaDepth3Dに凝っている喜多さんは、昨年に続き、「屈折と立体視」をテーマにしての出展です。

 CD−ROMでは「虹」をテーマに実験を集めました。喜多さんのブースでは、水滴による分散の解説も行っています。左はコンピュータシミュレーション、右はアクリル円柱による実演です。ボール紙のスクリーンに虹が映っているのがわかりますか?円柱内の反射が「全反射」ではないことも一目瞭然ですね。虹を作る反射光はかなり弱いものなのです。



鏡やレンズの作る像の不思議 岩下さんのブース

 大口径フレネルレンズと大型球面鏡を持ち込んで、今年もはりきる岩下さん。両眼で見ることができるほどレンズや鏡が大きければ、立体視によりスクリーンがなくても空中に「実像」を認めることができます。

見えない光−紫外線 犬塚さんのブース

 目には見えない紫外線も、ビデオカメラなら見ることが見ることができます(UVフィルターがついていない監視カメラなどがよい)。蛍光染料で書いた文字は、可視光線では透明でも、紫外線を当てるとはっきり光ります。同じように黒くてもカラースライドは紫外線や赤外線を通し、白黒フィルムは通しません。紫外線が見えると、世の中はずいぶん違って見えるのでしょうね。解説しているのは渡辺さん。


かくれるピカチュウ、消えるバルタン 平野さんのブース

 「かくれるピカチュウ」は水槽内の水による全反射の死角を利用した実験。あるアングルからだとピカチュウの姿が見えません。
 「消えるバルタン」は完全偏光の実験。ブリュースター角の位置で見る反射光は完全偏光しているので、偏光板を回すとバルタン星人の姿がふっと消滅します。

レーザーポインターで光の干渉 右近さんのブース

 HoloSpexという不思議なメガネの原理を説明します。光の回折や干渉の解説に真っ向から挑む意欲作。写真は高等学校の物理教材としてはおなじみの水波投影機。メガネの原理がわかっていただけたかどうかはともかく、水波の干渉実験は好評でした。

虹のトンネル 天神のブース

 今年で3年目の公開となる、自称「世界最大の人工虹施設」。入口では1キロワットのプロジェクターが作り出す、明るいスペクトルが観客をいざないます。


 トンネルの内部は壁から天井まで全面「虹スクリーン」で覆われています。どちらを向いても虹だらけ。二重の虹や、裏返った虹や、浮かび上がって見える立体虹など、天然にはあり得ない奇妙な虹をご覧に入れます。

炎色反応で原子のスペクトルを見よう 市江さんのブース

 YPCの他のメンバーとはちょっと離れた場所で孤軍奮闘した市江さんと科学同好会の皆さん。暑い中、暗室にこもっての炎色反応の実験、御苦労様でした。


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