大阪市立科学館 見学記 97/11/03


 文化の日に大阪市立科学館たずね、学芸員の渡部義弥さんに半日、館内を詳しく案内していただいた。大変ボリュームのある同館の展示・施設のうち、私が珍しいと思ったものをごく一部チョイスした。以下、趣味的にかなり偏った見学レポートである。

職場の渡部氏

 プラネタリウムの下にある部屋で端末に向かう渡部さん。ただいま公式ホームページ解説準備中とか。

世界で5番目に大きいプラネタリウム

 ドーム直径26.5m(世界第五位)のプラネタリウムがある。一歩入ったとたん「わー、大きい。」と声をあげてしまった。オムニマックス併設で318人を収容できる。写真左は投影機群、右はコンソールを操作する渡部さん。デジカメでは暗くて失礼!ユーモラスなアドリブを交えた流暢なナレーションで観客を魅了する。サッカーが勝利したこの日、渡部さんは乗りに乗っていた。


 下のフロアに展示されている古い投影機。昭和12年から平成元年まで市立電気科学館(市立科学館の前身)で活躍した。イエナのツアイス製。ドイツが東西に分かれる以前の歴史的モニュメントだ。

スパークチェンバー 宇宙線を見る

 スパークチェンバー自体はこの手の科学館では珍しいものではないが、ガスボンベから高圧電源から検出回路まで装置全体を見せているのは珍しいと思った。スパークチェンバーは1958年、世界に先駆けて阪大理学部の福井・宮本両氏によって発明された。右はその実物。科学館の敷地はかつて理学部の建物があったところ。


日本初の加速器 コッククロフト・ウォルトン型加速器

 1935年日本で最初の加速器として、阪大理学部に設置された実物。加速電圧60万V。当時阪大は理化学研究所と共に原子核研究のメッカだった。

人間電池

 二つの金属板に両手を触れると、起電力が発生する。人体が電解質になっている人間電池だ。ディスプレイのしかたが気に入った。

アーク放電

 大きな高圧電極を自分で操作してアークを操れる。関西電力のお膝元らしい迫力ある展示だ。うまくやるとアークが下の電極から上の電極に飛び移る。

ラジオメータ 熱で回る羽根車

 55個のラジオメータがずらりと並ぶ。なかなか贅沢。光が当たったところと当たらないところの回転の差が一目瞭然。

熱線ビデオ

 いわゆるサーモグラフィである。自分が映るので色々実験ができる。画面は私の顔。首から頬が赤く映っているが、メガネの部分からの熱線が少ないのがわかる。

あなたの体重は?てこの原理

 手前から向こうに少しずつ前進していくとき、シーソーが逆転したところの数字が自分の体重というわけ。授業にも使えそうだと思った。

音も光もふるえてる?!サイエンスショー

 サイエンスショールームでは音と光の実験を実演していた。写真はおなじみの「魚洗」なべ。取っ手をこすると定常波が立って水しぶきが上がる。おんさ、グラスハープなど音の方はわかりやすいが、光が「ふるえている」ことを示すのにはやはり苦労していた。悩みは同じ。

アインシュタイン

 どうしたんだい、アルバート。そんなに深刻な顔をして・・・

灯りの歴史

 日本古来の灯明がずらり。好きだなー、こういうの。

飛行リング

 学芸員の大倉宏さんに新しいネタを教わった。ストローに画用紙の輪っかを大小二つとりつけるだけでグライダーのようによく飛ぶ。

50cmカセグレン望遠鏡

 閉館後、特別に屋上の天体観測室にある望遠鏡を見せていただいた。折からの好天に恵まれ、月、金星、木星、土星、星雲・星団などふんだんに見ることができた。右はデジカメQV−10Aで撮影した土星。同夜撮影した天体写真は「デジカメで天体写真」に収録してある。

←写真をクリック


 渡部さんありがとうございましたm(__)m。展示を全部見きれなかったのでまた行きたいな。


大阪市立科学館のホームページへ

BACK一つ前のページへ

天神のページ・メニューへ戻る

To HOMEホームページに戻る