ペルチエ素子を使った温度差発電機 (PDF版103KB)
湘南台高校・山本明利 先日、ペルチエ素子をご紹介しました。電流を通じるとペルチエ効果で熱が輸 送され、素子の表裏に温度差を生じます。CPUの冷却や車載用の温冷蔵庫に使 われています。ところで、この素子は逆に表裏に温度差を与えると熱電対と同様 に熱起電力を発生します(ゼーベック効果)。 先日中村理科のカタログをながめていると、これを利用した新製品が目に止ま りました。「熱電気変換実験器TC−100N」(定価\20,000)がそれです。 構造は至って簡単。ペルチエ素子の表裏に金属板を貼り、高熱源と低熱源にそれ ぞれ触れさせるだけです。一目見て、自作を思い立ちました。工作時間わずか30 分で完成、1組当たり材料費\2,290です。マンタさんごめんなさいm(__)m。
それぞれの銅板を熱湯と水につけるとモーターを回転させるぐらいの起電力が 発生します。もちろん温度差が大きいほど起電力は大きくなります。中村理科の 製品は上にモーターが乗っていて一体化されているのですが、上部は氷やドライ アイスを乗せたりするのにむしろあけておたほうがよいと思います。 【YPCニュースNo.110掲載】(PDF版103KB)
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