例会速報 2000/06/14 県立湘南台高校


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非弾性ハンマーなぜ痛い 山本の発表

 物理教育通信No.100に林氏(愛知県立惟信高校)と杉本氏(名古屋市立桜台高校)の記事「弾性ボール・非弾性ボール、あたるとどっちが痛い?」が載った。例会の席でみんなで追試してみた。使用したのはYPCの徳永さん考案の「弾性非弾性ハンマー」。木槌の両側に弾性ゴムと非弾性ゴムをはりつけたものだ。指で押した感じでは軟らかく感じる非弾性ボールが、頭をたたいてみると弾性ボール側よりはるかに痛い。非弾性ゴムは撃力に対しては変形が遅く、力の立ち上がりが急でピークが高いようだ。


ナンジャイロ 山本の発表

 実験室に古くからあるおもちゃが、たまたま参加者の目に止まってお披露目となった。その名も「ナンジャイロ」。モーターで高速回転するジャイロが内蔵されている、いわば「電気地球ゴマ」だ。箱に入れて支柱の上に立てると動きが面白い。


 コマの足首にひもをつけてうまく操ると、立てたり、傾けたりコマの軸を自由に変化させることができる。演芸の曲独楽のワザだ。

「倒れないコマ」についての考察 鈴木亨さんの発表

 一昨年、山本が発表した倒れないコマ。傾いて回転していても回転の終盤のミソスリ運動の中でよっこらしょと直立して、結局立ったまま静止するコマである。鈴木さんはその原理にせまった。

 軸に太さがあるコマは床との間の摩擦力によるモーメントが、軸を引き起こす方向にはたらき、起きあがりゴマになる。床との摩擦が大きいと、回転の減衰も速く、早めに起きあがって眠りゴマ状態に入り、重心が接触面上に来て安定するとのこと。

 詳しくは次号YPCニュースの記事を!

ヤングの実験 小沢さんの発表

 ダブルスリットによるレーザー光の干渉実験は定番だ。従来スライドグラスに墨汁を塗って乾かし、二枚あわせの剃刀刃で傷をつけるなどの方法で製作していたこのダブルスリットを手軽に作る方法が披露された。墨汁ではなくポスカを塗り、カッターナイフで角度を変えて二回傷をつけるというお手軽さ。これでもちゃんと干渉縞が見える。ただし、スリット間隔がはかりにくいので定量実験には向かない。


100円グッズで物理実験 小沢さんの発表

 青山高校の小林先生が紹介している100円ショップの電気マッサージャーによる水波の干渉実験である。小沢さんは各種のマッサージャーを比較し、このタイプが好適であるとの結論を得た。100円グッズなら思い切って改造もしやすい。


 下は光ファイバーと万華鏡の原理を応用したおもちゃ。部屋を暗くして振り回すと美しい光のページェントが繰り広げられる。100円グッズはアイデアの宝庫だ。

魔法のランプ 小沢さんの発表

 ファンシーコーナーで見かけるアルコールランプのインテリア。火をつけると赤い液体の方が緑色、青い液体の方が赤い炎を上げて燃える。それぞれホウ素、ストロンチウムの炎色反応だろうという結論を見たが、液体の色と炎の色を違えるところが商品としてのアイデアなのだ。


遠心力と霧重力 小沢さんの発表

 とある家電メーカーの全自動洗濯機のカタログ。無重力ならぬ「霧重力」の洗浄効果の解説には首を傾げないわけにはいかない。一方、脱水ドラムから飛び散る水滴の軌跡はこれでよいのかという議論もあったが、それは物理の教科書によくあるマルチストロボ写真から、接線方向に飛ぶはずだという逆の思いこみを生じているのだという反論があった。

 後日の討論の結果、一つ一つの水滴がたどる軌跡は接線に沿うが、次々に飛び出してくる水滴がある瞬間に分布する曲線は、ドラムの各穴から始まる伸開線(involute)になるので、一瞬を描いた図としてはこれで正しいのだという結論を得た。

エコフォーム 平松さんの発表

 トウモロコシでんぷんを原料に製造された発泡スチロールのような材料。緩衝剤保温剤として梱包に使われる。自然界で分解でき、家畜の飼料にしてもよいという素材で、環境にやさしいとのふれこみだ。その名もエコフォーム。
 「無害ですが食べられません」の禁を犯して一つ食べてみたが、味のないカールまたはポップコーンのような感じだ。口に含むととろけるようになくなる。



 食べるのに抵抗がある方は水に溶かしてみよう。しばらくかき混ぜるうちにすっかりとけて糊状になり分散する。普通、でんぷんは水に溶けにくくて水溶液を作るのに苦労するが、エコフォームは簡単に溶ける。ヨウ素液をたらすとちゃんとヨウ素デンプン反応で紫色の発色が見られる。


珍しい立体図形 車田さんの発表

 これは以前の例会で紹介された立体図形の切断面。立方体の中央を四角くくりぬいた立体を互いに隣り合わない3頂点を通る平面で切断すると、断面は「三菱」になる。

 それでは、同じ立体を、各辺の中点を通る平面で切断したら断面はどんな形になるか。これが今回の問題だ。

 答えはこれ。正六角形の切り口の中央に「ダビデの星」というおなじみの図形が現れる。素敵な数学パズルだ。

 下はおなじみになった「定厚立体・おむすびころりん」。車田さんは大きめのバージョンを量産した。こんな形なのに上に乗せた板は上下せずにスムーズに転がる。何かに使えないかなあ。とりあえず科教協全国大会のお楽しみ広場で売ろうということに・・・


ホーベルマンスフィア 神谷さんの紹介と即売

 一時アメリカを中心に流行したおもちゃ。今はずいぶん安く出回っているようだ。イガグリのような球体がこんなに大きく広がる。「だからなんなの」と言われると辛いが、一応面白いじゃないか!


等電位線の実験 鈴木亮太郎さんの発表

 等電位線の実験に一部の「黒い紙」が使えることは知られている。すずりょうさんが発見したのは真っ黒な便箋。ミルキーペンで字を書くためのものだ。立派に電流を通し、デジタルテスターで等電位点を探すことができる。大型クリップも工夫の一つだ。
 黒い便箋”Le Papier”の製造元はCubix Incorporated、購入先は東急ハンズ横浜店の文具売場である。100枚綴りで500円。
 なお、使える「黒い紙」の捜索にはYPCでは有名な「アクションペン」が有効である。


学園祭ダイジェスト 市江さんの発表

 市江さんが勤務校鎌倉学園の学園祭での科学部の出し物を紹介してくれた。時間がなくてゆっくり見られなかったのが残念。

ロケットボーイズの科学フェア 右近さんの発表

 話題の映画「遠い空のかなたに」の原作本ホーマー・ヒッカム・ジュニアの「ロケットボーイズ」がYPCで回し読みされている。

 右近さんが紹介してくれたのは、映画にもでてくるサイエンスフェアの募集要項。レポートのまとめかた、会場でのディスプレイ・プレゼンテーションのしかたから服装に至るまでまで、ことこまかに指示が書いてある。若い頃からこうしてトレーニングを受けるのだなあとあたらめて感心。

二次会 湘南台駅前「はなの舞」にて

 お疲れさま、カンパーイ。今夜の二次会も15人が集った。教育談義、研修会の打ち合わせから職場の愚痴まで、飲みながらも活発な議論が展開される。一番リフレッシュするひととき・・・やはり酒だね。(注:もちろん下戸の方も参加できます(^^))


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