例会速報 97/10/22 康応義塾高校


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ホログラムメガネ

 以前、小沢さんが海外旅行の土産に買ってきたホログラムメガネを水野さんが東京タワーの売店でみつけてきた。似合いすぎて恐い(^^;)
 二種類あって、お値段は千五、六百円だそうだ。
▼こんなのもある。こちらは回折格子メガネ。蛍光灯が右のように見える。


針の上に乗る

水野さんが持参した、神奈川学園の生徒の作品。もちろん痛くない。しかめっ面は宮崎さんのパフォーマンス(^^)。


電位と電位差のちがいを説明する装置

 水野さんが私学研修会で仕入れてきたネタの披露。東京純心女子の田野倉先生から伝授を受けた。

 二本のニクロム線に電流を通じ、スライダーを当てると電位差に応じて発光ダイオードが光る。電位が高くても、電位差がなければ光らない、というわけ。

爆鳴気の実験

 理科大の武田一美先生の十八番、爆鳴気の実験。水素2:酸素1の混合気をビニルホースに送り込んで電気着火し爆発させる。音と光のスリルがたまらない。


 ビニル袋で気体を混合し、ホースに送り込む(上左)。ホースの他端を着色した水につけておくと、気体が送り出される様子が観察でき、爆発後水蒸気の凝縮に伴い、ホース内に水が上がってくるのが見られる。

 さて、準備完了。みんなでホースを持って・・・・3,2,1,ゼロ!!


フルオレセインの蛍光

 バスクリンの着色にも使われている蛍光染料ウラニン(フルオレセインナトリウム)、ブラックライトを当てるとこんなに美しく光る。


レーザー光線で音の振動波形を見る

 右近さんが披露してくれた実験。ミラーキューブを空冷ファンに接着して回転させる(左)。

 おんさにもミラーフィルムを貼り、レーザー光線を反射させる。すると、スクリーン上におんさの振動波形が(下左)。

 底を抜いた紙コップにサランラップを貼り、同じくミラーフィルムを貼り付けておく。レーザー光線をあてながら声を出すと、レーザー光が音の振動波形を描く(下右)。


巨大検電器で電気を考える

 上智大の客員として中国から来日しておられる廣西師範大學副教授・羅 星凱(Luo Xingkai) さんが特別参加。YPC例会も国際的になってきた。羅さんはお手製の巨大検電器を披露してくれた。

 容器はなんと段ボール、絶縁部にはロウソクを輪切りにして用いている。パラフィンは水分が吸着しないので絶縁材料として好適なのだ。それに比べると紙や木はかなり導電性がある。

 アルミ角パイプを斜めにカットして作った金具とアルミパイプをうまく組み合わせてつくってある(下左)。回転針はストローにアルミホイルを巻きつけたもの。回転軸は縫い針。


 金具と段ボールを導体で結ぶと針が振れなくなるのはなぜか、で議論が盛り上がった。その場であれこれ検証実験を試みる。Luoさんは「生徒に教えるだけでなく、考えさせることが大切だ。」と強調する。

台車の衝突

 同じく羅(Luo)さんの発表。

 先端にピアノ線のクッションがついている台車を壁にぶつけるとほぼ弾性衝突して跳ね返ってくる。

 ところが、ちょっと箱の中に手を入れてなにやら細工をすると台車はまるで跳ね返らなくなる。非弾性衝突になるのだ。先端のバネは変えていない。


 種明かしはこれ。おもりが台車に固定してあると跳ね返るが、おもりが滑るようにすると跳ね返らなくなる。運動エネルギーは物体内部の変形を経て熱エネルギーに変化してしまうわけだ。


演示用エレベーター

 いつもながら大がかりな水上さんの装置。これをかついで教室に持ち込むというのだからすごい。今回はアトウッドの装置を利用して加速度運動中の慣性力などを演示する「エレベーター」。
 さっそく演示してくれたのだが、受け止め損ねてエレベーターは床に激突。台はかりはご覧の通り(/_;)。わずか数秒の出来事だった。 



断熱変化

 これも水上さんの紹介。ペットボトルにサーモテープを入れ、フィズキーパーで圧力を高める。その後一気にリークすると断熱膨張で温度が下がるのが観察できる。26℃が22℃ぐらいになった。

水質検査紙 中村理科の新製品

 渡辺さんが披露してくれた新製品。水質検査紙各種。水につけるだけで、高度や残留塩素濃度など各種水質検査ができる。用途に応じ4つのタイプがある。


虹比べ

 喜多さんは、おなじみ虹スクリーンをガラスビーズで作ってみた。麻布高校の増子先生から紹介をうけたガラスビーズを使用した。色がややくすんでいて虹輪が大きく、過剰虹(主虹の内側の同心円)がはっきりしている。
 プラスチックビーズの虹スクリーン(左)とガラスビーズの虹スクリーン(右)を並べて比較してみる。色のちがい、虹輪の視半径のちがい(ガラスの方が屈折率が小さい)、過剰虹の見え方のちがいなどに注目。


風船レンズ通信の実験

 兵庫物理MLや【理科の部屋】に山田善春さんが紹介されていた巨大二酸化炭素風船による音波の屈折を利用した風船通信の実験にチャレンジしてみた。



 数十メートル離れた白と黄色の風船間で音声通信をする。音波は屈折の結果ほぼ平面波となって伝わり、手前の風船で収束して耳に届く。まるで音源が風船の中にあるみたいな聞こえ方である。廊下のはずれのメトロノームの音がはっきり聞こえた。


YPCマウスパッド&Tシャツ

 平間さんが、インクジェットプリンタを使った特殊処理でマウスパッドとTシャツを試作した。「こりゃいいねー。僕もほしいなー。10周年記念に量産してみんなで着よう。」の声が口々に。ロゴデザイナーはご存じ鵠沼こと右近さん。


二次会

 特別ゲストのLuoさんを囲んで、実験室内でそのまま二次会に突入。あいかわらず酒好きなYPC。23名が参加。


 記念撮影。はい、チーズ!


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