例会速報 99/09/29 慶應義塾高校


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偏光板と位相差板 徳永さんの発表

 徳永さんが通販で入手した米EDMUND SCIENTIFIC社のPolarizer Pakなる教材キット。51mm角の偏光板2枚、青色カット偏光板3枚、1/2位相差板2枚、1/4位相差板2枚他の詰め合わせである。
 位相差板は旋光能があり、偏向軸を回転させる。二枚の偏光板の間に挟むと、今まで光が通らなかった部分に通るようになったりということが起こる。

電磁波センサーペン 山本の発表

 もうずいぶん前に、秋葉原の秋月電子で買い求めたボールペン。ちょっと高級感のあるしゃれたデザインである。
 実はこれ、電磁波センサーが内蔵されていて、携帯電話やPHSの電磁波をキャッチすると頭の部分の発光ダイオードが赤く光る。これを胸にさして電車に乗ると怖いぐらい光りっぱなし。
 圧電素子のスパークにも反応するので、チャッカマンやピッピーポケベルの電波も受信できる。電磁波の実験にいかが?授業のツカミぐらいには使えるかな?

続・ストレートは変化球 小河原さんの発表

 以前にも発表のあった発泡スチロール球を加工したディンプルボール。写真左下が今回製作のニューバージョン。ディンプルが細かくなっている。作るのは大変だっただろうなー。回転をつけて投げると、球道の変化がよくわかる。


量子条件の個人実験 小河原さんの発表

 偏心モーターによる振動でお手軽に量子条件を体験する。リングの部分は伸縮できるようになっており、適当な半径にすると定常波が立つ。たくさん用意して生徒一人一人にやらせるというところがすごい。

相対速度PartII 金子さんの発表

 二次元の相対速度で、「直交して走る車の相対速度が斜め向きになる」というのがなかなか実感してもらえないので、画面合成による説明を試みた。動画でないと説明しにくいが、走る自動車の画像に被さるように向こうからこちらにまっすぐに飛んでくる飛行機の画像がフェイドインする。あたかも飛行機の上に車が乗って飛んでくるように見える。CGソフトだから背景を消したりも自由にできる。

100F、2.5V 吉澤さんの発表

 秋葉原の瀬田無線で入手したという電気二重層超大容量コンデンサー。なんと100F。小さいのもそれぞれ20F,10Fだ。これだと放電現象もきわめてゆっくり観察できる。超長周期の振動回路が作れないだろうかと思ったが、まだ成功していない。他に何か物理教材としての使い道はないだろうか。


粉塵爆発のビデオ 市江さんの発表

 鎌倉学園の文化祭で行われた粉塵爆発のショー。演じているのは生徒である。よく乾燥させた小麦粉を漏斗に盛り、一気に吹き上げて火をつけると爆発的に炎上する。市江さんからはいろいろなコツの伝授があった。


KEK一般公開 市江さんの紹介

 9/15につくばで行われたKEK(高エネルギー加速器研究機構)の一般公開を市江さんがビデオ取材してみんなに見せてくれた。いけない人も多いので、こういう体験共有は本当に助かる。サークルのメリットの一つだ。
 話題はやはりスーパーカミオカンデとの連携実験「ニュートリノ振動実験」だ。その意義や結果のもたらすものについて、討論しあった。

トルコ日食観測報告 松本さんの発表(杵島さん代理)

 この夏のヨーロッパ日食をトルコで観測した松本さんの作品が紹介された。写真は鮮明でコロナの流線がよく出ており、「さすがプロの技」と評判が高かった。帰国した二日後に例のトルコ地震が起きたという。

氷の世界 杵島さんの紹介

 フジテレビのミステリードラマ「氷の世界」の収録に慶應高校地学教室が全面協力した。主役の松嶋奈々子扮する江木塔子が地学教諭であるという仕立てだ。ロケ地は某女子校だが、実験道具や標本など小道具類は慶應高校のもの。左はその台本の表紙。見てね。

おすすめブルーバックス2冊 山本の紹介

 最近発売されたブルーバックスの紹介。左はYPCとも親交のある大阪・四天王寺高校の檀上さんの本。ONSENのメンバーとの共著でおもしろ科学実験を多数紹介している。授業にも役立つ解説付き。中学生、高校生に読ませたい一冊。

 一方、右はFCHEMの常連、シェーマさんとJUNKさんの共著。タイトルのとおり、分子の立体模型をパソコン画面上で自由に動かせるソフトChimeと1200種の分子データを収録している。ミニCD-ROMつきで¥1800は絶対お買い得。例会の席上でも実演され、好評だった。

グレーティングシートあれこれ 渡辺さんの発表

 現在国内で入手可能なグレーティング(回折格子)シートを全部集めて、授業で使うにはどれが一番使いやすいのだろうという評価をしてみた。レーザーポインターで格子定数を比較したり、実際にのぞいてみたり・・・あなたはどれがお好き?


Mirage Maker 神谷さんのお土産

 二つの放物面鏡を向かい合わせにした穴の上に実像が浮かび上がる。ブタ君は実は底に貼り付いているのだ。博物館などでよく見かけるおなじみのディスプレー。神谷さんが英国で購入してきたもの。エクスプロラトリアムでも売っているらしい。仮説社のフェアで入手したという人も。現在、YPC得意の共同購入の話が進行中。


切手の物理 喜多さんの紹介

 この夏、中国で行われた学会で、Qin Kecheng氏が発表した、世界の切手で綴る物理学の足跡の話題を喜多さんが紹介してくれた。どれが誰だかわかるかな?

二次会 慶應高校物理室にて

 慶應高校スタッフのはからいで、例会会場をそのまま切り替えての二次会。ビヤサーバーを持ち込んで本格的だ。ご飯やサラダもお手製。慶応の皆さん、お世話様。それではカンパーイ。約25人が参加。食事をしながらもさらに番外編が続きます。


 レントゲン博物館のワイン&愉快なワイン立て。二次会にふさわしいネタは小沢さんのヨーロッパ土産。ワインの文字に注目。黒い紙をすかしてビン越しに反対側から見ると文字が読める。

 喜多さんの中国土産は、例の「オシッコ人形」のニューバージョン。
「これはどう見ても観音様だよね」
「でも観音様って女性だろ?」
「じゃ、この手に持っているものは何?」
・・・・
ひとしきり話題は盛り上がったのでした。


 こちらは中国製の玩具。玉を振り回すとひもが引かれて鶏がつぎつぎと餌をついばむ。単純だがしぐさがかわいい。遠心力の教材?

 やはり喜多さんの中国土産。熱いお茶を注ぐと色が変わる茶碗。もとは右の色、温度が上がると中央の色になる。これもサーモクロミズム?


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