カセットケース型リニアモータ
かもがわ出版「サイエンスEネットの親子でできる科学実験工作2」pp.40-41,
2001
とっても簡単バージョン
<用意するもの>
カセットケース(8mmビデオのケースでもよい),フェライト磁石(文具店で購入できるが,平面がそれぞれN極,S極になっているもの),やや太くて曲がらない導線,エナメル線(やわらかい導線でもよい),乾電池,模型用モータ(ゼネコンを用いるともっと簡単にできる),ハンダ付けセット,両面テープ,たこ糸
<作り方>
カセットケースの底に,直径3cm程度のフェライト磁石を3個から4個敷き,両面テープで張り付け固定します。その上に,太くて曲がりにくい導線(おもちゃの自動車の車軸などが適切です)を2本,図のようにフェライト磁石に了見テープで貼ります。
次に,片方の導線のペアーの先端に,それぞれ1本ずつエナメル線(やわらかい導線でもよい)の端を紙ヤスリでみがいて,金属の表面を出してからハンダ付けします。
それから,この2本の導線にまたがるように同じ材質の導線を1本置きます。
ハンダ付けしていないエナメル線の端を紙ヤスリでみがき金属表面を出してから,乾電池をつないでみましょう。
橋渡しをした短い1本の導線が,2本の長いレール状の導線の上を走ります。電池の+−を反対にすると,短い導線は反対向きに走ります。
<実験方法>
カセットケース型リニアモータの乾電池をつないでいた端子(導線の端)に,模型用のモータを利用した手回し発電機をつなぎます。手回し発電機で,発電するとリニアモータが動きます。模型用モータの軸を回転させる向きを反対にすると,リニアモータも逆進します。
マニアックな簡単バージョン
リニアモータだけでなく,カセットケースの中に,単三乾電池,豆電球を収納し,カセットケースごと持って行きさえすれば,実験ができるタイプ。
単三乾電池を2本を直列にし,ゼムクリップの弾性を利用して,カセットケースの写真のところに設置します。ゼムクリップは,実験をしないときは,磁石にくっつけておくと,導線からとれたりなくなったりしません。