サボニウス風車風力発電機

 サボニウス風車は、フィンランドのサボニウス(Savonius)が発明したもので,バケットといい円筒形を縦に2つに切った形をしたものを,中心を少しずらして心棒を取り付けたような形をしています。

 みなさんがよく知っている風車の代表の1つに,風速計に利用されるロビンソン風速計(写真)があります。この風車は,風に押されて回るタイプで抗力型風車といいます。サボニウス風車は,この抗力型を改良したもので,ニつのバケットの間を通り抜ける風も利用して効率を高めたものです。

        

   
  カンボジア での 出前教室での サボニウス型風車風力発電機作り 2002.7   


 プロペラ型などの風車に比べると、効率はあまりよくありませんが、わずかな風でも回転を始めるという特徴があます。

 サボニウス型風車風力発電機の事例 → 実験用 信州大学 
                        → 実用化されたもの 金山駅前1 2  詳しい解説
  


● それでは,さっそくサボニウス風車発電器を作ってみましょう。

☆改良版

(材料)
 ゴミバケツ45L(70Lの方がよい),ハブダイナモ,円形ベニヤ(直径60cm),板(25cm×20cm程度),角材(2cm×2cm×30cm程度),整流器,自転車のヘッドライト,トランジスタラジオ,携帯用蛍光灯,模型の扇風機

(工作方法)
1.ハブダイナモに導線を取りつけます。



2.風車の土台を作ります。そして,それにハブダイナモを取りつけます。



3.その上に円形のベニヤ板を固定します。このとき,ハブダイナモのスポーク用の穴を利用し,円盤をボルトとナットを利用して固定します。

  

4.バケツを2つに切って,バケットを作ります。



5.回転円盤の上に,バケットを取りつけます。



6.整流器を作ります。



☆旧版
(材料)
 ゴミバケツ70L,ハブダイナモ付き車輪,大きな円形ベニヤ(26インチ自転車の車輪程度か,それより大きいめのもの),整流用のダイオード,自転車のヘッドライト,トランジスタラジオ,携帯用蛍光灯,模型の扇風機

(工作方法)
1.車輪の車軸の片側をスタンド台のような重いものに固定します。
2.その上に,円形のベニヤ板を固定します。

 

3.円形ベニヤ板の上にゴミバケツを,半分に切って互い違いに固定します。完成です。

   


 さあ,実験してみましょう。
1.自転車用ヘッドライトをつける(Light.mpg)

     

2.蛍光灯をつける。

    

3.ラジオを聞く(室内radio.mpg)  自然風でのラジオ(radiosoto.mpg)

      

4.扇風機もまわす(fun.mpg)

     

 以上,お楽しみ頂けましたでしょうか?

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