サイエンスEネット(Seience E-Net)第10回例会報告

                                                   12月8日土曜日
 記念すべき第10回の例会報告です。

参加者:松森弘治,東郷伸也,菱田展子,小波秀雄,西山佳奈,内山紀昭,萬處展正,河崎哲嗣,川村康文 (以上 9名)

日程:2001年12月8日 午後2:00〜5:00

         * * * * 当 日 の プ ロ グ ラ ム* * * *

1.クリスマス京都レクチャー3(科学を体験! おもしろサイエンス)打ち合わせ (西山佳奈)
 クリレク3で行う実験の打ち合わせをしました。いつもの定番になった「身近なドリンクでできる燃料電池」と,新規の開発実験「クリスマスダイオードぴかぴかカード」について,細かく打ち合わせをしました。


2.多面体とコマ (小波秀雄)
 多面体関連の内容でした。
 最初に不思議な多面体の展開図を出席者に差し上げて,組み立ててもらいました。形が出来上がっていくと,あちこちから「おー,これは面白い!」という声が上がり,ちょっとした頭の体操になりました。
 次に,いろいろな形のサイコロをコマのように回してみて,頂点でうまく立っって回る多面体と,そうでないものがあることを示しました。もちろんこれも最初のネタと関連があります。
 最後に,先週買ったばかりのマグネチックトップという電気仕掛けの永久回転コマをうれしそうに披露して,その仕組みをみんなで議論しました。ふつうのモーターとはかなり違う原理に基づいていることがみんなに認識されたようです。

例会のために作った展開図は PDF ファイルにして小波先生のHPに置いていただいていますので,出席されなかった人もどうぞお楽しみください。下の URL で入手できます。
http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/amusement/polyhedra/


3.開口端での音波の反射 (萬處展正)
 管の中を音波が伝わるとき,定常波が生じて共鳴することがあります。このさい,口の開いているところでも(正確にはやや外側)音波の反射あるのですが,これを実感するための実験です。2.7mほどの樋を用意し,電子メジャーというかデジタル距離計(超音波で距離を測る計器 販売元エー・アンド・デイ 型番AD-5756)で距離を測りました。超音波の反射がないなら距離は測れないのですが,2.8m程度の値が得られました。
 参考文献は「たのしくわかる物理実験事典」(東京書籍)P202 です。


4.実験室の角椅子の座り方 (萬處展正
 どうでもいいネタです。実験室の四角い椅子は普通に座ると,太ももの裏側が若干痛くなります。ところがこの椅子を45度まわして座ると,痛みが解消されます。(感想:西山・・・思いつきそうで思いつかないすばらしいアイデアです。ホントに楽です。)


5.光の教材 (東郷伸也)
 光の教材としての簡単にできる凹面鏡2枚の合わせ鏡の実験を紹介しました。合わせ鏡の実験では,レーザーポインターを利用して,たのしく,すてきなファンタジーの世界を体験できました。


6.液体窒素の低温におけるフォトダイオードの色の変化 (川村康文)
 液体窒素温度ではダイオードの色が変わるという実験をしました。
 フォトダイオードは,低電力で高輝度の光源として用いられ,いろいろな色のものがあります。以前から,赤,黄,緑色のフォトダイオードは作られていましたが,青色のフォトダイオードが作られるようになったのは最近のことです。フォトダイオードは,常温では,決まった色を発光していますが,液体窒素温度では,不思議なことに発光する色が変わります。
 
[実験方法] フォトダイオードに乾電池をつないで点灯させます。点灯したフォトダイオードを液体窒素につけます。フォトダイオードの変色を観察しましょう。


 これについて,意見やアドバイスのある方は,是非,サイエンスEネットML上で,ご議論頂けますようにお願い申し上げます。また,サイエンスEネットの会員でない方は,松森弘治(PAF02635@nifty.ne.jp)まで,是非,ご意見・アドバイスをお願い申し上げます。