サイエンスEネット(Seience E-Net)第7回例会報告
2001年6月9日土曜日
第7回,例会報告です。
参加者:金丸宏美,工藤博幸,左巻健男,山口道麿,矢野貴裕,桜井昭三,内山紀昭,阿部香織,萬處展正,樋口千津,河野司明,川村康文(以上12
名)
* * * * 当 日 の プ ロ グ ラ ム* * * *
1:ラムネ菓子(工藤博幸)
2:腕力発電機(桜井昭三)
3:手作りばね(山口道麿)
4:弦を伝わる波(萬處展正)
5:コリオリの力(萬處展正)
6:ミニ箔検電器(萬處展正)
7:省エネ実験教室(左巻健男)
8:メダカの学校(金丸宏美)
9:デジタル顕微鏡の利用(川村康文)

(1)結晶プレパラート
これは,山本勝博先生がご執筆された「結晶プレパラートを作ろう」『サイエンスEネットの親子でできる科学実験工作2,
pp.64-65』を,実際に実験しました。
コーヒの結晶(写真),青絵の具の結晶(写真)を,演示しました。
(2)偏光顕微鏡
これは,松森弘治先生がご執筆された「偏光顕微鏡を作ってみよう」『サイエンスEネットの親子でできる科学実験工作,pp.94-95』を,実際に実験しました。
花崗岩の岩石薄片の偏光像(写真),砂糖の結晶の偏光像1,砂糖の結晶の偏光像2(写真2枚あり)
(3)スンプ法
これは,小竹知紀先生がご執筆された「マニキュアで気孔を観察しよう」『サイエンスEネットの親子でできる科学実験工作2,pp.82-83』の方法で,マニキュアのかわりにセメダインを用いて実際に実験をしました。セメダインをはじめ,分厚く塗りすぎて,セメダインが乾燥するまでに,気孔から気体が出てくるため,気泡が多いものになりました。このときの気体は,酸素と二酸化炭素の両方と思われます。二酸化炭素を減らすため,乾燥を暗いところでさせ,光合成をあまりさせないよう工夫しましたが,それでも酸素は放出されるため気泡ができてしまいました。
そこで,乾燥までの時間を早めるために,セメダインをできるだけ薄く塗るようにしたところ,先の実験よりは,気泡の数は減りました。それでも,気泡があることには変わりないので,いずれ気泡がもっと少なくなる方法を探さなくてはと反省しています。
葉の表の気孔(写真),葉の裏の気孔(写真)
(4)大気汚染観察
大気汚染観察に関して,松の葉の気孔の汚れぐらいを調べる実験が有名ですが,今回用いたデジタル顕微鏡では,反射型の観察ができませんので,スンプ法を用いて,松の気孔の汚れをみることにしました。煤煙が,うまくセメダインの薄膜の方に移ってくれたと思います。
古い松葉(写真)と,新芽に近い若い松葉(写真)の両方で試しましたところ,若い松葉では,あまり気孔に煤煙などが詰まっていないように思えました。古い松葉は,生きてきた時間が長いため,長時間汚染物質にさらされているが,若い松葉では時間面では短いからそうなのか?それとも若い松葉では,まだ生長の段階にあり,新しい気孔もできてきているので,そちらの影響が大きくて,煤煙があまり詰まっていないのかの疑問が残りました。
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10:次回予定
次回は7月14日です。
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