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2 見えない気体を見てみよう
−空気の海にしずんで生活している私たち−
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石川県立津幡高等学校 江頭 和子
● どんなステージなの?
空気ってみたことがありますか?私たちに必要な「さんそ」ってどんなものなの?風船にヘリウムを入れたら飛んでいくのはどうしてなの?「気体」はふだん目に見えないのでわからないことだらけですね。そんな、目に見えない気体が見えてしまうステージショーです。
● 用意するもの
液体窒素、透明ジュワー瓶、ヘリウムガス、酸素ガス、二酸化炭素ガス、ドライアイス、水槽(気体用・液体用)、ペンシル風船、ポリ袋(大・小)、シャボン玉、分子運動説明袋(オリジナル)
● 実験のしかた
@空気をみてみよう
空気を風船に閉じこめて液体窒素の中に入れてみます。すると、ふだんは目に見 えない空気が・・・ほら、風船の中でチャポチャポしていますよ。
Aものの浮き沈みを考えてみよう
ものが浮く、沈むということはどんなことなのか、
水に浮くものと沈むものを使って考えてみましょう。
そして、浮いているものの重さとそれが押しのけて
いる水の重さとを比較してみましょう。
A空気より重い二酸化炭素
二酸化炭素が充満している水槽を用意します。
ここにシャボン玉を入れてみると?
空気を入れた風船はどうでしょうか?
B空気より軽いヘリウムガス
ヘリウムガスは空気より軽い気体の代表選手です。
ヘリウムガスで作った風船は 空気の海では上に浮い
ていきますが?
C空気と同じ重さの風船を作ってみよう!
では、風船+空気+ヘリウムで空気と同じ重さの
風船を作ったらどうなるかな?
● 気をつけよう
液体窒素は−196℃という極低温です。温度差からいうと焼き肉を焼く鉄板と同じくらいのダメージを与えます。また、ドライアイスは−79℃です。温度差でいうと沸騰したお湯と同じくらいのダメージです。取り扱いには注意が必要です。
● 参考になる資料
・福岡辰彦 「二酸化炭素に浮かぶ風船」第1回おもしろ科学実験in富山
・江頭和子 「'95青少年のための科学の祭典金沢大会実験解説集.1995,p94-95