☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 
13  化石のレプリカをつくろう

            ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

                 愛媛県立松山南高等学校   濱瀬 明男

                愛媛県立新居浜南高等学校  片岡 誠志

 

● どんな実験なの?

  生物の進化を考えるのに化石は重要な手がかりであり、自分の手で化石を採集してみたいと思っている人は多いと思います。しかし化石は採集できる場所が限られています。そこで、化石標本からレプリカ(複製)をつくって実際に手にとって観察してみましょう。

       用意するもの

化石標本・シリコンゴム・硬化剤・ガーゼ・水・墨汁・教材用石膏・厚紙・へら

● 作りかたとコツ

 (1)シリコンゴムによる標本の型どり

ア シリコンゴムに硬化剤を調合します。

イ シリコンゴムをへらなどで化石に薄く塗ります。このとき薄いガーゼなどをはさみ込んでおくとできあがった型が補強されます。

ウ 全体を厚紙でつくった型にはめ、シリコンゴムを流し込みます。このとき気泡が入らないように注意しましょう。

  (2)石膏によるレプリカの作成

今回の祭典ではここからの作業を行います>

  ア ゴムボールでつくった容器に水を適量入れ、墨汁を2      

図1 石膏をとかす

 
〜3滴入れます。(これはレプリカに色をつけるためで             す)その中に石膏を水面近くまでたして、よくかき混ぜます。

  イ シリコンゴムの型に石膏を流し込みます。少しずつ入 

   れながら適度な衝撃を与え、気泡を追い出します。   

  ウ 10分程度で石膏が固まったら静かに型からはずしま             す。このとき型がこわれないよう注意しましょう。家に帰って化石の部分に色づけするとリアルになります。

● わかること

図2 型に流し込む

 
 できたレプリカを手にとって、大きさや形を観察してみましょう。昔生きていた生物と、それに似た今の生物を探して、2つをくらべてみてください。   

 

● 参考になる資料

  親と子の博物館教室 テキスト6「化石標本模型の作り

 方」(愛媛県立博物館)

図3 型からはずす