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 23   手 作 り 電 池
            − 備長炭電池の製作 − 
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                        松山市立南中学校  坂本 幸洋
 
● どんな工作なの? 
  備長炭は1000℃以上の高温で焼かれた木炭です。一般には『白炭』と呼ばれま す。うなぎを焼く時に使う高級木炭です。みなさんが使う乾電池の電圧は1本1.5V のものが多いのですが、備長炭を利用した《備長炭電池》は電圧0.7V〜1.0Vです。 これを使ってモーターを回したり、電子オルゴールを鳴らしてみましょう
● 用意するもの
   備長炭  アルミホイル   食塩水   真ちゅう釘   クリップ
   キッチンペーパー      モーター  電子オルゴール
● 工作の仕方とコツ
 (1) 適当な長さの備長炭を用意します。太さは太い方がパワーがでます。    
 (2) 備長炭に直接線をつなげないので、あらかじめ備長炭の木口面に2ミリの穴を  ドリルで開け、真鍮釘を打ちます。(こうするとプラス極ができます。)
 (3) キッチンペーパーを水でぬらします。これを備長炭に巻き付けます。
 (4) 備長炭より少し長めのアルミホイルを用意し、紙おしぼりの外側に巻き付けま  す。アルミホイルの上の部分はマイナス極となり、クリップをつけるので、折り  返して二重にして丈夫にしておきます。
 (5) あとは真鍮釘がプラス極、アルミホイルがマイナス極となりますので、クリッ  プをつけて完成です。
  備長炭電池の寿命は、表面のアルミホイルが
 消耗するまで、紙おしぼりが乾燥するまで持ち
 ます。アルミの消耗はかなり激しく、少し使っ
 ただけでアルミホイルは穴だらけになってしま
 います。備長炭は何時間使っても消耗しません。
 だめになった備長炭電池はアルミホイルを交換
 し食塩水でぬらしてやると何度でも使用できま
 す。備長炭電池の製作を通して電池の基本構造
 を理解し、更にどのような工夫をすればより高性 能な電池ができるかをみなさんが 科学してくれることを願っています。
● 気をつけよう
  ドリルで穴をあけるときは手にけがをしないように備長炭をしっかりと固定して少し ずつ穴をあけていくようにしましょう。
● もっとくわしく知るために
 ・おもしろ電池の製作U  www.geocities.co.jp/Technopolis/1104/omoshiro.htm