音を見よう
京都府立久御山高等学校・萬處 展正
1.まず色々な音を聞こう
大きい音・小さい音,高い音・低い音,音色のちがう音,色々な音が身のまわりにありますね。同じ音の大きさで同じ高さの音でも,リコーダーとバイオリンではちがうとわかります。どうなっているのでしょうか。
2.音を見よう(その1)
アンプからスピーカーにつながる線には,糸電話のように音そのものが伝わっているわけではありません。そこには電流が流れています。この電流を豆電球に流してみます。明るさはどうなるでしょうか。音を聞きながら見てください。(音を大きくすると,豆電球が切れることがあります)
3.音を見よう(その2)
マイクをオシロスコープという機械につなげて,音がどのような波になっているか,調べてみよう。大きい音・小さい音,高い音・低い音,音色のちがう音,これらのちがいがオシロスコープにうつしだされます。
4.もっとくわしく知るために
出典:「原色図解理科実験大事典 物理」(全教図,1985)pp.62
参考:http://homepage2.nifty.com/manchan/
<以下は当日配布用の印刷物より>
●音は音波ともいい,波としての性質を持ちます。
大きい音・・・・振幅が大きい
小さい音・・・・振幅が小さい
高い音・・・・・・振動数(1秒間に振動する回数)が多い。つまり波長が短い。
低い音・・・・・・振動数が少ない。つまり波長が長い。
音色のちがう音・・・・波の形が違う
●音を見よう(その1)の説明
スピーカーに電流を流すとき,電流の強弱を伝えたい音の波の形を同じようにする。すると,スピーカーから音が聞こえる。
スピーカーの代わりに豆電球をつなげると,音が強いとき電流が大きいので豆電球は明るくなる。音が小さいときは暗くなる。
●音を見よう(その2)の説明
マイクは音の強弱を電流の強弱に変えてくれる。オシロスコープにつなげると,電球の強弱をグラフで表してくれる。これで音がどのような波になっているか,調べることができる。「あーいーうー」と言ったときも,人によって波の形は変わります。同じ「ドレミ」でも,楽器によって波の形は変わります。