日時 平成15年8月28日(金)
場所 枚方市立樟葉南小学校
内容 参加者:樟葉南小学校教員
 
<講演>
午前の部:学校内の生態系を利用したフィールドワークと教材開発
 京都教育大学教育学部 広木教授
 
午後の部:理科大好きスクールに活用できる実験・工作の演示/指導
 京都教育大学 教育実践総合センター 岡本教授
 サイエンスEネット 事務局長 長濱
 (滋賀大学 教育学部 環境教育課程 学生)
 
−午前の部−
 
 学校内にある、いろいろな植物や、ビオトープのフィールドワークを
行った後に、教材開発方法などについて講演、指導。
 
−午後の部−
 
 学校の理科や総合学習の各単元でで利用できるいろいろな
 実験・工作の紹介ならびに、創意工夫についての講演

詳細

 枚方市立樟葉南小学校へ、先生方の実験・工作の演示、指導、講演を
2時間弱かけて行ってまいりました。
 この事業は、「理科大好きスクール」の指定を受けた、枚方市立樟葉南小学校と
京都教育大学との連携事業の中に、サイエンスEネットが協力をして、
小学校 特に、3年生〜6年生の理科、総合学習、理科クラブの指導やT.A.
を行うものです。

内容報告

1.腕力発電機を利用した発電の原理と電気の仕組み
 みなさん、不思議そうに、腕力発電機を回したりして、電気の大切さや発電の原理の説明を環境問題を混ぜながらしておりました。フレミングに変わる!!おかもとの法則も勉強したりして、電磁力の関係ものせておはなししました。
2.腕力発電機を利用したフィルムケース型燃料電池の工作
 非常に、みなさん興味をもって、いっぱい回されて、電気分解をしておりました。電子メロディーがなったときの喜びは、大人も子どもも変わりません。回転する速さでメロディーの鳴る時間や環境が違うことや、回転数にも関係があることを体験から学んでもらいました。同時に、これからの環境問題や電気分解による水素や酸素の発生についても、お話ししました。
3.ペットボトル箔検電気の工作(静電気の不思議)
 電気の中でも、とりわけ不思議な静電気を調べるための道具を身近にある簡単な道具でつくってみました。こどもよりも、先生方の方が、不思議がっていました。アルミホイルが開くことだけで。。。すごい工作です。あらためて実感しました。
4.雨粒をつかまえよう
 一番、みなさんが驚かれた工作、実験です。間々田さんの雨粒をつかまえようを元に、実験をしましたが、あいにく、雨が止んでしまいましたので、またしても、雨を作ってやりました。雨の形や、大きさも考えてもらいながら、実際に体験!!雨がほぼ球の形であり、かつ大きさも0.7−2.0mm位のものであることを実体験に見て、触られて、一番、驚かれていました。そこからさらに、自然と科学のかかわり、環境問題(酸性雨)や、宇宙や社会地図などに範囲を広げる工夫に、大変驚かれていました。間々田先生のお話しも、少し、引用させて頂きました。
 丸くなることを料理の中からできることも思いだした先生もいたり、大変有意義なものとなりました。
5.魔法の泉の実演(岡本さん)
 岡本さんの、18番。魔法の泉を実際に体験してもらい、考えることの大切さや、不思議を解決していく能力について考えてもらいました。
6.ビー球万華鏡、偏光万華鏡の工作キットの配布
 配布致しました。全体として、子供たちの不思議さを保ったまま、つまり、理科に対して、多くの興味を持ってもらい、なぜなにをしっかりと意識付けできるような工作教室、授業の運営、教材開発についてお話をしてきました。また、特に、持論の「学ぶ」「知る」「考える」そして「調べる」この4つをキーワードに、教える仕事は、子ども達に、いろいろな引き出しを作り出してあげて、そこに、いろんなものを詰めてあげるもので、それらを支援していくのが、教える仕事につく人の役目ではいうお話も工作のなかに取り入れました。
 また、いずれの工作も一つで終わらず、いろいろとその理科との単元とのかかわり、他の教科(国語や社会、算数などなど)と関連があることなどを中心に、岡本さんの影ながらの多大なフォローがあって無事に終わりました。

感想

 先生方は、私の若輩者のお話を一生懸命にメモされていたり、非常に熱心な先生が多く、これからの「理科大好きスクール」の先頭をきれるような気がしてきました。学校の枠組みだけで、指導要領のみに捉われない新しい試みの「理科大好きスクール」にしたいと思います。
 本当に、先生方が楽しんでされている方が多く、本当に、良いものが作り出せそうな気がしております。

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