日時 平成16年3月28日(日)
場所 都市センターホテル6階会議室 (東京都千代田区)
内容

 川村代表 北澤さん,次田さんと舩田の4人で教材作り・教材活用ワークショップ小学校の部に「いろいろなドリンクで燃料電池を作ろう」を紹介しました。
 11時から12時までの1時間が持ち時間でした。受講者が倒れ救急車を呼ぶというアクシデントがありましたが川村代表はしっかり時間内で解説を終了させました。まあ、お手伝いの3人とも一人でも講座を開ける人たちですのでサポートも完全でした。
 フイルムケースにコーヒーや紅茶を入れ、鉛筆の芯を2本差し込んだだけの簡単な燃料電池です。(導入のためのものですので効率は?です)鉛筆の芯を備長炭や竹炭にするバージョンもあります。
 9Vの乾電池の代わりに手回し発電機を使いました。発電の実感が湧きます。メロディーICを鳴らして燃料電池が出来たのを確認です。作ったものはお土産にしました。教員対象です。午後の教材展示会で一般向けに演示・体験してもらいました。
 ここまでがSEネットの活動です。
 舩田は始まる前に高校の部を覗いてきました。「電磁誘導発生装置の製作」でした。材料が足らず、完成させることは出来ませんでしたが作り方だけは聞いてきました。 「手づくり発電機でロボットを動かそう」もキットを1つもらいました。授業で使えそうです。
 授業診断・公開セミナーは受講しましたが自分の参考にはなりませんでした。理科総合の授業としては良かったのですが、物理担当には無縁です。
舩田
 東京永田町の都市センターホテルという恵まれた環境でのフェアでした。私はプラスチックのフィルムケースに2本の鉛筆芯を差し込んだだけの燃料電池(電解液はポッカのコーヒー)というアイディアにまずびっくりし、次に、手回し発電機に負荷をかけると回すのが重くなることを知って、何度もやってみてしまいましたが、自分としては面白い発見でした。
 燃料電池が電気分解によって貯まった水素と酸素によって、逆に発電を始めたとき、思わず、「充電できた」といってしまったのですが、これを充電と言ってしまっては燃料電池の名が廃ると言うものです。川村代表は「水素と酸素の燃料を貯めた」と言わせたい風でしたが、なるほどそのとおりですね。その場所に水素と酸素を外部から入れてやっも同様に電池として作動するのですから、確かに燃料を貯めたわけです。
 川村代表のほかに舩田さん、次田さんと論客が揃っていて、私としては久しぶりに仕事を離れて刺激のある楽しい思いができました。
 そこに理化学研究所の川井さんが途中から(終わってからかな)訪ねてこられて、川井さん作成の理科教育と関連するディジタルコンテンツ、たとえば、北極星のまわりに星が動くこと(地上から見ると)と惑星としての地球の運動の様子との関係、とか理想気体のなかでの分子運動と気体体積の変化との関連、などをPC画面で見せてもらいました。
 このような画面を授業などで利用できないだろうかという相談でしたが、皆さんご意見ありますか?私は先生方はこのようなコンテンツを使って授業をするには相当な準備時間が必要なのではないか?と心配になったのですが先生方にはそれだけの時間的余裕があるのでしょうか?
北澤
 本日一緒に活動しました,北澤先生,舩田先生,次田さん,ありがとうございました。
 舩田先生がお書きのように,それぞれの方が,お一人で,主任講師が出来る方ばかりでしたので,実験教室の方は,つつがなく終えることができました。あらためて,3人の先生方,ありがとうございました。
 また,本日のイベントに起こし頂きましたみなさま,ありがとうございました。古くからなじみのみなさまとも再会できました。兵庫教育大の上西先生をはじめ,多くの方々から,「川村と話しをするために,わざわざ残って待っていたんだ。最近はどうだい?」と声をかけて頂け,嬉しかったです。
 今後とも,サイエンスEネットをどうぞ,よろしくお願い申し上げます。
PS。梅川さんへ
今回の改良,最高!!です。ありがとうございました。
このパターンの場合,以下が再確認できました。
1.ドライバーがなくてもできる。ゆるめば,指で締め直せばよい。
2.千枚通しもいらない。鉛筆の芯の折れやすさ,教材として利用し,てこの原理などのイメージを豊かにするなど,副次的教育効果を利用する。
3.濃いコーヒを利用すると,20〜30回程度で安全で,100回以上しなければならないという心配もない。
川村
川村先生、他3名の先生、エネルギー環境フェア大変お疲れ様でした。
 今回に改良点は手回し発電機(規格変更)により、ケースを変えました、横向きにする事で、作業がしやすくなりますました。 
  材料担当者として、出来る限りのお手伝いをさせていただきます、今後とも宜しくお願いします。
川井(理研)
 「エネルギー環境フェア2004」に行ってきました。私が行ったのは午後も3時頃になってからで、展示を除くほとんどのイベントは既に終わっていました。イベント実施に関わられたみなさま、おつかれさまでした。se-netで行う展示がどういうものかと興味を持って、見てきました。展示内容は既に報告があったとおりですが、ミニ実験ショーを常に行っているような雰囲気の中、お客さんに好評で、とても良かったです。燃料電池の燃料を手回し発電機で作ることからはじめる手法が、私にはとても新鮮でした。振り返っての感想ですが、今回の電解液はコーヒーを使っていましたが、透明なものを使えば電極(鉛筆の芯)のまわりに発生するガスも見えて面白いかと思います。その場でどなたかに質問すれば良かったのですが、今頃になって気になりましたので、コーヒーを使うメリットが何かを教えていただければ幸いです。
 そこに理化学研究所の川井さんが途中から(終わってからかな)訪ねてこられて、川井さん作成の理科教育と関連するディジタルコンテンツ、たとえば、北極星のまわりに星が動くこと(地上から見ると)と惑星としての地球の運動の様子との関係、とか理想気体のなかでの分子運動と気体体積の変化との関連、などをPC画面で見せてもらいました。
 次田さんと昔話と近い将来の話をしていたのですが、勢いで唐突にお時間を頂きすみませんでした。
 上記コンテンツは文部科学省の「理科大好きプラン」の中で作ったものです。気体の分子運動のコンテンツはJSTが運営している「理科ネット」での配布が始まっているようです。会員の方は「シミュレーションで見る気体の世界(気体の性質から熱統計力学まで)」をご覧ください。私は会員ではないので、どのように公開されているかわかりませんが、気体の分子運動の授業を行うのに、いままでになかった教材(リアルタイムにシミュレーションを行うものがあります)になっていますので、使ってみてください。
 では、また。今後ともよろしくお願いします。
梅川(東洋理化)
 お疲れさまでした。
今朝の新聞(中日)記事:
 教育関係者や親子連れの参加者1600名が集まった。
 数学者の秋山仁さんは『イギリスなどはエネルギー問題の教育する施設があり身をもって体験できる。日本でも意識して取り組む必要がある』と書かれてました。
松井

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