日時 | 平成17年10月30日(日) |
場所 | 京都テルサ |
内容 |
報告・感想など
まずは,ご参加頂きましたみなさまに感謝申し上げます。
続いて,講師として遠方より参加下さいました,石川先生@信大工学部,山本先生(てんじん)@ypcのみなさま,また,地元の,松林先生,工藤先生,そして,TAをして下さった,松井さん@事務局,中川先生@桃山高校,石川先生の奥様,ありがとうございました。
また,科学技術館のみなさま,JSTのみなさま,ありがとうございました。
川村康文
本日はお世話になりました。第一回目のおつとめを無事に終えることができてホッとしています。
二次会も楽しませていただきました。遠方のためお話の途中で退席して失礼いたしました。またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
山本明利@YPC
理科大好きボランティア入門講座京都編,関係者の方々お世話になりました.ありがとうございました.
ビー玉スターリングエンジンを担当しました.持ち時間は75分.今回は生徒への工作教室ではなく講師をやる人のための講座だったので,工作内容そのものよりも指導上の注意事項等に重点をおいて話題を準備しました.で,そのうちに工作そのものにかける時間が少なくなってしまい,残念ながら1割以上の人が動作確認まで到達できませんでした.ちょっと悔しいですね.小学生相手に120分あったときは100%だったのに....
要点は,
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科学工作は「作って,動いて,おもしろいでしょ,興味を持ったでしょ」だけではいけない.基本となる原理を理解しておく必要がある.これが基礎知識の段階.次に動く理由を考える.または実験結果を予測する.ここは論理的思考力のトレーニングの段階.それがクリアできれば,作品の改良や独創性の発揮につながる.「基礎知識+論理的思考=発見・独創」という公式を繰り返すことによって,科学技術への興味が持続できる.
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ということでした.
それはともかく,最後の質疑応答ではsenet事務局松井さんからの「工作後の持ち帰りのことも考えてほしい」というコメントに戸惑ってしまい,私のアシスタント(といっても妻ですが)に回答してもらうという失態となってしまいました.科学の祭典なんかでも工作ネタは多く出展されていて,子供たちがいろんな作品をいくつも持ちにくそうにかかえて歩いているのをよく見ていたはずなんですけどね.
東京編ではご指摘の点も講義内容に含めるつもりです.今後工作系をお考えの方も,持ち帰りのことまでちょっと気配りをするとよろしいかと思います.
例会のかわりに開催されたオフ会にも参加させていただき,ほとんど初対面の方ばかりでしたが,関西パワーに圧倒されながらも楽しく有意義な時間を過ごしました.私事ですが極度のタバコアレルギーで,ほとんど病気と思われるぐらいの嫌煙家ゆえ,最後までお付き合いできず失礼いたしました.申しわけありません. また,科学技術館のみなさま,JSTのみなさま,ありがとうございました。
石川正昭
たいへん遅くなりましたが、10月30日(日)の理科大好きボランティア入門講座に参加させて頂きありがとうございました。JSTの皆様、大変お世話になりました。今回、メンバーに入って頂いた、能田洋平さん・山村陽子さん・大崎裕生さんありがとうございます。50名近い方の参加で、関西だけでなく北陸からの参加者もあったようです。
私は川村先生のTAでしたが、参加者の方に混じって実験を楽しみました。(お手伝いも少ししました(^^)
川村先生『実験教室開催の具体的方法論』は、PTAからの申込みの場合・大学生が実践できる場とした場合の2つの具体例が出されました。きっと実際に申込みする場合は、いろんなケースがあるとは思いますが、『申込みしてみよう』と思うところからどうしたらいいかの途中の悩みなど解決策もあり、実践例まで具体的な判りやすい説明でした。
松林先生『レモン電池』については、会場いっぱいレモンの香りがして“朝のおめざ”には良かったです。そのままレモンを使う事はちょっともったいない(主婦の立場から)かな〜とも。例えば、レモン汁を少し絞ったあとで、電池が作れたらいいのにと思いました。レモン汁は飲む(健康に良い。実験には関係ないですが・・)同じ材料を4〜6名の各テーブルいろいろな発想で試みられてた実験を見せて貰いましたれた。さまざまな工夫をされて、電子メロディーを鳴らすことに一生懸命。“一人でするよりみんなの力”ですね。初めて会った人ばかりなのに、皆さん仲良くされてました。なかなか鳴らず、一番に鳴ったところは大喜び。
工藤先生『ガムのふしぎ実験』は、次から次へと流れるように実験をして盛りだくさん。決して粗末にするのではなく、食べるものを科学的に考えていくのは面白い&美味しい実験です。全部を真似することは出来なくてもまたひとつひとつ機会あれば子どもたちと一緒にしたいと思いました。
石川先生の『スターリングエンジンの実験』
石川先生[se-net:13555] より>残念ながら1割以上の人が動作確認まで到達できませんでした.
その1割のひとりでした。ですが、あのあと家で成功!!きっとそのとき出来なかった原因は、私の場合は作り方にも問題があったのかもしれませんが、それぞれの箇所の微妙なバランスとタイミングが判らなかったと思います。(もう大丈夫!何度も出来るようになりました)子ども曰く『(ビー玉の)音が和むね。見た目もちょっとオシャレで、ろうそくの火はちょっと危ないけど、試験管がススが付くのがまたいいね』と。これで人に見せることが出来ます(笑)機会あればぜひ、材料から仕入れて皆と作ってみたいと思います。
山本先生『安全講習』は、普段から気にしてる安全面について、具体的な例を出して頂きながらの説明でした。ペットボトルについてのお話は、どこにも聞けないような内容だったので、しっかりとメモしておけば良かったと思ってます。(資料貰うこと忘れた)実験をすると同時に安全第一ですよね。
(Q&A 石川に対して)参加者でない私が質問して申し訳ありませんでした。実験工作については“家に持ち帰りもう一度実験が出来て、家族や学校で楽しめる”というのが私の中で大切にしてることだったので、ガラス製品の場合は、どうしてるのか気になってしまいました。回答としては『子どもの教室の場合は、ススが付く為、ひとりに各1枚布を渡す、それに包んで持ち帰る』とのことでした。講座終了後、参加者の方から『紙袋を用意されるといいですよ。ガラス製品に限らず、工作品は大事ですからね』とアドバイスも頂きました。
多くの方にお会いしただけ、たくさんのこと学んだ1日でした。その後のオフ会にも多数ご参加頂き、ありがとうございました。
松井真由美
理科大好きボランテア入門講座お疲れ様でした。私は、講義2の「電池の実験」を担当致しました。日ごろ、学校や実験教室で行っている電池にスポットをあて、45名の参加者に、果物電池を体験して頂きました。その後、カセット型リニアーモーターを行いました。果物電池を行う前に、小学校での理科教育、子ども達の現状、実験教室での子ども達の様子などを話してから、電池の歴史に入りました。意外と、ご存知なかったです。その後、果物電池に入っていきます。果物電池は、レモンを近い、身近にある、フォークとアルミホイルとで、実験開始。電子メロデーが鳴るまで、いろいろと試行錯誤、協力しながら実験を進めて頂ました。やはり、現役の理科の専門の方が多いので、アイデアをだしながら、頑張って頂きました。子どもたちを指導する時に、特に注意することなど、また、楽しく、安全にできるように心がけていくことも重ねて、お話しました。このあと、レモンの汁を使って、十一円電池も体験してもらいました。フレミングの法則を利用した、カセット型リニアーモーターも、いろいろな原理を考えたり、工夫をしながら作業を進めて頂きました。実験教室で体験して、おもしろい、楽しいだけでなく、次に子ども達が、体験したことを生かしていけるてだても、考えていくことが大切であることも共通理解をして頂きました。
最後に、「実験でうまくいかなかった子どもには、どのような指導をされていますか」という、質問を頂きました。「学校では、休み時間を利用して、できるまでやることにしています。実験教室では、補助のスタッフとの連携が、うまくいくことで、失敗する子どもがでないようにしています。」(松林)「実験教室では、必ず実験前の予備実験に十分時間を取り、材料も含め、失敗の出ないよう工夫しています。」(川村先生)そして、指導の心得として、やはり、よく言います「十のことを教えるのに、百のことを知って望むことが大切である」(石川先生)などの意見で、まとめをさせて頂きました。
私自身、常に子どもの目線に立って、日々の授業や実験教室でのお手伝いに取り組んでいくことのなかから、「理科大好き」「理科は楽しい」「また、実験したい」と言えるような教材開発、方法などにも一層力をいれていくことも、再確認を致しました。
最後に、この講座を開催するまでに(どんな実験教室もそうですが)、幾多の方々のご協力・ご尽力がありますことを感謝致します。
松林 昭
川崎市で活動している市民ボランティアグループの網倉と言います。いつもたくさんの情報をありがとうございます。私は1年前東京の理科大好きボランティア入門講座からサイエンスeネットに登録させていただきました。とても勉強になりました。ありがとうございました。今年度は都合により欠席しなけらばならずとても残念です。
(上記より引用)実験教室で体験して、おもしろい、楽しいだけでなく、次に子ども達が体験したことを生かしていけるてだても、考えていくことが大切であることも共通理解をして頂きました。「実験教室では、必ず実験前の予備実験に十分時間を取り、材料も含め、失敗の出ないよう工夫しています。」(川村先生)そして、指導の心得として、やはり、よく言います「十のことを教えるのに、百のことを知って望むことが大切である」(石川先生)などの意見で、まとめをさせて頂きました。
とても大切なことと思います。私のような何の知識もないものが子ども達に伝える不安をいつも抱いております。ただ回数を重ねるごとに、思うことは、北澤宏一先生がおっしゃっていたように、いろんな人がいろんな伝え方があってもいいと思います。素人の主婦なら主婦なりに伝えていく意義があるように思えています(たとえば生活や遊びの中に科学を発見するような)。
市民活動として、実験の目的を次のように位置付けております。
1.科学の楽しさを伝える
2.学ぶ面白さを伝える(学校で習うことが主体)
3.科学をもっと身近の中に感じる
4.生活の中(遊び)で科学の工夫をする
そのため活動上で、下記のことを心がけております。
1.学校の授業の先取りをしない
小・中・高校で習う単元を事前に頭に入れておく。
最近の教科書には、とても面白い実験も取り上げています。
(たとえば、ペットボトルで作成する風力発電など)
2.学校での実験の注意項目はできるだけ守る
例えば試験管の液量は1/3以内など、
学校で注意している知識を事前に把握しておく。
3.参加者が小学生なら、なるべく知識を伝えない
昔と比べ、子どもは遊びや生活の中での体験が少ないように思えます
。
あふれる情報の中、体験よりも知ってる知識の方が多いと思います。
体験がないまま知識を伝えるよりも、いろんな体験をしてからの学校で習う知識には接点があり、興味が湧くと考えるからです。
いつごろ学校で習うかは伝え、参考にする。
実験の中で、完結しないで、『?』を残す。
4.参加者が中学生なら、今までの知識を質問しながら実験
小・中学校で習った知識を確認しながら、実験を進める。
知識があることで、勉強がさらに広がることを実感
5.参加者の意見に合わせたフレキシブルな実験
こちらが伝えたい実験より、参加者に意見を聞き出して、その場で検証、立証できるように、あらかじめ参加者の出される意見を想定して、実験材料を準備。参加者の意見によっては、的外れでも、自分なりの意見を考えることが大切であることを重視
参加者によっては、出される意見がないときは、二者択一の問題にする
6.実験が失敗に終わっても、何故かを考える
低学年の実験は100%成功させるように準備するが、高学年からの実験は、失敗させたままで終わる場合もある。
自分なりに初めて文章にしました。あくまで学校が主体で、私の活動はその動機付け、導入と考えて活動しております。いつもいつも「これでいいのか?」と悩んでおります。
松林先生が素晴らしいご報告をしてくださり、アプローチの仕方を見直し、改めて自分の方法を考えてみました。
できれば、どんなことに注意して、どのように活動していらっしゃるのか?たくさんのご意見を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
網倉(受講者)