日時 平成16年5月8日(土) 10時00分〜12時00分
場所 京都YMCA202号室
内容 ふくろうのペリット
スタッフ:宇高史昭・間々田和彦・角川佳久子・桜井昭三・
     松井真由美
   (さわやか福祉財団より)佐藤やすよ様・鈴木緑郎様)
協力:ボランティアグループ
     「聴覚障害児プログラム研究会マイ・マイ」
参加対象者:京都及びその周辺に在住通学する
         聴覚障害児とその保護者及び兄弟姉妹
  ※マイ・マイ』の皆さん(手話通訳,要約筆記あり)

マイマイのスタッフの方の丁寧な説明(手話・要約筆記あり)をしていただいた後、乾燥しているペリットを水に含ませました。最初は『なに〜これ?触れないよ〜』って言ってたこどもさんも大きな骨を見つけるたびに『うわぁ〜、すごい』って・夢中になってました。こどもひとりひとりに、スタッフも一緒になり、宝物を発掘するよう、つぎからつぎと小さな骨も見つけることが出来ました。
骨格図に貼り付ける作業も一緒に手伝い、絵本の読み聞かせ、ふくろうのビデオなども用意して頂きました。自然についてのお話や食物連鎖についても丁寧に教えていただき、私自身もじっくりと考えることが出来ました。ありがとうございました。
松井真由美
それにしましても、おもしろいプログラムでしたね。頭蓋骨が本当に出てきた時は、なぜかヤッター!と思わず言ってしまいましたが・・・メッセージ性も十二分にあって、よかったでした。
そして、今回初めてご参加の小学校6年生の3人組は、担当の先生が新聞記事のコピーを見せてくださったので、それで初めて今回のプログラムのことをお知りになったようでした。
きこえにくい子供を安心して参加させられるところがなかなか無くて・・・とおっしゃっていました。やっぱり新聞の威力はすごいですね!ありがとうございました。
実験本体の進行については、サイエンスEネットと、さわやか福祉財団の方々のお力添えが大きかったです。感謝です。
マイマイとしましては、「伝える」ことの工夫があと一歩足りなかったように思います。(特に今回は、大切な説明に前ロールなどの準備がありませんでしたので・・・)音声による言葉だけで伝えようとすると、コレデモカ、コレデモカと、余計な事をついつい言いたくなるものです。気が付かないうちに話のスピードもどんどん速くなっていきます。手話や特に要約筆記が話のスピードについていけないことを考慮しても、どうしても伝えなければならないことは、前ロールで準備するのが肝要かと思います。
何はともあれ久々にわくわくした、科学に目覚めそうな半日でした。次は、色の分析(?)の実験をしたいなあと、今から希望しています。ありがとうございました。
スタッフ
あいかわらずのバタバタの進行。
話すスピードが早く,要約筆記が追いつかず,前ロール(事前準備のOHPシート)やっばり必要との反省。
ビデオもクリップしてDVDにするだけで,字幕が間に合わなかった。
子供の数の割に,大人が多すぎた。
ピンセットなどの準備も間に合わず,段取りの悪さを露呈し,反省。
募集したのに11名の参加しかなかったという少なさに,何が悪かったのか検証が必要。
しかし,マイマイの行事に念願の新しい男の子の参加があったことが大きな成果。
ふくろうのペリットというテーマは,良かったのかどうか。子供達には気味が悪かったかな?
テーマ設定と対象年齢に少し開きがあるね。工夫しないとね。などなど
宇高
8日の実験教室はお疲れさまでした。
E-ネットのみなさま、マイマイのみなさま、間々田先生、手話隊のみなさま、要約筆記のみなさま、本当にありがとうございました。
聴覚障害児のプログラムは財団もはじめての試みの教室でした。「ふくろうのペリット」のキットが適切なのか、子どもたちの捉え方はどうなのか等々、不安ながら参加させていただきましたが、みなさまのご助力ですばらしい教室開催となりました。
子どもたちへの伝え方、かかわり方など多くを学ばせていただきました。また、こどもたちが不思議な反応を見せながらも集中して「ふくろうのペリット」に取り組み、感動してくれたことは次につながるうれしい発見でした。
絵本の読み聞かせは子どもたちだけでなく、私も含めて、大人も耳を澄ませて聞き入る内容でした。宇高さんのビデオをはじめ、みなさまの工夫に感謝です。
今後も障害児のプログラムを是非組み入れた科学実験教室の活動に繋げたいと思います。
本当にありがとうございました。間々田先生のご協力を仰ぎ、東京でも障害児プログラムを開催したいと考えます。石神井養護、大泉養護などこどもたちへのアタックをはじめます。
今後ともよろしくお願いいたします。
さわやか福祉財団 佐藤やすよ
私は今回【さわやか】実験教室にはじめて参加させていただきました。ですので,他のキットの事はよくわからないですが,この『ふくろうのペリット』は若干当たり外れがあるようで,ほぼ完璧な形で出てくるのもあれば,かなり砕けてしまって骨を探すのに苦労するのもありました。子供が水の中に手を突っ込んでグリグリとかき混ぜている間に砕けてしまっている…ということもあったようですが,実質骨の状態が悪く数も少ないのにあたった子はちょっとかわいそうだなと思いました。
途中“助けて〜!”とHelpを出した小1の男の子がいたり,“絶対触りたくない!”と言っていた女の子もいましたが,それでもその子なりの実験ができていたのではないでしょうか。中学生の子はさすがにじっくりとできていましたね。あばら骨のような細い骨は指にくっついて,なかなかうまく紙の上に置けなくて,ピンセットがあればやりやすいかなとは思いましたがまあ,これも経験。ではないでしょうか。
森の中の食物連鎖の頂点にいるのがふくろうなんだって初めて知りました。ワシやタカとはお友達?絵本ではワシとお友達でしたね。今回いろんな意味で,動物も人間も共存することの大切さをあらためて考えさせられました。いい勉強をさせていただき,ありがとうございました。
また機会がありましたら,参加させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
角川 佳久子

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