日時 | 平成19年3月17日(土) 13:30〜15:30 |
場所 | 財団法人近畿地方発明センター ホール |
内容 | 【テーマ】京都発信!朝永振一郎・湯川秀樹 生誕100周年記念 〜京都で育まれた頭脳には友情と家族愛がある ノーベル賞受賞までの物語〜 (1)あいさつ・スタッフ紹介(5分) (2)お絵かき周期表(15分)<ステージと個人の両方を同時進行,お持ち帰り> (3)発泡スチロール球を使ってヘリウム原子の模型を作成(25分) <個人,お持ち帰り> (4)電気の気持ち(20分)<フロアー全体実験> (5)エジソン・フィラメントとジュール熱(20分)<ステージ実験・テーブル実験> (6)液体窒素のなかで,フィラメントを燃やします(10分)<ステージ実験> (7)湯川秀樹先生の紹介,紙芝居(寸劇入り)(20分) (8)あいさつ(5分) |
報告・感想
1) お絵かき周期表
いくつも並んだ小さなケースに金銀銅などの実物が入っているものが
配られました。周期表というちょっと、とっつきにくいものが身近な形で
感じられるいい松井さんのアイディアはなかなか良かったと思います。
2)ヘリウム原子の模型作成
工作としては、ほとんど手がかからなかったので、アシスタントとしては
楽でしたが、ちょっと物足りなさが、子ども達側にあったように
思います。
3)電子の気持ち
保護者が持つ大きな風船の中に小さな風船を頭において
子ども達が、電子の気持ちになって通り抜ける
子どもも保護者も一緒になって楽しめ、気分転換にもなった
いい実験でした。
4)エジソン・フィラメントとジュール熱
5)液体チッソの中でフィラメントを燃やす
どちらもステージでの実験が客席からは見えにくく、残念でした。
各テーブルで液体チッソの実験をしましたが、珍しい実験だったのか
子ども達は身を乗り出して、食い入るように見ていたのが印象的でした。
6)湯川秀樹先生の紹介→電子紙芝居で
電子版の写真あり、声あり、寸劇ありでEネット劇団(?)の団結も
あった新しい試みでした。
山下先生、いろいろとお考えいただきありがとうございました。
第2弾、第3弾。。。も続く事を願って。
感想:紙芝居でナレーションを担当しました。
時間的制約があり、割と早い調子で読みましたが、無事に終わって
ほっとしていると同時に、ナレーターとして参加できたことをとっても
嬉しく思います。
またの機会のあることを願っています。
何のお手伝いもできず、当日だけの参加でしたが、企画を担当してくださった
先生方、材料集めに走り回ってくださった方、今日一緒に劇をした方々
アシスタントとしてご一緒した方々お疲れさまでした。
沖田紗世子
広島の山下です。17日の春休みレクチャー、大変によい、
楽しい経験をさせて頂きました。
この経験が、しかもどなたでも自由にできることが、私には、
サイエンスEネットの大きな特色だと思います。教員も、企業
の方も、主婦の方も、学生も・・・ですね・・・だからこそ楽しい。
周期表から、ヘリウム原子模型、電子の気持ち・・・・最後
に湯川物語・・・電子紙芝居では、原子核の成り立ちを中心
に構成しましたので、それまでの実験が生きた企画になりました。
本当に、手作りのプログラムになりましたね。
実施後の反省会、様々な「反省」を頂きました。傍観者と
しての反省ではなく、演技者として、ナレーターとして、また裏
方として支えて頂いた方々の「反省」ですので、その全てが、
私の肥やしになったという感じです。感謝です。
学校を取り巻く状況は厳しいものがあり、閉塞感を覚えます。
このような状況なのに、手作りの楽しさが味わえ、明日からの
活力になるような取組は大切ですね。大切に育てて参りたいと思います。
山下芳樹
今回集まってくれた子どもたちは、最初の出だしから、会場の子どもたちの参加
する姿勢が最後まで継続できた実験教室であったように思います。保護者の方の
協力もあり、充実した2時間の教室となりました。少し時間配分で心配される場
面もありましたが、難しい周期表も子どもたちよく知ってて、元素を身近に感じ
てもらえたかと思います。たいへん楽しそうに、次々答えてくれました。
ただ、ステージ上でしていた内容が、子どもたちにじっくりと観察してもらえな
かったことが残念でした。それでも、子どもなりにどんな質問をしてるのかを理
解して、積極的に参加してくれたのが印象的でした。
反省会で出た話ですが、子どもへの質問に『○○を知っている人?』と聞くので
はなく、会場にいる子どもたちには、知っている・知っていない関係なく、進行
することが大切ではないか?
学校や塾とは違うここの場での教室で初めて知るという進行が良いのでは?とい
う感想がありました。(なかなか良い課題を頂いたと思ってます)
『電子の気持ち』では、保護者の方に協力してもらい大きな風船を持って頂きま
した。2列の間を子どもたちが小さな風船を持って進んで行く姿は、親も子もた
いへん微笑ましい姿でした。私も、電子の気持ちになってみたかった。髪の毛が
逆立っている子どもの後ろについてこっそりと子どもに混じって参加しました。
(きっとスタッフで体験したのは私だけ?と思います(笑))
山下先生が作られた湯川秀樹(博士)物語。
湯川博士の誕生から始まり、 1949年ノーベル物理学賞 の受賞された『 陽子と
中性子とをつなぎ止める新しい粒子<中間子>を発見 』夢の中の話として、
寸劇を入れ、湯川・朝永博士が、今の子どもたちに伝えるメッセージで未来に
繋がるような電子紙芝居を制作して頂きました。
たいへん難しい中間子理論。20分という短い時間に、写真や湯川博士の映像(メ
ッセージつき)が盛り込まれ、とても難しい内容も、たいへんわかりやすく会場
の皆さんに伝わったのではないかと思います。
物語を作られた山下先生の内容も素晴らしいですが、ナレーションをされた沖田
さんの語りがたいへん良かったです。
湯川少年(川村先生)朝永少年(玉井先生)湯川博士(平賀さん)黒子役(高見
先生・滝さん)PC操作(大崎さん)ナレーション(沖田さん・松井)
正直、リハの段階では、時間に追われるばっかりで『え〜、大丈夫か!』
と思った場面もありましたが、本番はばっちり。
ひとつ残念だったのが子どもたちが、湯川少年と朝永少年のように、軽い・重い
ボールのどちらがキャッチボールしやすいかを体験したあとの感想を聞く場面で
感想内容のポイントがずれてしまいました。(司会進行が悪く申し訳ありません
でした)今後、この電子紙芝居の進行も回を重ねるごとに充実していき、もっと
子どもたちにメッセージを伝えられることと思います。
山下先生、お忙しい時間を割いて制作して頂き、ありがとうございました。
最後に、当日参加できなかった高須さん(島根県)より、自然の金・銀・銅をお
借りしたり、スタッフの平賀さん(奈良教育大:平賀先生)からも、綺麗な鉱石
写真の周期表、3cm立方の鉄・銅・アルミニウムなどもお借りしました。
たいへん貴重なものをありがとうございました。
松井真由美