日時 | 平成18年1月28日(土) |
場所 | 京都教育大学附属環境教育実践センター |
内容 | 紅イモホットケーキ 〜身近なものの酸性・アルカリ性〜 |
実施報告
身近な物質の酸性アルカリ性を手軽に知ることにより、酸性雨、アルカリ食品、混ぜると危険なトイレ洗剤など、良く耳にする酸性アルカリ性物質に関する正しい理解を進めるきっかけになると思います。
そこで今回は、紅いも粉を利用して身近な食品の酸性アルカリ性を調べてみました。
紅いも粉は紅いもを蒸した後乾燥し、粉状にしたものです。紅いも粉の色素であるアントシアンは、酸性では赤色に、アルカリ性では緑色にその色を変えます。
まず、製氷皿に紅いも粉を少量ずつ入れ、中性物質の水を入れて色の変化を観察しました。次に酸性物質のレモン水、酢、スポーツ飲料を入れて色の変化を観察しました。さらに、アルカリ性の物質での反応を見るために、アンモニア水を入れて色の変化を観察しました。
今回は、地球温暖化への理解を深めるために、石灰水を使って二酸化炭素の検出もあわせておこないました。
最後にホットケーキミックスに紅いも粉を入れてホットケーキを焼きました。その時、ホットケーキミックスに含まれる物質の化学変化により、ホットケーキはふくらみ、「緑色」のホットケーキとなりました。ホットケーキを混ぜたボールでもうすい緑色になっていました。焼くことによって、その性質が強くなったことも分かりました。
間々田和彦
公開講座の様子