平成18年度 公開講座5
日時 平成19年1月27日(土)
場所 京都教育大学附属環境教育実践センター
内容 雨粒をつかまえよう

実施報告

小麦粉に入った水滴が同じくらいの小麦粉の粒(以下、「雨粒」)を作ることを利用して「雨粒」の採集をし、その後、お玉で使って焼き固めました。当日は、晴れ!そのため、卓上ほうきの先を水に浸して「パシャ!」と、人工的な雨を降らせました。焼き固めるときには少し保護者の方の力も頂戴しましたが、参加者は「小さい!」と歓声を上げ、まずは成功。実感する雨粒との違いは水滴が皮膚で広がるからと説明し、普通の雨の大きさは1mm〜1.5mm、夕立で3mm位であることを示しました。
 次に、酸性物質アルカリ性物質に敏感な反応を示す「紅イモ粉」を使用してのホットケーキを焼きました。焼く前に、中性物質として水、酸性物質としてレモン液、アルカリ性物質としてベーキングパウダーの3種類を白い製氷皿を使って、色の変化を観察しました。クエスチョンとして、スポーツドリンクの性質の予想をしましたが、以前アルカリ飲料といったスポーツドリンクが酸性であるがわかり、ちょっとビックリしたようです。
 いよいよホットケーキです。
 ホットケーキミックスに紅イモ粉を混ぜて水を加えると、紫色の粘土のようになり、参加者はちょっとブルーな気持ちになったようです。コンロに火を付け油をひいたフライパンで焼いていくと、青というより緑色のホットケーキになりました。これは炭酸水素カルシウム(ベーキングパウダー)の熱分解により炭酸カルシウムが発生し、アルカリ性が強まることを利用しました。ホットケーキを焼くときには、保護者の方も参加し、見事な緑色になったもみんなで食べました。

間々田和彦

公開講座の様子


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