第41回例会

日時 11月30日 19時から21時半
場所 佐々木完爾邸(鳥取)
内容 出席者
佐々木さん(元 明徳小校長)中川さんにカンチと呼ばれる。なつかし東京ラブストーリー
入川さん(明徳小)静かな方でした
川村さん(信州大)不屈の闘志と酒力発電による巨大エネルギーは永遠です
中川さん(信州大)若さと元気を分けていただきました
島田さん(信州大)日本酒命と判明
上村さん(新婚 湖陵高校)若奥さんがお迎えに
足利(青谷高校)町内会長(来年)で意気消沈中
山内さん(県総務部)小柴さんを迎えるために孤軍奮闘
田中孝一さん(青谷高校)ノーベル賞はもらっていません
大西さん(青谷高校)SPPの女王
米原さん(青谷高校 岡山大学理学部D1)
清末さん(博物館)屈指の学芸員。植物等発見多数
浜崎さん(鳥大付属中)元祖 虹ビーズ
勝原さん(鳥取東高)SSHの他、プログラミングやシンセ等多彩

全体報告その1

1 自己紹介

2 ONSEN君の紹介:足利

当銀さんの作品(折れ曲がるストローでできた星、海老、恐竜、タツノオトシゴ(台湾の手芸家作品)、卵パックによるフラワーアート)紹介。その美しさに歓声が上がる。偏光板で海老を観察。プロジェクタの光自体が偏向しているので、偏向板一枚でできることを発見、さすが理科教師達。当銀さん、鳥取へラブコール!

3 色素増感太陽電池のプレゼン:島田

青谷高校SPPで行われる花力発電ではガラス電極をもちいるが、変形できるプラスチック板で試みた研究成果の発表。安全な材料でできる太陽電池で未来は救えるか。

4 分光筒、小型ブラックウォール:中川

紫外線で光る紙を貼った側面を持つ、分光シートを片側の筒の口にはった、光の回折を観察する筒の紹介。足利が持参した「うずしお科学館 淡路」の偏向メガネはハの字になっていて、45度の角度であるため、丸めると真っ暗になるため、ブラックウォールができない。これも何かに応用できそう。

5 鳥取東高校SSHについて:勝原

鳥取東高校SSHでの天文セミナー、広大での実験、科学技術館、日本未来科学館での活動、鳥大での活動および鳥大との連携授業等が報告された。少ない理科単位の中での高度な課題研究に挑戦している理科教員の工夫や苦労が聞かれた。

6 小柴さんパネル討論会の紹介:山内

1月10日に小柴さんがやってきて、中・高校生と全国初のパネル討論を行う。その様子はNHKの特別番組となる。そのための事前学習会や準備の苦労話等が聞かれた。

7 自然観察:清末

ジャノヒゲ(タマリュウというのは 品種改良したもの)の青い実をむくと、白い球が得られる。この球は天然のスーパーボールとなる。皆、実際に皮むきして実験。歓声が上がった。日本でも有数の学芸員清末氏による説明に感激。砂丘の生物の解説でもNHK等に出演多数の人です。

8 初代虹スクリーン フランクリンモータ ガウス加速機:浜崎

全国版となった虹スクリーンの開発メンバー。当時技官の浜崎氏は、内川教授と共同研究で虹ビーズの開発を行った。初代虹ビーズの実演に皆感激。川村先生より、粒を大きくしても虹が見られると提案あり。また、フランクリンモータの実演があった。これは科学の祭典全国大会でえやれれていたもの。内川先生より寄せられた便りに、塩水に下部を浸けると安定して回るという提案があり、配布された。また、鳥取東高校の尾崎紀生氏の現代語訳になる、渡辺敏著「一罎百験」が紹介、販売された。この本はYPCの山本さんによって横浜に持ち帰られ、現在多くの注文が来ている。

9 モアレ距離計 直視分光器(目盛りを計算した精度の高いもの):足利

工作用の型紙とフィルム、説明書を配布した。作り方はURLを参照のこと。
「簡易モアレ距離計」http://www.urap.org/forum/ashi/science/moire2/moire2.htm
モアレ距離計は距離を離すにつれ、モアレ干渉によるパターンが大きく見えることを利用した距離計。平行に面したアルミパンチ板で見られるのを偶然に発見したことを応用。
・よぐちたかお作「サーカスがやってきた」動く絵本の紹介 http://plaza.rakuten.co.jp/kym053053/3001
黒いパターンが塗られた透明シートを絵の上で動かすと、絵本がテレビのようになって、図が動き出す。子供達だけでなく、大人も楽しめる。科学未来館でも販売している。
・青森の野呂茂樹先生直伝によるリングキャッチャーの指導。原理がわかればこっちのものとばかりやってみるものの。信州でもヒットしそう。
・秋葉原のジャンパラで売られていた200円のホログラムメガネの紹介。
・日本科学未来館で売られていた二足歩行ロボットCAM-10の紹介と販売。YPCで飛ぶように売れた物。楽天では完売。中川さんと島田さんが購入。従来のものとは異なり、完全二足歩行を1つのモータで実現、実に巧妙に動く。1575円(税込み)

10 アルミ薄の船?:川村

佐々木邸にはバターがなかったので、急遽食用油で代用。あっというまに洗面器に拡散して、アルミ薄が一瞬動いて終わりました。残念! 斬り!

11 地磁気発電器:佐々木

自作の地磁気を外部磁界に使った発電機を紹介。南北や東西方向での効率に議論の花が咲いた。

12 生きたカニの心臓:大西

食べる前にも観察するのが理科教師。松葉カニのメスを鳥取ではセコ蟹または親蟹という。甲良をとっても動いている心臓を観察した。ゆっくり動いている。

足利


全体報告その2

概要

鳥取県の理科実験の研究チームの木曜会の先生方と共催で行うことになりました。木
曜会が,しばらく,休会状態だったとのことで,サイエンスEネットと共催で例会を
行うことで,復活宣言をなさいました。パチパチ!!

1.プラスティック型色素増感太陽電池(島田英俊@信大3年生)

明日の鳥取青谷高校のSPPで行う「光合成型太陽電池」をもう少し,教材として進めると,どのようななるかについて,でした。理科教育学会で,菅さんと私と3人で連名で発表したものを,再度,発表したものでしたが,発表の仕方が,とてもうまくなっていて,島田君の成長を感じました。

2.分光筒,その側面の蛍光発色シートでデザイン,ブラックウオール(中川明子@信大2年生)

中川さんが,これまでに体験してきた理科実験教室での実践事例を発表した。実際に経験してきた実験なので,発表にときに自信を感じました。今後とも,頑張って下さいね。

3.鳥取東高校のスーパーサイエンスハイスクールの実践(勝原雅人@鳥取東高校)

昨年度から,SSHをされている,鳥取東高校のSSHの実践をお話頂きました。島田君と中川さんの2人が,自分たちも,そんな高校に行きたかった。めっちゃ,感動!と言っていました。
 SPPで参加して学生も,SSHの取り組みには,歴然とした差を感じたようで,現在の高校生をうらやましがっていました。
 話のなかで,あまり理科・数学に特化すると,大学入試に対応できるかどうかの不安が高校生に生じるため,理科や数学の時間数が極端に増えているわけでないとのことでした。
 1単位というオーダーではなく,0.5単位というオーダーで,理数を増やしているということで,生徒の確保の問題からスタートして,厳密に,緻密に計算をなさって計画をたてておられることがわかりました。とてもいい勉強になりました。

川村康文


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