第56回例会

日時 平成18年5月27日(土)15:00〜17:00
場所 京都教育大学附属環境教育実践センター
内容 1.昨年度のサイエンスEネット活動報告(松森)
2.昨年の公開講座で頂いた植物の経過(松井)
3.3年間のさわやか実験教室のまとめ(松井)
4.ヒートパイプの実験(小竹)
5.e-learningGPの理科教育特別演習Uの紹介(川村)
6.信州大学教育学部の環境教育DVD2005の紹介(川村)
参加者:川村、横山、梅川、松森、松井、土井さん親子、小竹
(敬称略)

報告

昨年の公開講座で頂いた植物の経過

(昨年の公開講座の感想と重なる内容もあります)
昨年(2005年)10月、子ども達と一緒のものを家に持ち帰り、植物を育て
ています。毎日、水かえしなくても良い方法での植物栽培を学びました。

てっぽうゆり・・ひとつの麟片から芽が出てきて、少し成長したものを土に植え
替え、現在、花のつぼみが持てるかどうかというところです。
日当たりが悪いマンションなので、葉の成長だけかもしれませんが、毎日、観察
しては、花がつくのを楽しみにしてます。
先日、土の中にある麟片をひとつ出してみたら、ちいさな球根が育ってます。

・植えた時は、ビニール袋に土と麟片9つ入れて水もほんの少し入れただけなの
に、ビニールにつく水滴と土と麟片からの栄養(麟片がだんだん変形していく)
を貰うだけです。

シラン(ランの仲間)・・・芝生のように葉が成長してるのですが、寒天状のも
のをどうしたらいいかわからず、いまだに容器のフタをあけたことがありません。
ということは、みずやりもしてません。梁川先生に確認したところ、根を保護し
ながら、寒天状のところをとりのぞき、土に植えて育てることをしたらいいそう
です。(ドキドキですが、してみようと思います)

環境教育実践センターで育ててる『シラン』はすでに花の咲く時期が終わり、タ
ネが熟し始めてるものもありました。強い植物だそうで、大事に育てたいと思い
ます。

・タネの蒔き方・・20万個のタネを持つ。小さくて土に蒔くという方法では芽
が出ないので、容器に栄養を入れた寒天状のものを雑菌消毒して、タネを蒔きま
した。(絶対にフタは空けてはダメです)

セイロンベンケイ・・葉からヒゲのような根が出て、芽が出てきました。

・最初・・プラスチック容器に、土を入れてほんの少しの水を入れるだけ。
その上に葉を置く。フタをしてしばらく観察する。

松井真由美

3年間のさわやか実験教室のまとめ

 3年間(H15〜H17)のさわやか福祉財団から依頼された実験教室の報告で
す。報告書や撮りためた写真を見ると、さまざまな方の協力があって実現できた
ことです。あらためて、関係者の皆様に感謝を伝えたいと思います。
 H15年度は、財団がまとめた冊子がありましたが、2年目・3年目とはまとめ
たものがないので、サイエンスEネットとして、まとめた冊子を作りあげたいと
思います。また出来上がりましたら、報告します。

松井真由美

ヒートパイプの実験

 ヒートパイプとそうでないパイプでの熱伝導の違いの実験を紹介しました。
 ヒートパイプは、動力を用いず、熱を高いところから低いところへ、すばやく移動させるものです。今回持参したヒートパイプは外側が銅パイプで、中に水が入っていて気圧を低くして閉じられています。そのパイプの上を手で持って、パイプの下をお湯につけると、パイプの中の水がお湯から吸熱して気化し、持っている手に放熱して、また水に戻ることを繰り返し、熱をすばやく伝えます。
 ヒートパイプは、現在、CPUの冷却や人工衛星の均熱化や寒冷地の融雪などいろいろなところで用いられています。
 実際に体験してもらったところ、やっぱりヒートパイプの方が早く熱が手に伝わりました。

小竹芳雄

e-learningGPの理科教育特別演習Uの紹介

 e-learningGPの理科教育特別演習Uを,紹介しました。
あわせて,理科教育特別演習Tも紹介しました。

川村康文

信州大学教育学部の環境教育DVD2005の紹介

 信州大学教育学部の 環境教育DVD2005を,発表しました。
 信州大学教育学部では「環境教育」という授業を,2単位で,環境教育分野の教官が,リレーで担当していますが,そのうち1時間は,私の方で,「環境ソングを歌おう」を行っています。この授業のシーンを収録した部分などをみてもらいました。

川村康文


感想

 小竹先生の「ヒートパイプ」は,とても素晴らしかったです。これは,CPUの冷却にも,利用されているということで,テーマ「水」の実験としても,テーマ「熱」の実験としても素晴らしいと思いました。

 梅川さんから,分光つつの実験での,つつ材の紹介を受けましたが,現在のところは,100円ショップで市販されている側面がカラーコーティングされているつつが,一番いいと改めて実感しました。長岡さんと,東京で実験ショーをやったときも,それを使い,それの方がいいと思いましたが,今日も,それを実感しました。

 エジソン展でのエジソン語録の「いつでも必ず,もっとよいやり方がある。それを探せ。」という精神は,やはり,大切ですね。

 松井さんの,いくつもの発表,とても楽しい発表でした。松井さんが,これまでに積み重ねられてきた日々の重さを感じさせてくれる素晴らしい発表でした。

 松森先生からは,サイエンスEネットの活動報告論文の抜き刷りを配布頂きました。ありがとうございました。

 例会からは,やはり,学ぶことが多いなと,今日も,素敵な時間を過ごすことができて幸せ一日でした。

川村康文


アルバム

昨年の公開講座で頂いた植物の経過 さわやか実験教室のまとめの報告
ヒートパイプの実験 信州大学のe-learningGPの紹介
信州大学の環境教育DVD2005の紹介

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