第79回例会 報告
1 日 時 平成20年12月20日(土)PM6:00から
2 場 所 京都市東区花見小路富永東入る一筋目北
      ローレルビル5階 和(やわらぎ)
3 参加者 19名(記入順、敬称略)
  藤原清、溝口貴子、菅森あすか、安藤稔、高須佳奈、
  沖田紗世子、宮本哲幸、平賀章三、高木崇安、山下芳樹、船田智史、
  梅川眞壽男、川村康文、工藤博幸、一木博、松林昭、梅川祐嗣、奥山登、
  山下啓子、網倉聖子
4 発表内容
(1) 藤原清  守山市立玉津小学校PTA実験教室の報告
(2) 網倉聖子 手回し発電機でクリスマスツリーを点灯しよう!
        左右回転するモーターカー
(3) 松林昭 『太陽光と生態系の関係』への関心を促す小学校教材の開発
(4) 一木博  同上 高校版
(5) 川村康文「日本科学実験教材研究年報」の必要性
(6) その他 家族会費について
       世帯を一緒にする家族の場合、2人目からは半額にする提案
       があり、多数の賛同を得たので、次回理事会ではかった上総
       会に提案することとした。

5 参加者からの発表内容および感想(敬称略)

[網倉聖子]
・手回し発電機でクリスマスツリーに点灯しよう!
 秋葉原で購入した3色点灯のLEDに、3色灯ると白色になるように
 抵抗をつけ、それを土台に、光ファイバー(釣り糸)をつけたクリスマス
 ツリーの工作。1実験アイテムで、渦電流、光の三原色、光の全反射を
 伝えられる教材
・左右回転するモーターカー
 モーターの回る柄の部分をタイヤに利用した車の工作
・感想
 左右モーターカーは、柄にゴムをつけるともっと回転が効率よくできる
 など、いろいろなアイデアをいただき、更にグレードアップできそうです。
 78回例会に藤原さんが発表されたスイッチとドッキングして、
 良いキットができそうです。ありがとうございました。
 また初めて祇園の町に足を踏み入れました。
 松林先生ありがとうございました。貴重な体験ができました。
 また奥山さんや梅川さんにも祇園のことを解説していただき、
 とても面白かったです。なによりコンニャクの煮込みの入った壱銭洋食
 のお好み焼、すごく美味しかったです。たぶん今までに食べたお好み焼
 の中で一番美味しいと思います。
 また平賀先生から、京都七条通りの方の京都駅出口で、世界中の石が柱に
 埋め込んでいると伺い、探索に行ってきました。最初見つからず、
 駅の案内の人にも伺ったのですが、知っている人はいませんでした。
 うろうろしていたら、鉄腕アトムの近くの柱にありました!
 またひとつ勉強になりました。ありがとうございます。


[川村康文]
 発表内容は,「日本科学実験教材研究年報」の必要性について,熱く語らせて
頂きました。
 市民のみなさんが,引っ張る科学実験教室活動,科学ショーなどが,十分に盛
んになって来ている昨今です。それに刺激されて,理科教員による実験教材の開
発研究も盛んになってきていると考えます。
 NPO法人サイエンスEネットでは,これらの活動を,市民レベルで活性化さ
せることのお手伝いができればと考え,何年かの準備期間を用意して「日本科学
実験教材学会」を設立するためのお手伝いをしたいと考えています。
 そこで,日本科学実験教材学会の設立の準備として,日本科学実験教材研究年
報を,2009年6月に発刊したいと考えています。
 日本科学実験教材研究年報 第1号 では,学校教育において授業で使える実
験や教材を,社会教育において使える実験や教材の投稿を募集します。卒論や修
士論文であっても結構です。
 そこで,日本全国のみなさまに,広く原稿を募集します。
 NPO法人サイエンスEネットの正会員以外のみなさまからは,投稿料を40
00円として,原稿募集を行いますので,是非,投稿どうぞよろしくお願いしま
す。
 松林先生,祇園での忘年会,ありがとうございました。
本日の「宇宙船にっぽん号」でも,網倉温暖化星人ボスが,
「そんなに簡単にお宝が手に入ったら,俺たちすでに大金持ちさ!」
といせりふのところ,
「そんなに簡単にお宝が手に入ったり,いまごろ,祇園でどんちゃんさわぎだ!
」と,換えて,やっておられるのをみて,松林先生のおかげと,
感謝しています。


[高木崇安]
 とても充実した時間が過ごせました。
川村先生はじめ皆さんの志の高さにおどろきました。
来年は、登場者で参加することをコミットします。
 松林先生いろいろありがとうこざいました。
懇親会4時間もいたんですね。あまりにも楽しく、時間を忘れていました。
 祇園で貸切での懇親会で会議(例会)
 生まれて初めてサンタの格好をしてビラ配り
  (松林先生、たいやきありがとうこざいました。)
など、思い出が一杯です。
一生懸命と遊び心のあるサイエンスEネットが大好きになりました。
今後ともよろしくお願いします。


[藤原清]
「滋賀県守山市立玉津小学校PTA実験教室の報告」
講師:藤原清,TA:山下啓子,藤倉舞
参加者:親子55名,ペットボトル1本のみ(500CC)持参
実験内容:
1.水のマジックショー(色の変わる水ー工藤先生考案,コップの水が
  こぼれない実験,色水を真水にかえる実験)
2.ペットボトル2本を使ったトルネードの実験(演示実験のみ)
3.ペットボトルを使った浮沈子の工作
4.ペットボトル顕微鏡の工作(玉ねぎの観察)
実験教室を終えて:成果があったこと。
1.ペットボトルをリサイクルとして工作の材料に出来たこと。
2.水のマジックショーでの発見で工藤先生のように一瞬に色が変わら
  ずボトルを振るたびにすこしづつ色が変わったこと。
  (多くの人がアンケートの中で色が何回も変わったことが良かった
  不思議だったと言っていた)
3.これもアンケートの中に多くあったことで,家に帰って同じ実験を
  ぜひやって見せたいとのこと。(材料が家の台所ですべてそろうこと)
以上,例会参加者にPTAからの礼状とアンケート結果を回覧した


[松林昭]
発表報告
「太陽光や水」と生態系への関心を育む教材開発と授業実践
 日本のエネルギー環境教育の現状と海外のエネルギー環境教育の比較をして、
日本のエネルギー環境教育のありかたを研究した。そのとき、出会ったのが、ス
ウェーデンのエネルギー教育で、ミニボトル生態系と出会った
。私は、それをヒントに、4つのモデル(閉鎖と開放:太陽が当たる、当たらな
い)から、子どもたちに、瓶の中の植物、虫、メダカなどの生き物が、どのよう
になっていくかを、個々の仮説を大切にして、実験・観察を行った。
 2006年度は、パンジー、2007年度は、パンジーとメダカ、2008年
度は、パンジー、バッタ、メダカと、現在も観察を続けている。これは、まさに
、ミニボトルの中が、地球におきかえられ、その中に住んでいる人間の行為によ
って、自然が変化している。自然循環のなかで、二酸化炭素が増えて、バランス
が取れなくなったときに起こっている球温暖化につながる原因を考える、一つの
手立てとなったと考えている。人間も生き物の一員であることを理解し、今後、
どんな行き方をすることが望ましいかを考えることができる教材だと、確信した
。日本も、持続可能の社会を築いていくには、エネルギーの概念をしっかり、小
学校から系統だててカリキュラムの中で、学習していくことが大切である。小・
中・高の先生方の連携、国、企業との情報交換を行いなが
ら、世界に誇れる、日本のエネルギー環境教育の実践に、尽力したい。

 20日の例会・忘年会in祇園では、お疲れ様でした。近畿発明センターのクリ
スマス・サイエンスショウーでお疲れのところ、全国から21名の参加をえまし
て、無事、終了しましたこと、皆様のご尽力のたまものだと、感謝しております
。南座での待ち合わせの折は、舞妓さん、芸子さんにもおめにかかっていただけ
ました。祇園の歓楽街の一室を借り切りましたため、食事では、十分なおもてな
しできませんでしたが、ご協力、ご理解頂きました事、お礼申し上げます。
 初めて参加していただいた高木さん・安藤さん何かと気配り頂きまして、本当
にありがとうございました。6時スタートでしたが、例会、日ごろ話しできない
ことで、大変盛り上がり、あっと言う間に、10時になりました。次の日の予定
がなければ、ゆっくりしていただけましたが、立命館大学での、サイエンス・ラ
イブショウーがありましたので、10時で終わらせて頂きました。1年の締めく
くりにふさわしい場がもてたことと、喜んでおります。
 21日は、わが光華学園の京都光華高校が全国駅伝大会に参加し、初出場で、
おかげさまで22位と健闘致しました。ご声援、ありがとうございました。終わ
り次第、すぐ、立命館大学朱雀キャンパスに、昼からのサイエンス・ライブショ
ウーにかけつけました。オープニングの宇宙船日本号のみごとな演技に、ついに
私も噴出していました。網倉さん、まさにスカウトされそうですね。工藤先生と
の絶妙なやりとり、日本号に乗りました宮本艦長以下、理科大美人三姉妹も、最
高の演技を見せていただきました。また、川村先生の素敵な服をまとって出てき
て、なにげなく歌い上げる歌手もよかったですね。一木先生の博士は、子ども一
人ひとりを大切にしながら、お話をしてくださり、感動しました。山下先生の奥
様も司会が、板についてきましたね。プロも真っ青でした。評論家気分でお手伝
いさせていただきましたが、本当に、すばらしいサイエンス・ライブショウーが
できました。裏方に徹してくださった皆様にも心より御礼もうし上げます。


[山下芳樹]
 一昨日の例会(忘年会つき)にご参加いただきました皆さんご苦労様でした。
その際、お話させていただきました「科学実験教材研究年報」ですが、是非ご活
用(ご投稿)下さい。
 大学の教員人事などに関わっていますと、特に教職関係では実践(現職経験)
とそれにマッチングした著書、論文が大切だなと思います。本数は、大学のよっ
てまちまちですが、私の所属する所では、著書(単著であれば1本)、論文です
と10本もあれば俎上に上ってくるように思います。もちろん、これらは理科教
育関係の職ですと、理科教育に関わってのものであることが大切です。
 ちょっと脱線しましたが、是非とも上記年報に皆さんの実践(論文、論文への
芽)をご投稿ください。
 なお論文投稿の締め切りですが、今月末(12月31日)となりましたのでご
連絡申し上げます。まずは、「論文投稿するよ」という意思表明をお願いいたし
ます。
 現在「NO.11」まで、その意志表明が進められています。
 今週中に投稿規程、またサンプル原稿等々をアップさせていただきますので宜
しくお願いいたします。