第97回サイエンスEネット例会報告in奈良
日時:2012年8月30日(木) 17:00〜18:50
場所:やまと郡山城ホール内の喫茶レストラン
「カステッロ」
参加者 工藤博幸、芳野真弥,天野真紀,藤原清,居原田○○ 、沖田○○ 、網倉聖子,青野○○ 、金丸○○ 、川村康文,松井真由美 以上11名(敬称略)
発 表
1.工藤博幸「中高生から見た福島」
2.網倉聖子「放射線を元素模型から説明」
発泡スチロール球(陽子:大発泡スチロール球、中性子:大発泡スチロール球にシールを貼る、電子:小発泡スチロール球)の3種類
を用意して、 放射線の飛ぶ仕組みを小学生実験向けに説明し、素粒子の芳野さんをはじめ、いろんな方から説明に間違いがないか?意見をもとめま
した。
3.藤原清「アラゴのコマに関して<かわむらゴマ>」と「ライブショー(にっぽん号)」について
・アラゴのコマの実用例としての「積算電力計説明器」の紹介と、
・ライブショーの別のシナリオでエネルギー体験に特化した提案で「手回し発電機でテレビを点ける」「多数の鏡で太陽電池ー起電力で物を動かす」「風力発電ー起電力で照明を点ける」など参加性の高い、しかも楽しくてわかり安い」ものがほしいと川村先生にお願いした。
4. 松井 真由美「平成24年度、クリレク・春れくについて」
8月24日打ち合わせについて報告しました。※詳細については、別メールにてお知らせいたします。
5.川村康文「つながる思いプロジェクトの実践」
これまでの「つながる思いプロジェクトでの実践について語りました。そのなかでの,ライブハウスでのはじめてのライブを行いました
。ライブハウスのライブで,サイエンス・ライブをやっている人はいないかな?と思うのですが,世の中は広いので,そういう方もおいで
かもしれません。3.11以降のライブでの内容を,これから,きちんと組み立ていこうと思います。
感 想
網倉聖子
集まれば集まっただけの意見がある。それが例会の面白さだと思いました。白熱できるだけの思いがそれぞれあり、素晴しい時間でした
。ありがとうございました。工藤先生、きくののお饅頭大変美味しくいただきました。藤原様、例会での飲食ごちそうさまでした。ありがとうございました。
芳野真弥
芳野です。 昨日、奈良県でサイエンスショーと例会に参加させて頂きました。
関係者のみなさま、ありがとうございました。
工藤先生、お土産ありがとうございました!かなり美味しかったです!
また、例会では科学のあり方について改めて考える
良い機会となりました。 ありがとうございました。
※以下、例会のときにちょっと考えていたことです。
あまり結論っぽいものはないのですが。。
---- 例えば、何かの安全性を考えるとき
・・・
@データ、その他のファクト収集
↓
A安全/危険の判定
↓
Bそこに住む/移動するの判断
というシンプルなモデルを考えてみました。
ここで、
■科学はどこまで役割を担うか(@だけ?Aまで?)
言い換えれば、どこからは「個人の意思決定、判断」という領域なのか。
現状はAまで?
■Aでは、@を基にした、確率・統計的な考察が含まれる。これは今の(統計的な考え方ができる人が少ない)状況で、理解されるのか??
※個人的には、確率論や統計論をもっと基礎教育としてやるべきだと思っています。
何にせよ、リスク=0は多分ありえない。
なので、リスク>0→危険 では判断しているとは言い難い。
じゃあ1/100ならいいのか、1/1000000ならいいのか。
(物質の濃度基準値を決める際は、
マウス実験で悪影響が見られなかった濃度を元に、
人間で体重補正して、さらに何百倍だか何万倍だかにしているみたいですね。
つまり、起きる確率≒0をさらに0に近づけているイメージでしょうか。)
■それと、リスク判断する時は、「起きる確率」だけではなく、
「起きたときの影響度」も考えないといけない。
影響というのは自然科学の領域を超える可能性がある。(経済、文明、倫理、権利、・・・)
すると定量的に示すのは難しい。(無理ではないと思う)
と書いていて思いましたが、 今回の放射能の問題というのは、科学の問題(身体に起きうる影響の問題)だけではなく
心や気持ちの問題が大きい。 (そっちの方が大きいのではないか!?)
でもやっぱり、正しい科学の情報によって解決される心の問題も多々あるはず!
そこで、今なにをするか!、改めて考えてみようと思う・・・。
---- 以上、まとまっていない頭の中の吐き出しでした。
失礼しました。
天野真紀
工藤先生、この度はいろいろお手配など御苦労さまでした。こんなにも素晴らしい会場で 開催できたこと、嬉しく思っています。とってもいい経験となりました。そしてご案内とお土産までいただきましてありがとうございました。例会発表の工藤先生の取り組みを応援しています。今回の御参加メンバーの皆さまが、各自スムーズに役割をこなしており、とても楽に終えることができました。川村先生、サイエンスライブショーは、これで最後とおっしゃらず、できましたら、また温暖化ではない、時代に沿った脚本を書いていただければ私としては嬉しいです。子どもたちに楽しい体験を是非お願いできたらと思います。(自転車発電をきちんと覚えて、歌えなくてすみません。)
→ 天野さんへ,いっぱい,いろいろありがとうございました。実は,実は,心から感謝しています。あわせて,サイエンスEネットの活動というより,私の問題もみえてきました。どうしても,集団となると,同じベクトルをもって動き続ける方を求めてしまうものですね。しかし,集団でなければいいんです。一人ひとりの個人であれば,誰がどのように考えても,その人の周りの人がどのように動いても,結果として,ある1つのことが,とりあえずは動いていく。そのことは,それでいいと思います。今回,宇宙船にっぽん号ではなく,別のところで,がつん!と,そういいう経験をしたので,それで,そういうことがあっていいんだと理解したわけです。
ですので,これからは,逆に,川村がこの指とまれと言ったときに,ベクトルが違えば,無理にあわせていく必要がないんだと思いました。これは,とりあえずはということですが,,,つまり,それぞれのベクトルをそれぞれが追及し,達成感が感じられるなら,お互いは干渉せずにやるということです。しかしその先に,地球は1つですので,Aという国,Bという国,Jという国,Cという国で,ばらばらしてると,また前の大戦のようなことになったりしないでもないので,最後の最後には,がっつり摺合せは必然的に必要になることもあると思いますが,それまでは,最大多数の最大幸福を求めていけばいいのかも知れないと思っています。
川村康文
今日の例会は,工藤先生の放射線教育の実践についての議論で,白熱しました。結論のみえない難しい問題で,それぞれの人が,自分の
思いをかけてやれることやり続けていくことが大切だと確認できました。