第99回サイエンスEネット例会報告 in ナリカ

日時:2012年10月12日(金) 18:00〜21:00
場所:ナリカ本社 4F会議室

参加者 あいうえお順
 泉田賢一(科学技術館・みけねこサイエンスプロジェクト),奥村  (ナリカ),金原克範(CRC),川村康文(東京理科大学),菊田悠司(ナリカ),坂本和樹(ナリカ),鳥井寿夫(東京大学),中村久良(ナリカ),二階堂恵理(科学読物研究会),野村真未(リバネス),浜崎  (ナリカ),渕上龍彦(ナリカ),舩田優(千葉県立の高校),古川真理(古川晴紀税理士事務所<台東ビジネス交流会>),松本悠(東京理科大学),宮川俊晴(日本原燃),持田大志(ナリカ),吉岡有文(立教大学文学部教育学科),渡辺泰樹(ナリカ)(敬称略)
 以上19名のご参加を頂きました。ありがとうございます。

発 表
1.ナリカのみなさまのリレー発表
 渡辺さんの監督のもと,リレーで次々と発表頂きました。
坂本 「レゴNEX」と「立体月給儀」 プログラムを使ってレゴを動かすロボットの紹介と 「かぐや」のレーザー高度計データから作成した月球儀を紹介いたしました。
奥村 「レゴを使った学習 」 E31-7620レゴ シンプルマシンセット(\13,600.)を 使用した授業の提案。 歯車や滑車をレゴを使い説明させていただきました。
渕上 「ファンタスティック」「ブラックボックス」 外にある端子に豆電球をつないで、発光の様子からボックスの中の 配線の様子がどうなっているかを推測する実験器です。 内部に乾電池を入れることができるため、 いろいろな回路のパターンを作ることができます。
濱崎 「GM式放射線サーベイメーター」 直径55mmのパンケーキ型GM検出器を採用した高感度の検出器です。 リアルタイムに計測地を表示することと カウント機能がついているので学校の実験に便利に使えます。 また、いろいろな線源を利用しての実験を紹介いたしました。
渡辺 「電池のショート実験」 乾電池のマンガンと充電池をショートした際に、 どれぐらいの電流が流れるのかを管ヒューズを使って調べてみました。 マンガン乾電池は、3Aのヒューズが切れることはありませんが、 充電池はすぐに切れてしまう。 ショート時に大量に電流が流れるので、扱いには注意が必要

2.舩田優「色素増感太陽電池 と 小学生向き理科読み物の紹介」 (次回9日は今月下旬に千葉県の「物理実験機材講習会」で 紹介する工作と教材の中から発表します。)
 発表1「色素増感太陽電池
 サイエンスキャンプで色素増感太陽電池を作りました。 1枚の透明電極に酸化チタンを塗布し20分焼き付けた後、 色素溶液に70分浸し、引き上げてドライヤーで乾かしました。 もう1枚の透明電極の表面に鉛筆を塗り、電解質溶液を垂らしました。 2枚を5mmずらして重ねクリップをつけて完成です。 メロディーICを鳴らした後、V−Iグラフを描き性能チェックしました。
 発表2「理科実験の教科書」
 小学校教員向けの本です。画像が多くわかりやすく作られています。 企画に関わりながら、私事都合で降板したので販促に関わっています。

3.宮川俊晴「青森県でのエネルギー教育の実践」
 私は、過去6年間、青森県の中学生4918名に実施したアンケート結果、 「8名のノーベル物理学賞の受賞者であなたの知っている人は?」などをご紹介さ せて頂きました。
 →アンケートの結果です。ココ
 まず、回答です。 レントゲン(39%)、キュリー夫妻(59%)、ベクレル(8%)、ウィルソン (23%)、 湯川秀樹(21%)、朝永振一郎(3%)、江崎玲於奈(4%)、小柴昌俊(7% )をグラフでお示ししました。
 キュリー夫妻(夫人)は訪問した青森県の小学校の図書館に多い学校で5冊、少な い学校でも2冊、必ず単行本の伝記がありました。 湯川秀樹博士も単行本の伝記があります。小学校での読書体験などが、中学まで引 き継がれているのが原因ではと思っています。
 わが国の科学者の人間物語を学ぶ機会がもっと増えれば、著名度も上がり、理科や 科学への関心も高まる気がします。 アンケート結果では、東京都の1300名の中学生と大きな差は無く、学年別に見ると 、 小学5年生から中学3年生にかけて、学年を追うごとにイメージが「危険なもの」怖 いもの」、「人体に悪い影響を及ぼすもの」の割合が増加する一方、 「役にたつもの」、「自然界の放射線」への認識は、変化が見られない点を紹介し ました。 青森で実施している放射線出前授業では、「放射線は自然界にある現象」 「人類の生活にとても役立っている技術」の2点を中心に実施していることをご紹 介しました。 とても楽しく過させて頂きました。 またの機会に是非参加したいと思います。 どうぞ、よろしくお願いします。

4.松本悠「光速測定の実験」
 卓上でできる光速測定、の報告させていただきます。
内容 実験器の構造 レーザー光をマジックミラーで2経路に分け、一つは固定鏡で反射させ、 もう一方を移動鏡で反射させて、再び一点で合わさるように調整します。 その点に、フォトトランジスタを置き、レーザー光の強さの変化を電気信号 に変換し、音としてスピーカやイヤホン等で聞くようにしました。
原理 動鏡で反射された光は、ドップラー効果により振動数がわずかに変化します。 その光が元の光と再び合わさることで、うなりが生じ、光の明るさが振動します。 その変化を、フォトトランジスタを介して録音し、うなりの振動数を解析することで、 光速cを計算します。その式は、c〜2V・?/??、の近似式で表され、?が元の光の 振動数、??がうなりの振動数、Vが移動鏡の移動速度です。
今後の課題 実験器の雑音が大きく、うなりの振動数の測定誤差が大きいのが、問題点でした。 モーターをソーラーモーターに換え振動を小さくし、雑音を少なくした新しい実験器 でのデータを蓄積して、改めて解析します。

5.金原克範「理科支援員の観察記録のまとめ」




6.川村康文「卓上型サボニウス型風車風力発電機と 太陽電池の本の紹介
 前回に続き,ふーふー発電の発表です。
 門燈が着くようになりました。総合科学出版で,まもなく発売になります「ハブダイナモで作る風力発電」に掲載しますので,本ができましたらどうぞよろしくお願いします。
 この本には,月かわりのふーふー発電(田山さんが作ってくれました)も,1月〜12月までのすべてと,13月のふーふー発電も掲載されます。カラフルでとてもきれいなので,どうぞよろしくお願いします。
 また,この本では, ハブダイナモでのプロペラ型風車,大型のハブダイナモでテレビが着く移動式自転車発電<完全なニュータイプです>,も掲載されます。
 なんと,この新型自転車発電もふくめ,旧形式の自転車発電も,自転車本来の移動も可能になりました。つまり,自転車に乗りながら発電ができるというものです。
 
 今回は,古川さんもご参加下さいました。 
 10月20日に,台東ビジネス交流会主催の講演会 18:00〜21:00
  http://www2.hamajima.co.jp/~elegance/kawamura/keitaisite/2012h24/20121020.docx
 をされます。
  太陽電池の本と,ふーふー発電と,新型自転車発電を,お披露目します。

7.二階堂恵理「サイエンス・アゴラへの招待」
 今回は来月に迫ってきたサイエンスアゴラのご案内をしました。
 11月10日11日に東京お台場日本科学未来館とその周辺で開かれるサイエンスアゴラ2012。今年7年目の開催となりますが、科学読物研究会は 初回から参加しています。3年目から始めて今年5年目となる「かがく縁日パートX」と3年目の「見て聞いて!科学絵本の本読み隊がやって きた!パートV」を出展します。「石のおしゃべり聞いてみよう!」を共通テーマに「かがく縁日」では化石のレプリカつくり、岩絵の具 で描いてみよう、化石の割り出し体験を、「本読み隊」では石の実験・工作・読み聞かせのオムニバス形式のステージを予定しています。 ぜひ、遊びにいらしてください。そして、さらに理科読シンポジウム事務局、ファラデーの本棚とともに実行委員会を立ち上げて、科学絵 本・読物の展示ブース「理科読をはじめよう」も出展します。ここでは本の表紙を絵画のように展示し、自由に手に取って読んでいただく スペースを提供予定です。期間中、出版関係の方とざっくばらんに語りあう時間の企画も準備しています。こちらも合わせてお立ち寄りく ださい。
 そのほか、知名度ナンバーワンのキュリー夫人についてと理科支援員についてのコメントも差し上げました。

感 想 (敬称略で申し訳ございません)
ナリカのみなさん 
坂本 今回、初めて参加して、勉強になりました。 サボニウス型の風力発電機が非常に驚き、 一度作ってみたいと思いました。
奥村 様々な分野で活躍されている先生方のお話を 聞くことができ、勉強になりました。 風車を簡単な実験で身近に感じられた点が新しい 発見です。
渕上 ブラックボックスについては貴重な意見を聞けた。 見えない回路の為、生徒同士で色々考えて意見を 出し合う良い製品だと思っていたがそれ以外にも 授業の活用方法などを聞けた事が良かった
渡辺 久しぶりに例会に参加させていただきました。 いろいろな分野の話話が聞けて、 実験に関してとても勉強になりました。 また、参加させていただければと思っています。

宮川俊晴
 初めて参加させて頂きましたが、 とても打ち解けた雰囲気の中で、 一生懸命、皆さんの実験などご発案を紹介され、 また、自由に意見交換され、とても素晴らしいと思いました。 会場をご提供されたナリカ様は、若い皆さんが理科教育に関わっておられ、 とても頼もしく感じました。 最後に体験させて頂きました卓上型サボニウス風力発電も、 手間のかかるコイル巻きや磁石は予めセットされていて、 簡単に組み立てられ、息を強く吹いて回すとランプも点灯しました。 小中学校で工作を楽しみながら実験できるツールと思いました。

泉田賢一


鳥井寿夫


野村真未

古川真理
 第99回例会に参加して、大変有意義でした。 ありがとうございます。 私たちの異業種交流会台東ビジネス交流会での川村先生をお迎えしての、シンポジウムもひかえた時期に、二階堂先生のイベントについて のお話が聞けて、参考になりました。 物理を楽しく正しく学べる機会の提供をするために、教え方、学ばせ方までも、研究していらっしゃる先生方に感謝です。 それについての活発な討論にも感動しました。 松本先生のドップラー効果の次回のデータ報告も楽しみです。 金原先生のデータからの積み上げ横棒グラフは、マトリックス図表と併用したら、さらに、解りやすいのではないかなあと思いました。 金曜日は東京にいないことが多いのですが、また、是非参加したいです。

吉岡有文