研究部

研究主題

 『地球を見つめ、自分を見つめ、未来を切り拓く児童生徒の育成』

 子どもが「異文化」との関わりに注目しながら、子供たちが、一人の人間として21世 紀の地球社会
において責任ある役割を担い、行動していく生き方を選択できるようにす る。そのために、私たちは、
子供たちが地球市民として考え、感じ、そして行動できる 生き方を探っていくことにする。

研究副主題

「共生の心をもち、自ら課題を解決しようとする自己の確立を目指して」

 今までの研究の成果を踏まえ、共生の心を育てることに加え、子供たちが課題にぶつかったときに、
自らその問題を解決していこうとする意欲・意志・態度を育てるととも に、それを学習活動としてどう
おさえ、どのような場を設定し、構成し授業構築を図っていくかを考える視点から副主題を設定している。

研究の仮説

「身近な教材を用い、子どもたちが課題意識を持って主体的に取り組み、
共に学び合う多様な学習活動の場において、自己を見つめ、他との違い
を見つけ互いに認め合いながら、自分を表現し他者とのコミュニケートす
ることにより、共生の心を育て、国際社会に必要な資質や能力を身につ
けることができる。」

〈研究の視点〉

視点1 地域に着目した教材を用いて授業を作ることにより、自分との関わりがないと思っていた世界や
     その動向が、実は密接な関連を持っていることを自覚させる。

視点2 探求的な学習活動や協同的な学習活動などの多様な学習活動を積極的に授業に取り入れ、子ど
     もたちが課題意識を持って取り組んでいける学習単元を設定することによって、表現 力を高め、
     互いに理解し合う資質や能力を養う。

視点3 自己を取り巻く様々な課題に気づき、自らがその課題解決に向けて行動し、実践する態度を身に
     つける総合的な学習の授業を構築する。

          胆振国際理解教育研究会の基本目標

(学習を通して培いたい力)

@平和を愛する心の育成
  争いを好まず、思いやりと愛情を持って他人や他国を理解し、認めようとする平和を
  愛する心の育成。

A人権認識の涵養
  自分も他人も、自国においても他国に対しても、すべての人間の尊重・尊厳・平等を
  守ろうとする人権意識の育成。

B自国認識と国民的自覚の形成
  わが国の文化や伝統を理解し尊重する自国認識の育成と自国を愛するなど日本国
  民としての自覚の形成。

C異文化理解の増進・進化
  他国・他民族・他文化への理解と認識を深め、自国を含めた世界の文化および価値
  観の多様性に対する尊重・寛容の態度の育成。

D相互理解・相互交流
  他人や他国を理解し認めようとする態度や広く国際的・地球的・人類的視野に立って、
  心のふれあいを豊かにしようとする交流意欲や態度の育成。

Eコミュニケーション能力・表現力の育成
  世界の中の日本人として、世界の人々と意思疎通できる国際的なコミュニケーション
  能力や表現力の育成。

F個の確立と個性の尊重
  自他の個性や特徴についての判断や理解できる。主体的に生き、いかなる困難にお
  いても屈しないたくましい意志力・柔軟な発想・物事を相対的に見る視野の広さ・自他
  の意思を的確に把握できる国際性の素地を養う。

G国際社会における連帯と協力精神の育成
  国際社会におけるわが国の地位・立場にふさわしい国際的責任を果たそうとする協力・
  強調への実践的意欲や連帯意識・態度の育成。

       胆振国際理解教育研究会の目指す子ども像

@平和を愛し、すべての人の人権を尊重することのできる子(基本目標@A)

A自他の文化を豊かに受け止めることのできる子(基本目標BC)

B自分の考えをもち、率直に表現できる子(基本目標EF)

C自分以外の人と互いに助け合っていこうとする子 (基本目標DF)

☆上記のように、4つの目指す子ども像を設定した。
それぞれは、胆振国際理解教育研究会の8つの基本目標に一致させている。
目指す子ども像を実現するために、どのような授業を構築していったらいいのかを
研究し授業を通して培いたい力を明確にしながら教材開発に努めてきている。

             本年度の主な事業計画 

☆ 胆振国際理解教育研究会  総会     5月11日(土)  室蘭市

☆ 胆振国際理解教育研究会  授業研究会 9月18日(水) 苫小牧市

☆ 北海道国際理解教育研究会 大会参加 10月25日(金)  帯広市

☆ 胆振国際理解教育研究会 創立20周年記念式典 11月16日(土) 室蘭市

  <各部の活動内容>

◇研究部

 ・授業を通して、研究仮説(視点)の実証を進めていく。
 
 ・9月18日(水)の授業研究会に向けての授業づくりや指導案検討を主たる活動と
  して進めていく。

 ・授業研究会
  会場校「苫小牧市立若草小学校」
  題 材 4年「大豆から世界が見える」(総合)

◇調査部

 ・本会の活動内容を引き続き調査し、ホームページで公開する。

 ・胆振管内で行われた国際理解教育の授業実践を収集し、分類する。

 ・在外教育施設および派遣教員について調べる。

◇広報部
 
 ・本会が創立20周年を迎え、その活動の軌跡をたどり、実践のあゆみと成果を
  まとめる。

 ・「創立20周年 記念誌」を発行する。