2015年8月 9日(日)
   
   倍返しだ!                 2015年度 講座一覧へ
 −古代ギリシャの世界観−
                荒川 公則 先生岐阜県立飛騨高山高等学校           

 昨年は岐阜市まで来て協力して頂いた荒川先生に、今回は地元飛騨・高山で参加者に腕をふるって頂きました。涼しくホッとする風土に、是非
来年も続けて開催したいですね。

                                                    あまりに高山まで来て嬉しかったので、つい【評価・感想】取り忘れてしまいました(お詫び)


お奨め本: 『すごいぞ折り紙―折り紙の発想で幾何を楽しむ』(著:阿部 恒  出版:日本評論社)

初めての行事に、参加者が集まるか不安でしたが、
なかなかの盛況となりました。
ギリシャについて(偉人達や数学「哲学」)の説明の後で
,もとの正方形の大きさの2倍となる正方形を考えること
にしました。(課題@)どんな方法があるでしょうか?
その前に,「2本のパンを3人で均等に分けるにはどうすれば,少しでも不公平感がないでしょうか?」を考えました。さぁ、どうしましょう...(答えは小さな写真)
元の正方形を切って貼り合わせたり作図をして、大きさが2倍になる正方形を表現してくれました。 いや、待てよ。計算によって正方形が決められないかと考えるグループも。 同じ数を2回かけて,200になる数ってどれ位なのかな?
ギリシャの人達の(無理数)の発見から、作図不可能な問
題やギリシャの数学が廃れていく展開の後、折り紙はそれらを
可能にする力があるとして、立方体とコンペイトウを作りましょう
 ここからは指先の器用さと忍耐強さの勝負です。1人ずば抜けた早さで、仕上げた参加者がいました。こりゃ、スゴイ! コンペイトウは、中学校で学ぶ5つの正多面体のうちの正四面体を2つ組み合わして作ったものです。折り紙はこのような複雑な立体までも、製作
できます。



立方体の中にキレイに納まる『コンペイトウ』の仕組みを調べて見ると、2つの立体の点・辺・面はもちろん面積・体積について考えると、とても良い教材です。
※実物はHPには載せていません。作るのが大変ですけれど、夏休みに課題としてはもってこいでしたね。