ガラスをはずしたとき 愛知のPTA 東三河版 平成13年6月号
学校の中には標本や模型がたくさんあります。でも,
その多くはガラスの中です。長い間,これが「常識」と
されていたのかもしれません。ガラスをはずしてみたら,
どうなるでしょうか。
理科室の廊下に古い展示棚があります。そこに展示した
ヤシの実の例です。 --------------------------------------------
乾燥したヤシの実を入れました。
子ども達は,見て通ります。
ガラスをはずしてみました。
子ども達は,触っていくようになりました。
重さを比べるために,ペットボトルをおきました。
子ども達は,持ち上げていくようになりました。------------------------------------------------
この各段階に,「見たい・さわりたい・確かめたい」とい
う,展示物に対する子どもの思いが現れています。
子ども達は,体じゅうで感じ,遊び,学んでいきます。見るだけの展示から,ほんの少し工夫するだけで,子ども達
の感性にほんの少し近づくことができます。
見て,触って,遊んで学ぶという展示手法は「ハンズ・オン」とよばれています。博物館や科学館で盛んに取り入れら
れています。
学校の中でも,標本や模型と「かかわりあう」場を積極的につくっていくようにしたいと思います。