液体窒素
液体窒素の実験になくてはならないのがこれです。
「ジュワービン」
このように書いてしまうのですが,「Dewar vessel」というわけで,
「デュワーびん」が正しい表記です。広辞苑も理化学事典も同じです。
デュワーびん・・・実験室で液体窒素など主として低温液体の保存に
用いる魔法瓶。
低温物性の研究者で,また魔法びんを改良したデューア
の名にちなむ。 (理化学事典第5版)
ビーカーに移します。
まるで,水のように流れ出てきます。
受講した人たちもみなやってみました。
各自用意したものを凍らせています。
液体窒素の実験の定番は,この「花」かもしれません。
やわらかい花びらですが,その水分が凍ることによって音を立てて壊れていきます。
薄い氷を割っているようなものです。
実はこの花,結婚式のテーブルを飾ったものでした。こうして使ったなんて,ご本人方
には絶対にいえませんね!!
もうひとつは,ゴム。
花びらの場合は水が凍ったわけですが,ゴムには水分は含まれていません。
写真は軟式テニスのボールを割ったものです。低温のうちならこのように割れます。
室温に戻れば,また弾みます。
輪ゴムでも同様のことが確かめられます。
温度と分子運動の話になります。
窒素の沸点は ―195.8℃
酸素の沸点は ―183.0℃
です。
空気を高密度ポリエチレンの袋に入れて液体窒素で冷やしていくと
袋の中に液体がたまります。
これが,液体酸素です。薄いきれいな水色をしています。
酸素ボンベにたくさん酸素があれば,酸素だけを冷やしてみます。
大きな袋が,どんどん縮んでいきます。
///液体窒素を使った冷却実験の注意事項///
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