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(第1回)

実施日:2003年6月14日(土)13:30〜17:30頃

場所 京都教育大学1号館A棟4階 A2教室

参加人数:14人

発表内容:

1.KATAKATA  【制作集団 "蒼"】中川さん他

 玩具KATAKATAの紹介。KATAKATAは木製の立方体を環状にテープでつないで ある。 ま るで手品のようにKATAKATAを操る様子に引き寄せられ た"KATAKATAショー"だった。子どもの発想から出てきた新しい組み立て方も 紹介さ れ,子どもの発想がこの商品に生かされていることを知った。

2.描画にみる子どもの空間概念の考察   京都教育大学 渡邉伸樹 先生

 子どもの空間概念が教育によって発展するのか,また,どの程度の変化が 認めら れるのかを探られていた。その結果,1学年以上,子どもの空間概念が発展す ること が明らかにされていた。子どもの描画認識について知ることができた。ま た,教育 は子どもの認識の質を変えることであるとわかった。

3.ドイツで出会った数学者と科学者   京都教育大学 守屋誠司 先生

 先生がドイツにいかれた時に,どこででも有名な数学者や科学者の痕跡を 見つけられた。例えば大学の教室の名前に『ヒルベルトROOM(空間)』などの ように 数学者の名前が付いていたり,道の名前になっていたり,お札になっていた りす る。ドイツでは,数学を文化の一つとしてとらえており,大切にされてい る。そこ が日本と違うところであると感じ,まずはそのドイツの感覚を肌で感じてみ たいと 思った。

4.基礎・基本の視点  京都教育大学 守屋誠司 先生

 今の数学教育における問題点を挙げられた。ヽ領─ε計,空間の体系的 な指導 ITの利用を前提にした指導算数・数学と総合学習の関わりの不足づ達 点の見 えない中での基礎・基本1+1>2にならないTTι渉Cを付けることへの抵抗 の減 衰。 この中でい亡悗靴董ご霑叩Υ靄椶箸浪燭ということはよく言われるが,到 達点が あって初めてそこに向かっていくための基礎・基本を考える事ができるとい う視点 にとても納得し,これをふまえて考えていこうと思った。

5.附属京都小・中学校の授業「サイエンス」の取り組みについて  附属京 都中学 校 大村隆之 先生

 小学校5年生から中学生を対象とする一貫教育としての取り組みについて紹 介され た。『特撮』をテーマにしてそこから色々なサイエンスを考えていく授業内 容も紹 介された。

6.逆遠近法を使ったトリックアート     附属高等学校 河崎哲嗣 先生

 今後の取り組みとして高校2年生の代数幾何でトリックアートの作品をつく らせる 教育内容の紹介された。ここでは,空間のベクトルを用いてされていた。け いはん なDEサイエンスで行われる小学生対象のものも紹介された。これは,直交座 標に絵 を描かせて,直交座標を変換した座標系の上に変換後の絵を描かせる方法を 用いら れていた。

7.日独遠隔教育の報告   京都教育大学 院1回 寺本未来

 京都教育大学とドイツのベルリン自由大学の間で学生同士で行われた遠隔 授業の 報告をした。日本側の学生のレポートから,この遠隔授業によって創造性の 育成が 図られたのではないかと考察する。第2回目の交信で行われた日本側からの発 表は 『京都と数学』というテーマに基づいて行われた。具体的には,ゝ都の道 (碁盤の 目の道と同心円状の道との道のりの比較)∀損(算額について)水時計(近 江,飛 鳥の水時計について)ぬ詫佑鳩河(京都の寺院における模様探し)である。

8.学力向上フロンティア事業について 京都教育大学 院1回 岩城

 文部科学省の出す学力向上フロンティア事業について,全国各校で行われ ている 取り組みについてキーワードを拾い出し,それぞれの実施状況を調べた。そ の結 果,全国小中学校で主に取り組まれているのは「少人数指導」「TT」「習熟 度別学 習」であることがわかった。また,この事業のテーマ3である「児童生徒の学 力の評 価を生かした指導の改善」を取り組む学校が少ないことから「評価」が難し い課題 であることが見受けられる。


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Last-modified: 2003-09-09 (火) 14:14:34 (7534d)