2004年夏季活動・茶臼山・鳳来寺・西浦・豊橋 2004/08/03-05

 2004年度の夏季宿泊活動は、昨年台風接近のため後半が実施できなかった、茶臼山・鳳来寺方面のリベンジです。
愛知県を通る中央構造線に沿って、2泊3日で採集や見学活動を行いました。

1日目:藤沢〜茶臼山


 朝7時、湘南台駅地下広場に集合。バス二台に分乗して出発。

 中央高速駒ヶ岳サービスエリアで昼食です。

 茶臼山自然園・小鳥の森に到着しました。

 フィールドビンゴを片手に、班ごとに自然観察をします。見つけたものに印をつけていきます。

 「骸骨の木」ってこれかな?タンナサワフタギというのが本名です。野鳥のさえずりも聞こえます。

 観察後、茶臼山をめざして歩きます。ふもとに宿舎があります。そこは車道なんだけどな〜。のんびりした道です。

 牛さんもお出迎え。去年は霧で全然見えなかったけど。向かいは牧場だったのね。

 宿舎の茶臼山野外活動ロッジに到着。昨年も一泊したおなじみの宿です。

 そろって夕食。いただきまーす。

 夜は体育館で天気図講習。ラジオの気象通報を聞きながら天気図用紙に記入していきます。

2日目:田口鉱山跡〜鳳来寺山〜西浦


 6時起床。朝のお散歩で近くの丘に登りました。

 お天気が心配されましたが、さわやかに晴れて、南アルプス方面の山々がよく見えます。

朝日に向かってみんなで記念撮影

 本日最初の目的地、田口鉱山跡に向かいます。ここから山道を登ります。

 何度も沢を渡り返しながら、鉱山跡をめざします。山登りが初めての四五年生は大変そう。

 ようやく田口鉱山跡につきました。今は廃坑になっていますが、昔はマンガンが採掘されていました。

 ここはクズ石を捨てた場所でズリと呼ばれます。クズといっても、ピンク色のバラ輝石がかなり混じっています。

 第二の目的地は鳳来寺山です。地元の頁岩(けつがん)ですずりを作っている清林堂というお店をたずねました。

 タンガロイという超鋼合金のノミで、頁岩を彫刻のように削ってすずりを作っています。

 お店の裏の頁岩の露頭。すずりの材料を掘ったところがえぐれています。相原先生が解説してくれました。

 店の前に置いてあった、天筒花火の筒。火の粉を吹き出す筒を人がかかえて歩きます。愛知県三河地方のお祭りの名物です。

 鳳来寺山自然科学博物館を見学しました。壁一面の中央構造線の露頭のレプリカをみんなでスケッチしました。

 コノハズク(左下)とブッポウソウ(右上)。ブッポーソーと鳴くのはコノハズクの方ですが、長い間上の鳥の声だと信じられてきました。

 先ほど採集に行った田口鉱山産のバラ輝石。同じような標本をみんなも拾いました。輝石と名が付いていますが、輝石の仲間ではありません。

 同じく田口鉱山産のパイロクスマンガン石。濃いルビー色をしています。先ほどのズリからもまれに見つかるそうですが、今回は残念ながら探し当てた人はいませんでした。

 鳳来寺山で産出する松脂岩(ピッチストーン)。黒曜石の仲間で、松ヤニのようなしっとりとした肌触りです。

 博物館の屋上から鳳来寺山が見えます。鳳来寺は703年の開山で、表参道から本堂へ1425段の石段が続き、写真の鏡岩のさらに奥に、奥の院が控えています。

博物館前のテラスで記念撮影

 大井川の河岸に現れた中央構造線の向林露頭を観察しました。相原先生の説明を聞きます。

 対岸の神崎先生が立っている真下の、斜めに草が生えているところが中央構造線の断層です。左上は領家変成帯、右下は三波川変成帯にあたります。

 西浦の富士見荘につきました。またしても台風の接近で風雨が強くなってきましたが、ここなら平気。今夜中に通り過ぎそうです。

 大広間で豪華な食事。少年団の夏季活動としては最高級の食事です。みんな大いに満足。

 夜は再び天気図講習会。上級者は等圧線の引き方、初級者は、船舶の報告や漁業気象の書き方を練習しました。

 机がないのでバインダーを下敷きに、畳の上で。それでもみんな真剣そのものです。

3日目:豊橋〜藤沢


 最終日の見学地は豊橋市自然史博物館です。地質時代を追っての化石標本が充実しています。

 ワークシートに記入しながら班ごとに見学。イントロホールからオリエンテーションホールに進みながら、地球の歴史を概観します。

 米国サウスダコタ州産のアナトサウルスの実物全身骨格です。この博物館の目玉展示です。全身の90%が本物。

 博物館前の広場にあるブラキオサウルスの親子の実物大模型。足元にいる小野団長と比べると、その大きさがわかります。

 東名高速を通っての帰路、浜名湖サービスエリアで昼食をとりました。最後までお天気に恵まれてよかったね。

 無事、予定時刻に湘南台駅に到着。お父さん、お母さんがお出迎えです。お土産の標本は9月の活動で鑑定します。感想文も忘れずに書いてね。

BACK一つ前のページへ

天神のページ・メニューへ戻る

To HOMEホームページに戻る